【青春の輝き】ネオアコースティックの名盤。ネオアコ基本の1枚!
ある程度洋楽に詳しい方であれば、ネオアコースティックという音楽ジャンルの存在をご存じでしょう。
お好きな邦楽アーティストが影響を口にしていて知った、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
1980年代初頭のイギリスにおいて、後に名門と呼ばれるいくつかのインディーズ・レーベルからアコースティック・サウンドを軸とした音楽性を独自に表現するバンドが多く生まれ、それらを総称して日本の音楽メディアがネオアコースティック、略して「ネオアコ」と呼んだのが始まりとされています。
本稿では、そんな「ネオアコ」のまずはこの1枚な名盤をピックアップ、基本ということで今回はイギリスのバンドをメインで紹介します!
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もくじ
- 【青春の輝き】ネオアコースティックの名盤。ネオアコ基本の1枚!
- Falling and LaughingOrange Juice
- ReachPale Fountains
- AppetitePrefab Sprout
- WallflowerThe Monochrome Set
- No Sense of SinThe Lotus Eaters
- ObliviousAztec Camera
- Nothing to be doneThe Pastels
- FortuneFelt
- Obscurity KnocksThe Trash Can Sinatras
- You Didn’t Love Me ThenThe Hit Parade
- Gentle TuesdayPrimal Scream
- North Marine DriveBen Watt
- State Of ArtFriends Again
- I’m FallingTHE BLUEBELLS
- Happy HourThe House Martins
- The Boy With The Thorn In His SideThe Smiths
- Head Start for HappinessThe Style Council
- Freeze OutEast Village
- Life In A Northern TownThe Dream Academy
- Favourite Shirt (Boy Meets Girl)Haircut 100
【青春の輝き】ネオアコースティックの名盤。ネオアコ基本の1枚!
Life In A Northern TownThe Dream Academy

ネオアコースティックの枠内で語られるバンドの中では、異彩を放つバンドといってもよいでしょう。
イギリス出身のドリーム・アカデミーは、1983年に結成された3人組のバンドです。
彼らの音楽は80年代的な豪華なロック・サウンドとは一線を画す、シンプルなアコースティック・サウンドを全面に押し出しながらも、オーボエやサックスなどの楽器を巧みに導入するなど、独自のセンスで織り成す淡く美しい、そしてどこかひんやりとした質感を持ったサウンドが特徴的です。
あのピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアさんが共同プロデュースを務めた1985年のセルフタイトルのデビュー・アルバムは、そんなドリーム・アカデミーの独自性が際立つ色あせない名盤です!
本国だけでなくアメリカでもヒットとなった、アルバムのオープニングを飾る大名曲『Life In A Northern Town』をまずは聴いてみてください。
クラシックの要素をロックに持ち込んだバロック・ポップ的な要素も感じさせる、シンプルながらも流麗なサウンドと美しいコーラスワークはいつ聴いても素晴らしいです。
アルバム全体的にどことなく冬の空気が漂っており、寒い時期に聴きたくなる作品という気もしますね。
決して派手さはなく、ネオアコ的なキラキラした青春の音とはまた違った世界ですが、80年代のイギリスにこういう音があり、しかも高く評価されて商業的な成功を収めたという事実はぜひ知っておいてください。
Favourite Shirt (Boy Meets Girl)Haircut 100

ヘアカット100という特徴的で目を引く名前の彼らは、ニューウェーブ時代の1980年代初頭にイギリスのみならず日本でも人気を博したバンドです。
後にソロ・アーティストとしても成功を収めるニック・ヘイワードさんを中心として1980年に結成され、洗練されたファッション・センスとルックスの良さも相まって、ファンキーなカッティング・ギターがカッコいいデビュー・シングル『Favourite Shirt (Boy Meets Girl)』がいきなり全英チャート4位のヒットを記録しています。
日本では『フェイバリット・シャツ (好き好きシャーツ)』なんていう邦題が付けられたことからも、アイドル的な人気があったことが伺えますよね。
そんな彼らの1982年のデビュー作『Pelican West』は、きらめく青春のメロディの輝きはもちろん、ファンクやラテン、ディスコ・ミュージックなどを独自に解釈した「ファンカ・ラティーナ」と呼ばれる音楽性が特徴的で、鳴り響くホーンの音色やラテン・フレーバーなギターなど、他のネオアコ勢とはまた違ったサウンドは改めて聴いてみても実に興味深いです。
「アヤヤヤーヤーヤー」というコーラスがインパクト大な『渚のラブ・プラス・ワン』の邦題でも知られる『Love Plus One』など多くの人気曲を収録した本作は、ネオアコの名盤としても80年代の英国音楽の名盤という意味でも、まだ未聴の方にぜひオススメしたい逸品ですよ!
おわりに
本稿で紹介している各アルバムを実際に聴かれた方であれば「ネオアコ」という音楽ジャンルの奥深さ、範囲の広さに驚いたのではないでしょうか。
正直言えば、たった数枚のEPを残して解散したバンドも多く、シングルのB面曲にこそ名曲がある、といったカルチャーこそがネオアコの醍醐味ですから、今回の記事で興味を持たれた方は今すぐ中古レコード屋へと足を運んでみてください!