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【難易度低め】易しく弾けるメンデルスゾーンのピアノ曲。おすすめのピアノ曲

ドイツのロマン派の作曲家であり、指揮者、ピアニスト、オルガニストとしても活躍したフェリックス・メンデルスゾーン。

ヴァイオリン協奏曲やピアノ独奏曲など数々の名作を生みだしながら、ヨハン・セバスチャン・バッハの音楽の復興やライプツィヒ音楽院の設立などの活動も精力的に行い、19世紀の音楽界に多大な影響を与えた人物でもあります。

本記事では、そんな偉大な作曲家メンデルスゾーンの作品の中から、比較的難易度の低いピアノ作品を厳選して紹介します。

コツコツと練習すれば必ず弾けるようになるのでぜひ最後までご覧ください!

【難易度低め】易しく弾けるメンデルスゾーンのピアノ曲。おすすめのピアノ曲(11〜20)

変奏曲 変ホ長調 作品82, MWV U 158 主題 アンダンテ・アッサイ・エスプレッシーボFelix Mendelssohn

主題と5つの変奏から構成された優雅な変奏曲です。

1841年7月に作曲され、ロマン派時代の典型的な特徴を備えながらも、深い感情表現と繊細な音楽性が溢れる1曲となっています。

主題は穏やかで表情が豊かな旋律で始まり、装飾的な第1変奏、和声の変化による第2変奏、活発な第3変奏、静かな第4変奏を経て、第5変奏では主題が再現され、美しい余韻を残して終わります。

親しみやすいメロディと、丁寧な練習で必ず弾けるようになる難易度設定のため、メンデルスゾーンの世界に触れたい方や、ロマン派のピアノ曲に挑戦してみたい方におすすめの作品です。

3つの幻想曲あるいはカプリース 作品16 第1曲 イ短調/イ長調 MWV U 70Felix Mendelssohn

1829年夏に書かれた情緒が豊かなピアノ小品です。

アンダンテで始まる内省的な旋律と、アレグロ・ヴィヴァーチェの軽快な部分が印象的な楽曲になっています。

冒頭部分は抒情的で優美な表現が求められ、中間部では躍動感のある華やかなパッセージが展開されます。

古典的な構成と、ロマン派らしい感性が見事に調和した本作は、メロディアスな印象も手伝って、親しみやすく弾きやすい作品となっています。

練習を重ねることで必ず演奏できるようになる楽曲なので、ピアノ愛好者の皆様におすすめです。

無言歌集 第1巻 Op.19 第4曲 ないしょの話Felix Mendelssohn

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.19 No.4 in A Major
無言歌集 第1巻 Op.19 第4曲 ないしょの話Felix Mendelssohn

穏やかで優雅な旋律が心に染み入る優しい小品です。

1830年に書かれたこの楽曲は、メロディーが歌うように流れていき、まるで誰かに密かな思いを語りかけているような印象を受けます。

本作は楽譜が読める程度の演奏スキルがあれば十分に取り組める作品で、左手のシンプルな伴奏と右手の表情が豊かな旋律で構成されています。

ゆっくりとしたテンポで物語を紡ぐような雰囲気が魅力的で、歌詞がないにもかかわらず豊かな感情表現が込められています。

ロマン派音楽の優美さを味わいたい方や、表現力を磨きたい方におすすめの一曲です。

穏やかな時間の流れを楽しみながら、じっくりと練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

7つの性格的小品 第5曲 イ長調「真面目に、次第に生気を加え Ernst und mit steigender lebhaftigkeit」フーガ MWV U 60Felix Mendelssohn

イ長調で書かれたこの楽曲は、アルバム『7つの性格的小品』に収録された穏やかで心が落ち着く作品です。

冒頭から真摯な雰囲気を持ちながらも、徐々に活気を帯びていく構成は、まるで朝日が昇っていくような温かさを感じさせます。

1827年に作られた本作は、優美な旋律と巧みな構成が調和した、洗練された作品となっています。

フーガという形式を取り入れながらも、堅苦しさを感じさせない柔らかな表現が魅力です。

小さな波が次第に大きなうねりとなっていくような展開は、聴く人の心を自然につかんでいきます。

技巧的にも難しい部分が少なく、ゆっくりと練習を重ねることで、音楽の素晴らしさを実感できる曲といえるでしょう。

歌の翼にFelix Mendelssohn

歌の翼に ピアノ メンデルスゾーン (月刊ピアノ)
歌の翼にFelix Mendelssohn

繊細な音楽で知られるドイツロマン派の作曲家、フェリックス・メンデルスゾーン。

『結婚行進曲』などでも有名ですよね。

ピアノ初心者や中級者で難しくなく取り組めるメンデルスゾーンの作品のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『歌の翼に』です。

ベートーヴェンやブラームスの作品のような複雑さはないものの、高い演奏効果を誇る作品で、その幸せに満ちたメロディが聴衆の心に平穏をもたらします。

美しさに富んだ聴きやすく弾きやすいピアノ作品を探している方は、ぜひ本曲に取り組んでみてください。

劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

zen-on piano solo PP-014 メンデルスゾーン:結婚行進曲 全音楽譜出版社
劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

初期ロマン派を代表するドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの作品は古典主義の様式を尊重しつつ、ロマン主義の感情や想像力を取り入れたものとして知られています。

『劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61』は1842年に発表された作品で、特に『結婚行進曲』は結婚式のBGMとして広く親しまれています。

この曲は華やかで威風堂々とした旋律が特徴的で、妖精たちの楽しげな歓声や恋人たちの幸せな様子を思わせます。

メンデルスゾーンが描く夢のような世界観を、優雅なメロディで表現した名曲を、ピアノ演奏でも楽しんでみてはいかがでしょうか?

【難易度低め】易しく弾けるメンデルスゾーンのピアノ曲。おすすめのピアノ曲(21〜30)

無言歌集 第5巻 Op.62 第1曲 5月のそよ風Felix Mendelssohn

「5月のそよ風」 無言歌集 第5巻より(メンデルスゾーン作曲) ピュアニスト・石原可奈子 [ピアノソロ] : May breezes(Felix Mendelssohn)Kanako Ishihara
無言歌集 第5巻 Op.62 第1曲 5月のそよ風Felix Mendelssohn

『無言歌集』の第5巻に収められた『5月のそよ風』は、タイトルにぴったりな穏やかで優しい響きが心地良い楽曲です。

『無言歌集』の全48曲のうち、難易度としてはそれほど高いものではなく今回の記事のテーマにも合った作品と言えそうですね。

右手の主旋律で装飾音的な16分音符が出てきますが、主軸の旋律を邪魔しないように、それでいて弱くなりすぎずといった加減で弾くようにしましょう。

左手の伴奏については、とくに前半は手が小さい方ですと少しつらいかもしれませんが、途切れずなめらかに弾けるように繰り返し練習してみてください!