テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲
2010年代中盤から後半にかけて、ネット上で音楽ファンからひそかな人気を集め、現在は1つのジャンルとして定着した感のある「Lo-fi Hip Hop」をご存じですか?
ジブリの映画『耳をすませば』の一場面をループさせた映像で知られる、ローファイ・ヒップホップを代表するYouTubeの音楽チャンネル「ChilledCow」のサムネイル画像が気になっていた方、実は当時から結構いらっしゃったはず。
古いジャズやソウルなどをサンプリング、チルな雰囲気満載のビートはヒップホップ・リスナーならずとも、作業用BGMとしても大いに好まれているのですね。
今回は代表的なアーティストの名曲をリサーチ、初心者にもおすすめの内容でご紹介します!
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テレワークやおうち時間にも!Lo-Fi Hip Hopおススメの人気曲(11〜20)
Your Favorite PlaceJoey Pecoraro

アメリカはデトロイト出身、ローファイ・ヒップホップ界において抜群の知名度と人気を誇る気鋭のビートメイカー、ジョーイ・ペコラーロさん。
もともとはメタル系のバンドでギタリストだった、というこの手のジャンルではやや異色の経歴を持つジョーイさんですが、後にJ・ディラさんやヌジャベスさんの存在を知ってビート作成を始めるようになったそうです。
2021年には待望のセカンド・アルバム『Old Time Radio』をリリース、さまざまな音楽的挑戦を見せたジョーイさんの楽曲の中でも、今回は2018年に公開された名曲『Old Time Radio』を紹介します。
2019年に日本限定でリリースされたローファイ・ヒップホップのコンピレーション盤『Chillhop Radio ~Beats to Relax to』にも収録されており、まさにジャンルの王道を味わえる美しくもノスタルジックな楽曲です!
ちなみに、紹介している動画で使われている映像はあのロジャー・コーマンさんが監督を務めた映画『早すぎた埋葬』とのことです。
RainNINJOI.

Ninjoiというアーティスト名に何となく日本語っぽさを感じた方は正解で、日本語の「忍者」と英語の「enjoy」を組み合わせた造語だそうです。
ニューヨークはクイーンズ出身のビートメイカー、Ninjoiさんは先述通り日本のカルチャーから大いにインスパイアされた創作活動を行っており、当然ながらJ・ディラさんにNujabesさんといった方も始祖的な存在や、古いジャズに現代的なビート・ミュージックまで多くの分野から影響を受けている期待の若手アーティスト。
『Rain』というタイトルがもうローファイ・ヒップホップの王道を感じさせるこちらのナンバーは、流麗なピアノとノスタルジックなビートが往年のジャジーなインスト・ヒップホップを思わせる上品で美しい仕上がりとなっております。
2019年に発表されたアルバム『MASAYUME』に収録されている楽曲ですが、ジャケットのアートワークもご本人の手によるものだとか。
ステキなイラストとなっておりますし、ぜひサブスクで楽しむだけでなくCDを手に取ってみてほしいですね!
ExactlyPandrezz, j’san.

こちらの楽曲『Exactly』も、ローファイ・ヒップホップやチルホップ初心者には最適なコンピレーション・アルバム『Chillhop Radio ~Beats to Relax to』で取り上げられている楽曲です!
フランス出身の2人組のビートメイカーによる楽曲で、初出は2018年。
チャーミングなキーボードの音色、生のギターと思われる印象的なリフ、全体のグルーブを作り上げるベース・ライン、いかにもローファイ・ヒップホップらしいざらついた音像……ラウンジ・ミュージックとしても最適な楽曲ですし、何も予定のない休日の朝に、この曲をBGMとしてリピート再生しながらコーヒーでも飲めば、その日1日を幸せに過ごせそうですよね。
motionsfujitsu

日本人であれば、アーティスト名だけで思わずにやりとしてしまいますよね。
ローファイ・ヒップホップ界における最重要レーベル「チルホップ・ミュージック」が、2019年に日本限定でリリースしたコンピレーション作品『Chillhop Radio ~Beats to Relax to』にも取り上げられている名曲です!
鳥のさえずりや波の音、古びたノイズと哀愁のギターの音色は夏の夕暮れを想起させ、ローファイ・ヒップホップらしいノスタルジックな情景がどこまでも広がっていく様が実に心地良いですね。
2017年にリリースされたEP作品『Corals』に収録されており、環境音などが盛り込まれたローファイ・ヒップホップがお好きな方であれば確実に気に入る作風と言えるでしょう。
ご本人のSOUNDCLOUDのページでは全く毛色の違ったテクノ~ハウス的なトラックなども公開されておりますから、興味のある方はぜひチェックしてみてください!
falling down (ft. shiloh)nohidea

ローファイ・ヒップホップとされる楽曲は非常に短いナンバーも多く、だからこそ1分や2分程度でどれだけ個性が出せるかといった点も重要だと感じますが、本稿で取り上げている『falling down』はたったの1分30秒程度の中に印象深いメロディが盛り込まれており、繰り返し聴きたくなってしまう魅力を感じさせますね。
カナダ出身、ロサンゼルス在住というミステリアスなビートメイカーであるnohideaさんが2017年に公開した楽曲で、古いレコードからのサンプリングではなく、Shilohさんというシンガーをフィーチャーしたメロディは非常に美しく、おそらくは生のギターと思われる音色も実に効果的です。
ローファイ・ヒップホップ的なサウンド・メイキングを施さなければ、通常のアコースティックな弾き語りの楽曲としても通用しそうです!
lilyeevee

2012年からスタートした、カナダはカルガリーを拠点とするレーベル「INNER OCEAN RECORDS」は、こだわりのアートワークとカセットテープのリリースで知られており、ローファイ・ヒップホップ~~チルホップ界において最重要レーベルの1つ。
レーベルの初期から看板アーティストとして活躍しているのがオランダ出身の女性ビートメイカーeeveeさんであり、日本のアニメーションやサブカルチャーからの影響を感じさせる美学や世界観は、レーベルの中でも一際個性的なのですね。
今回取り上げている『lily』は、日本のアンビエント・ミュージック界の巨匠、吉村弘さんが1984年に発表した『森の夜明け』と『小川にそって』といった楽曲を引用しており、いわゆるローファイ・ヒップホップ的なノスタルジーは他のものと比べてどこか寂しげで、やや内省的な雰囲気が独特の美しさを感じさせます。
余談ですが『lily』の動画に使われているのが、カルトなアニメ作品『天使のたまご』というのも……eeveeさんの楽曲の世界観を表しているように感じざるをえませんね。
おわりに
ローファイ・ヒップホップは今やネット上のミームと化すほどの認知度を得ていますが、その実態はなかなか掴みづらいのも事実。
現在では、フィジカルのリリースやコンピレーション盤なども発売されていますから、今回のプレイリストをきっかけとして、アーティストそれぞれのアルバムやEP作品なども、ぜひチェックしてみてくださいね。