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テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲

テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲
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テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲

2010年代中盤から後半にかけて、ネット上で音楽ファンからひそかな人気を集め、現在は1つのジャンルとして定着した感のある「Lo-fi Hip Hop」をご存じですか?

ジブリの映画『耳をすませば』の一場面をループさせた映像で知られる、ローファイ・ヒップホップを代表するYouTubeの音楽チャンネル「ChilledCow」のサムネイル画像が気になっていた方、実は当時から結構いらっしゃったはず。

古いジャズやソウルなどをサンプリング、チルな雰囲気満載のビートはヒップホップ・リスナーならずとも、作業用BGMとしても大いに好まれているのですね。

今回は代表的なアーティストの名曲をリサーチ、初心者にもおすすめの内容でご紹介します!

テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲

skateboard pElijah Who

ローファイ・ヒップホップと日本のアニメとの関係性はとても有名で、多くの楽曲がさまざまな日本のアニメを映像に用いたり、楽曲をサンプリング・ソースとして使用したりしていますよね。

ポーランド在住のビートメイカー、Elijah Whoさんの楽曲『Skateboard P』では国民的にアニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』のフッテージがばっちり使われております。

Elijah Whoさんはローファイ・ヒップホップとされる界隈で人気のアーティストながら、こちらの曲はハワイはホノルル生まれで日本育ちという異色のラッパー、メイドインTYOさんがビッグ・ショーンを迎えて2017年に公開した楽曲『Skateboard P』をリミックスしたものであり、古いジャズやソウルからサンプリング・ソースを引っ張ってくる基本的なローファイ・ヒップホップとは違う路線のナンバーです。

それでいて、ノスタルジックな旋律はきっちりと盛り込んでくる点は一貫しているというのが興味深いですね。

5:32PMThe Deli

不思議なノスタルジーを呼び覚ますドット絵で構成された映像も印象的な、テキサス出身のビートメイカーによる楽曲です。

YouTubeの音楽チャンネル「Dreamwave」で2016年に公開されたこちらの楽曲は、何と1,800万回をこえる再生数を誇っているのですね。

初出は2014年にリリースされた『Vibes Vol. 2』に収録されたものということですから、時期的にもかなり早い段階でこういった楽曲を作り上げていたと言えますが、ローファイ・ヒップホップにおける神のような存在のJ・ディラさんを始めとして、ピート・ロックさんにマッドリブさんといった偉大なビートメイカーからの影響を感じさせるジャジーな雰囲気は、タイトル通り夕暮れ時のチルな時間帯にもぴったりですね。

引用元はあのビル・エヴァンスさんとジム・ホールさんが組んだ古典的名作『Undercurrent』の収録曲『Darn That Dream』とされており、本人のジャズに対する愛が伝わってくるというものでしょう。

SoulfulL’indecis

ローファイ・ヒップホップにおいて代表的なアーティストにして先駆的な存在の1人であり、オリジナル・アルバムをフィジカル・リリースして高い評価を受けているL’indecisさん。

フランを拠点とするトラックメイカーであるL’indecisさんの代表曲の1つである『Soulful』は、YouTube上では4,000万回以上も再生されている驚異的な曲であり、あのウィル・スミスさんがインスタグラム上におけるBGMとして取り上げたということも話題となりました。

ローファイ・ヒップホップの代表的な名曲であることは間違いありませんが、哀愁を帯びたギターのアルペジオやソロ、ノスタルジックな空気感とメロウネスは確実に日本人好みであり、ちょっとした遊び心を感じさせる洗練されたトラック・メイキングは美メロなエレクトロニカがお好きな方にも大推薦ですね!

この楽曲が気に入った方は、2019年にCD化された『PLAYTIME&PLETHORIA』をぜひ手に取ってみてください。

Monday LoopTomppabeats

たった1分程度のトラックですが、ローファイ・ヒップホップの基本形がすべて詰まっているような王道の名曲ですね!

フィンランドはヘルシンキ出身のTomppabeatsさんが2015年に公開した『Monday Loop』は、YouTubeだけでも120万回をこえる再生数を誇る楽曲です。

ローファイ・ヒップホップのコンピレーション盤などにも収録されていますし、定番かつ人気の1曲と言えるでしょう。

アンニュイな女性ボーカルのサンプリングが印象的ですが、これはアメリカの伝説的なシンガー兼女優のドリス・デイさんによるもの。

1949年に発表されたポピュラーソング『Again』を引用しており、多くのアーティストがカバーしている中でもドリス・デイさんの録音したバージョンがとくに有名なのですね。

ほとんどがハミングで構成されており、ドリスさんの歌声はイントロの一瞬だけなのですが、だからこそ非常に印象深いものとなっているのが、Tomppabeatsさんの音楽的センスを感じさせます。

magic spellBROCKBEATS

当然ながら、ローファイ・ヒップホップの世界は日本人アーティストも活躍しています!

中でも有名なのが、ローファイ・ヒップホップにとどまらない絶妙な立ち位置で質の高いビートを提供し続けるBROCKBEATSさんです。

日本人らしいノスタルジックな心象風景が浮かび上がってくるようなトラック・メイキングのセンスは実に個性的で、その素性は謎めいておりますが、頻繁に作品を発表し続ける多作なアーティストとしても知られています。

今回取り上げている『Magic Spell』は2017年に公開された楽曲で、アルバム『Calm Life』に収録されているナンバー。

有名なジャズ・シンガー兼女優のペギー・リーさんが歌うジャズ・ナンバー『I LOVE THE WAY YOU’RE BREAKING MY HEART』がサンプリングされ、古いレコードから流れてくるような雰囲気はまさにローファイ・ヒップホップの王道といった雰囲気ですね。

ボーカルのピッチを上げるなど加工された形で引用されており、浮遊感のあるビートも心地良く、単にジャズ・レコードをサンプリングしてビートに乗せました、といった曲とは一味違うBROCKBEATSさんの才能を感じさせる楽曲と言えそうです。

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