RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【難易度低め】易しく弾けるメンデルスゾーンのピアノ曲。おすすめのピアノ曲

ドイツのロマン派の作曲家であり、指揮者、ピアニスト、オルガニストとしても活躍したフェリックス・メンデルスゾーン。

ヴァイオリン協奏曲やピアノ独奏曲など数々の名作を生みだしながら、ヨハン・セバスチャン・バッハの音楽の復興やライプツィヒ音楽院の設立などの活動も精力的に行い、19世紀の音楽界に多大な影響を与えた人物でもあります。

本記事では、そんな偉大な作曲家メンデルスゾーンの作品の中から、比較的難易度の低いピアノ作品を厳選して紹介します。

コツコツと練習すれば必ず弾けるようになるのでぜひ最後までご覧ください!

もくじ

【難易度低め】易しく弾けるメンデルスゾーンのピアノ曲。おすすめのピアノ曲(1〜20)

無言歌集 第2巻 Op.30 第3曲 慰めFelix Mendelssohn

メンデルスゾーン:無言歌集 第2巻 「慰め」,Op.30-3 pf. 関 晴子:Seki, Seiko
無言歌集 第2巻 Op.30 第3曲 慰めFelix Mendelssohn

比較的難易度が低く、子どもの練習用の教材としても使われる『無言歌集』ですが、全48曲の中で多少難易度も変わってきます。

こちらの『第2巻 作品30 慰め』はおそらく最も難易度が低い部類の楽曲ですから、初めて『無言歌集』に取り組むにはもってこいの作品と言えそうですね。

複雑な構造の楽曲ではないのですが、スラーや強弱記号はしっかり意識して弾いてみてください。

やや地味なタイプの作品ですし淡々と弾いてしまいがちなのですが、落ち着いてゆっくりとしたテンポながらあまり遅くなりすぎず、所々しっかり表情をつけてあげることで楽曲の上品な美しさが表現できるようになりますよ。

アルバムの綴り Op.117Felix Mendelssohn

Mendelssohn: Albumblatt in E Minor, Op. 117 (Daniel Barenboim)
アルバムの綴り Op.117Felix Mendelssohn

どこか物悲しくも情熱的な雰囲気が特徴的なこちらの『アルバムの綴り』は、1837年に作曲されたピアノ独奏曲です。

中間部は転調してメロディが柔らかなものへと変化するさまも美しく、全体的に作曲者の曲に込めたエモーションを感じ取れるようなロマンチックな作品なのですね。

実際に弾くとなるとピアノを始めて慣れ始めた初級者には難しく、中級者程度の方でないと太刀打ちできないかもしれません。

主要なテーマの部分ではひたすら左手が6連符の伴奏を弾き続けるため、慣れないうちは片手ずつ練習していくことをおすすめします。

先に触れた中間部では逆に左手はコードの和音メイン、右手が3連符を中心に弾いてくという変化も注意しつつ、強弱記号もしっかりと把握した上で自分なりに楽曲を表現できるように頑張りましょう!

無言歌集 第1巻 Op.19 第6曲 ヴェネツィアの舟歌 第1Felix Mendelssohn

Jan Lisiecki – Mendelssohn: Lieder ohne Worte, Op. 19: No. 6 in G Minor, “Venetian Gondola Song”
無言歌集 第1巻 Op.19 第6曲 ヴェネツィアの舟歌 第1Felix Mendelssohn

船頭が船上で口ずさんでいたという、水の都ヴェネツィアのゴンドラの舟歌を模した「バルカロール」をクラシックの分野にいち早く取り入れたとされるのが、メンデルスゾーンだったということはご存じでしょうか。

『無言歌集』には3曲の『ヴェネツィアの舟歌』が収められており、特に有名とされるのは第3番なのですが、今回は比較的難易度の弾くいというテーマに沿って『無言歌集』の第1巻に収められた『ヴェネツィアの舟歌 第1』を紹介します。

舟歌の特徴でもある8分の6拍子のリズムで、波間にたゆたっているゴンドラの動きが左手の伴奏で見事に表現されていますね。

複雑な技法もなく、音符をなぞるだけなら簡単ではありますが、8分の6拍子というリズムに慣れることが重要です。

6拍ではなく2拍で取ることを意識して、左手の伴奏も一定だからといって機械的になりすぎず、先ほど述べたようにゴンドラの動きをイメージしながら弾いてみてください。

歌の翼にFelix Mendelssohn

歌の翼に ピアノ メンデルスゾーン (月刊ピアノ)
歌の翼にFelix Mendelssohn

繊細な音楽で知られるドイツロマン派の作曲家、フェリックス・メンデルスゾーン。

『結婚行進曲』などでも有名ですよね。

ピアノ初心者や中級者で難しくなく取り組めるメンデルスゾーンの作品のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『歌の翼に』です。

ベートーヴェンやブラームスの作品のような複雑さはないものの、高い演奏効果を誇る作品で、その幸せに満ちたメロディが聴衆の心に平穏をもたらします。

美しさに富んだ聴きやすく弾きやすいピアノ作品を探している方は、ぜひ本曲に取り組んでみてください。

劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

zen-on piano solo PP-014 メンデルスゾーン:結婚行進曲 全音楽譜出版社
劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

初期ロマン派を代表するドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの作品は古典主義の様式を尊重しつつ、ロマン主義の感情や想像力を取り入れたものとして知られています。

『劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61』は1842年に発表された作品で、特に『結婚行進曲』は結婚式のBGMとして広く親しまれています。

この曲は華やかで威風堂々とした旋律が特徴的で、妖精たちの楽しげな歓声や恋人たちの幸せな様子を思わせます。

メンデルスゾーンが描く夢のような世界観を、優雅なメロディで表現した名曲を、ピアノ演奏でも楽しんでみてはいかがでしょうか?