テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲
2010年代中盤から後半にかけて、ネット上で音楽ファンからひそかな人気を集め、現在は1つのジャンルとして定着した感のある「Lo-fi Hip Hop」をご存じですか?
ジブリの映画『耳をすませば』の一場面をループさせた映像で知られる、ローファイ・ヒップホップを代表するYouTubeの音楽チャンネル「ChilledCow」のサムネイル画像が気になっていた方、実は当時から結構いらっしゃったはず。
古いジャズやソウルなどをサンプリング、チルな雰囲気満載のビートはヒップホップ・リスナーならずとも、作業用BGMとしても大いに好まれているのですね。
今回は代表的なアーティストの名曲をリサーチ、初心者にもおすすめの内容でご紹介します!
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テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲(1〜10)
MindfulnessC Y G N

基本的にYouTubeやSoundCloudといった音楽プラットフォームから生まれるローファイ・ヒップホップというジャンルは、音楽を専業にしているのではなく趣味で音楽を作っているという方も多く見受けられます。
本稿で取り上げているC Y G Nさんはフランス出身のビートメイカー兼プロデューサーで、メロディソウルというレーベルを運営するなど、多方面で活躍するアーティスト。
作品はフィジカル・リリースなども実現しており、ローファイ・ヒップホップ界における最重要レーベル「チルホップ・ミュージック」から発売されているなど、シーンの中でも代表的な存在の1人ですね。
そんなC Y G Nさんによる、YouTube上で130万回をこえる再生数を誇る名曲『Mindfulness』は、チルなビートに遊び心のあるサウンドメイク、浮遊するメロディの美しさが際立つ極上のローファイ・ヒップホップ!
2019年にリリースされたアルバム『BODY N SOUL』も合わせてチェックしましょう。
Summer’s Day [Version 2]Jinsang
![Summer's Day [Version 2]Jinsang](https://i.ytimg.com/vi/rRr-DZmYER0/sddefault.jpg)
カリフォルニア在住の若き東洋系アメリカ人ビートメイカー、Jinsangさんによる、まさに遠い夏の日への郷愁を感じさせるような名曲です!
アナログなレコード・プレイヤー、もしくはラジカセから聴こえてくるような、まさにローファイで古びた音像がノスタルジックな空気感を演出しています。
ローファイ・ヒップホップという言葉の定義やブームが広がるまでの流れを詳細に説明した第一人者、スチールギター奏者のbeipanaさんのブログによれば、2019年の時点でJinsangさんの年齢は20歳であったそうですから、その若さと才能の輝きがうかがえますよね。
本人は必ずしもヒップホップからの影響でトラック作りを始めたわけではないそうで、アニメ作品『千と千尋の神隠し』のBGM『One Summer’s Day』を大胆にサンプリングするセンスも含めて、あまりヒップホップというジャンルを意識せず楽しめる作風となっている、と言えるかもしれません。
Againwun two

2000年代のジャジーなインスト・ヒップホップやビート・ミュージックを好んで聴いていた方であれば、現代のローファイ・ヒップホップに既視感を覚える方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
以前からこのようなジャンルに近い音は存在しており、2003年頃から音楽制作を始めたというドイツ在住のWun Twoさんのサウンドも、まさにそういったものの1つ。
ご本人によれば「気づけばローファイ・ヒップホップと呼ばれていた」とのことですが、シーンの盛り上がりとはフラットな距離感を保ちつつ、個性的な音楽を作り続けているビートメイカーなのですね。
そんなWun Twoさんが2014年に公開した『Again』は、往年のシンガー兼女優のドリス・デイさんによる楽曲をサンプリングしたもので、メロウな旋律と古いレコードから流れてくるような質感はまさに王道のローファイ・ヒップホップといった趣です。
この『Again』という楽曲は他のビートメイカーもサンプリングとして用いており、ローファイ・ヒップホップ的に心をくすぐられる魅力があるのかもしれませんね。
テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲(11〜20)
sunrisemt. fujitive

YouTube上で公開されている動画では、タイトルが日本語となっているのがおもしろいです。
ばっちり日本的なアーティスト名を持つ、アイスランド出身のビートメイカーであるマウント・フジティヴさんが2017年に公開した楽曲で、ご本人のディスコグラフィの中ではかなり初期の作品にあたる楽曲です。
この楽曲が収録されているアルバムのタイトルも『honshu island』というものですから、フジティヴさんの徹底した美学のようなものを感じさせますよね。
楽曲自体は王道のローファイ・ヒップホップといった趣ながら、ほんのりボサノヴァ的な香りも漂うギターの音色から生まれる温もりが実に心地良く、明け方に窓から漏れる光に照らされて、このBGMとともに起床する……なんていう丁寧な暮らしをしてみたくなってしまいます!
Serenity (Original Mix)Kupla

ローファイ・ヒップホップのムーブメントをけん引したYouTubeの音楽チャンネルの筆頭に挙げられるのが、フランスを拠点とする「ChilledCow」です。
スタジオ・ジブリの映画『耳をすませば』の一場面をループさせた動画で多くのファンを獲得し、ローファイ・ヒップホップといえば日本のアニメーションといったイメージを決定付ける役割を果たした存在なのですね。
2021年3月よりChilledCowは「Lofi Girl」という名前で活動していますが、そんなChilledCowの創設者でありビートメイカーでもあるKuplaさんが2020年に公開した楽曲『Serenity』を紹介しましょう。
まさにジブリ映画のように、幼い頃の在りし日の思い出が浮かび上がってくるような、ノスタルジックで繊細な音作りはローファイ・ヒップホップの王道中の王道といった雰囲気ですね。
ほんのりジャジー、時折聴こえてくる子どもの声も非常に効果的。
夜のリラックスしたい時間帯に、オススメです!
De JaneiroBodikhuu

オンラインを通じて広がっていくローファイ・ヒップホップの盛り上がりに国と国との境界線などはまるで無意味ですが、こちらの楽曲『De Janeiro』はモンゴルのウランバートル出身のBodikhuuが手掛けたものです。
一聴して、他のローファイ・ヒップホップとはやや違った印象を受ける方も多いのではないでしょうか。
力強いドラム・ビートはヒップホップ的ではありますが、ボサノヴァやラテン・ミュージック、ブラジル音楽への憧憬が感じられるトロピカルなサウンドスケープは、夜のベッドルームではなく遠い南国の情景をリスナーに呼び起こすのです。
2019年には日本でもリリースされたアルバムの邦題が『ボディア・ノヴァ ~リオへの憧憬』というのも、まさに言い得て妙といった趣ですね。
ローファイ・ヒップホップは単調な展開に終始しがちなジャンルであることも事実ではありますが、このような楽曲を聴くとさまざまな可能性を感じ取ることができるはずです。
LuvnYouIan Ewing

基本的にローファイ・ヒップホップをとりあえず聴いてみたい、という方はシーンの最重要レーベル「チルホップ・ミュージック」のアーティストをチェックすれば間違いはないですね。
アメリカはウイスコンシン州出身のビートメイカー、Ian Ewingさんもその1人。
同じく人気ビートメイカーのジョーイ・ペコラロさんとアメリカでツアーをしているといった点からも分かるように、ローファイ・ヒップホップの枠内をこえて、エレクトロニカ~アンビエント的なファンにもアピールする音楽性の持ち主なのですね。
2018年に公開された『LuvnYou』は比較的ローファイ・ヒップホップ寄りの作風で、ロマンチックなピアノの旋律とヒップホップ的なビート、随所に導入された浮遊感のある装飾音が心地良いナンバーとなっております!
同系統のサウンドにありがちな、雰囲気重視のものとは一線を画す、ビートメイカーの個性をしっかりと感じさせる楽曲となっているのがポイントですね。