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テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲

2010年代中盤から後半にかけて、ネット上で音楽ファンからひそかな人気を集め、現在は1つのジャンルとして定着した感のある「Lo-fi Hip Hop」をご存じですか?

ジブリの映画『耳をすませば』の一場面をループさせた映像で知られる、ローファイ・ヒップホップを代表するYouTubeの音楽チャンネル「ChilledCow」のサムネイル画像が気になっていた方、実は当時から結構いらっしゃったはず。

古いジャズやソウルなどをサンプリング、チルな雰囲気満載のビートはヒップホップ・リスナーならずとも、作業用BGMとしても大いに好まれているのですね。

今回は代表的なアーティストの名曲をリサーチ、初心者にもおすすめの内容でご紹介します!

テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲(1〜10)

magic spellBROCKBEATS

当然ながら、ローファイ・ヒップホップの世界は日本人アーティストも活躍しています!

中でも有名なのが、ローファイ・ヒップホップにとどまらない絶妙な立ち位置で質の高いビートを提供し続けるBROCKBEATSさんです。

日本人らしいノスタルジックな心象風景が浮かび上がってくるようなトラック・メイキングのセンスは実に個性的で、その素性は謎めいておりますが、頻繁に作品を発表し続ける多作なアーティストとしても知られています。

今回取り上げている『Magic Spell』は2017年に公開された楽曲で、アルバム『Calm Life』に収録されているナンバー。

有名なジャズ・シンガー兼女優のペギー・リーさんが歌うジャズ・ナンバー『I LOVE THE WAY YOU’RE BREAKING MY HEART』がサンプリングされ、古いレコードから流れてくるような雰囲気はまさにローファイ・ヒップホップの王道といった雰囲気ですね。

ボーカルのピッチを上げるなど加工された形で引用されており、浮遊感のあるビートも心地良く、単にジャズ・レコードをサンプリングしてビートに乗せました、といった曲とは一味違うBROCKBEATSさんの才能を感じさせる楽曲と言えそうです。

crush on uBSD.U

1986年にリリースされた、ソウル系のシンガーソングライターであるフィリス・ハイマンさんの楽曲と、ヒップホップの女王と呼ばれるリル・キムさんが1996年に発表したスマッシュ・ヒット曲『Crush on You』というタイプの違う曲を大胆にサンプリングした意欲的な1曲です!

カナダはバンクーバー出身のビートメイカーが2014年に公開した楽曲で、時期だけ見ても分かるようにローファイ・ヒップホップの最初期に生まれた曲であり、J・ディラさんやヌジャベスさんといったローファイ・ヒップホップ界において最も重要なアーティストに次ぐ存在であると評価されることもあり、ローファイ・ヒップホップの歴史を語る上では欠かせないビートメイカーであると言っても過言ではないでしょう。

改めて聴くと、ローファイ・ヒップホップの基本的な方法論を用いながらも音の質感やサンプリングの使い方に、後続のアーティストたちとの違いを感じさせますよね。

MindfulnessC Y G N

基本的にYouTubeやSoundCloudといった音楽プラットフォームから生まれるローファイ・ヒップホップというジャンルは、音楽を専業にしているのではなく趣味で音楽を作っているという方も多く見受けられます。

本稿で取り上げているC Y G Nさんはフランス出身のビートメイカー兼プロデューサーで、メロディソウルというレーベルを運営するなど、多方面で活躍するアーティスト。

作品はフィジカル・リリースなども実現しており、ローファイ・ヒップホップ界における最重要レーベル「チルホップ・ミュージック」から発売されているなど、シーンの中でも代表的な存在の1人ですね。

そんなC Y G Nさんによる、YouTube上で130万回をこえる再生数を誇る名曲『Mindfulness』は、チルなビートに遊び心のあるサウンドメイク、浮遊するメロディの美しさが際立つ極上のローファイ・ヒップホップ!

2019年にリリースされたアルバム『BODY N SOUL』も合わせてチェックしましょう。

テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲(11〜20)

LuvnYouIan Ewing

基本的にローファイ・ヒップホップをとりあえず聴いてみたい、という方はシーンの最重要レーベル「チルホップ・ミュージック」のアーティストをチェックすれば間違いはないですね。

アメリカはウイスコンシン州出身のビートメイカー、Ian Ewingさんもその1人。

同じく人気ビートメイカーのジョーイ・ペコラロさんとアメリカでツアーをしているといった点からも分かるように、ローファイ・ヒップホップの枠内をこえて、エレクトロニカ~アンビエント的なファンにもアピールする音楽性の持ち主なのですね。

2018年に公開された『LuvnYou』は比較的ローファイ・ヒップホップ寄りの作風で、ロマンチックなピアノの旋律とヒップホップ的なビート、随所に導入された浮遊感のある装飾音が心地良いナンバーとなっております!

同系統のサウンドにありがちな、雰囲気重視のものとは一線を画す、ビートメイカーの個性をしっかりと感じさせる楽曲となっているのがポイントですね。

Serenity (Original Mix)Kupla

ローファイ・ヒップホップのムーブメントをけん引したYouTubeの音楽チャンネルの筆頭に挙げられるのが、フランスを拠点とする「ChilledCow」です。

スタジオ・ジブリの映画『耳をすませば』の一場面をループさせた動画で多くのファンを獲得し、ローファイ・ヒップホップといえば日本のアニメーションといったイメージを決定付ける役割を果たした存在なのですね。

2021年3月よりChilledCowは「Lofi Girl」という名前で活動していますが、そんなChilledCowの創設者でありビートメイカーでもあるKuplaさんが2020年に公開した楽曲『Serenity』を紹介しましょう。

まさにジブリ映画のように、幼い頃の在りし日の思い出が浮かび上がってくるような、ノスタルジックで繊細な音作りはローファイ・ヒップホップの王道中の王道といった雰囲気ですね。

ほんのりジャジー、時折聴こえてくる子どもの声も非常に効果的。

夜のリラックスしたい時間帯に、オススメです!

ExactlyPandrezz, j’san.

こちらの楽曲『Exactly』も、ローファイ・ヒップホップやチルホップ初心者には最適なコンピレーション・アルバム『Chillhop Radio ~Beats to Relax to』で取り上げられている楽曲です!

フランス出身の2人組のビートメイカーによる楽曲で、初出は2018年。

チャーミングなキーボードの音色、生のギターと思われる印象的なリフ、全体のグルーブを作り上げるベース・ライン、いかにもローファイ・ヒップホップらしいざらついた音像……ラウンジ・ミュージックとしても最適な楽曲ですし、何も予定のない休日の朝に、この曲をBGMとしてリピート再生しながらコーヒーでも飲めば、その日1日を幸せに過ごせそうですよね。

falling down (ft. shiloh)nohidea

ローファイ・ヒップホップとされる楽曲は非常に短いナンバーも多く、だからこそ1分や2分程度でどれだけ個性が出せるかといった点も重要だと感じますが、本稿で取り上げている『falling down』はたったの1分30秒程度の中に印象深いメロディが盛り込まれており、繰り返し聴きたくなってしまう魅力を感じさせますね。

カナダ出身、ロサンゼルス在住というミステリアスなビートメイカーであるnohideaさんが2017年に公開した楽曲で、古いレコードからのサンプリングではなく、Shilohさんというシンガーをフィーチャーしたメロディは非常に美しく、おそらくは生のギターと思われる音色も実に効果的です。

ローファイ・ヒップホップ的なサウンド・メイキングを施さなければ、通常のアコースティックな弾き語りの楽曲としても通用しそうです!