RAG Musicギター入門
ギターをもっと楽しむWebマガジン
search

即戦力になる!ペンタトニックスケールの練習方法

即戦力になる!ペンタトニックスケールの練習方法
最終更新:

スケールの勉強は理解はできても、実際にそれを曲で使いこなす(応用)にはハードルが高いことが多いです。

なぜ使いこなせい?

これには理由があります。

今回は、最終的に使いこなせるようになるペンタトニックスケールの練習方法について説明します。

即戦力になる。

ギターの練習方法

本来、スケールの勉強(和声楽/音楽理論)は、実際に鳴っている音を分析したものです。

参考:スケールとは?

そしてその分析したものを、誰にでも再現できるようにまとめたものです。

問題なのは、分析対象が音であって音楽ではないこと。

その場面で鳴っているハーモニー(和音)を分析したものであって、音楽的に使う知恵ではありません。

料理に例えるなら、食材の知識です。

料理法(レシピ)ではありません。

感の鋭い方は気づいていると思いますが、この記事では細かい説明は省いてフレーズをたくさん覚えてもらい、気が付いたら「そのスケールを使っていた」「理解していた」という状態を目指しています。

ペンタトニックスケールの重要性

ペンタトニックスケールは、5音階。

使う音は5個。

ポジションも5つ。

ギタリストにはおなじみです。

こちらでも説明しております。

参考:今さら聞けない!

ペンタトニックスケールの基本

ペンタトニックスケールとエレキギターがロックギターの基礎になっているのは今後も変わらないでしょう。

問題は、余りにも使い続けているために、うまいか下手がハッキリ出ます。

リズム、ニュアンス、音作りなどで差が出ます。

第一ポジション

どの教則本にも書かれているポジションです。

エレキギターを鳴らすにあたり、一番奇麗に鳴るポジションだから、というのも最初に教える理由です。

エレキギターが登場した当初は、まだフルアコが主流なため、ハイポジションが弾き難い、アンプが歪まない(むしろオーバードライブという概念がない)などもあります。

弦もヘビィ・ゲージが主流なため、チョーキング(ベンド)も難しい、という理由があります。

即戦力になる!ペンタトニックスケールの練習方法

楽譜に書かれているのは、Amペンタトニック・スケールの第一ポジション。

格段で区切っているのは、ルート(起点になる音)を分かりやすくするためです。

2オクターブと少しの音域というのが一目で分かると思います。

これをまず最初に覚えます。

ただし、ただ覚えただけでは役に立たないので、フレーズとして覚えます。

フレーズとして覚える

4段目から始まるフレーズは、1弦から始まります。

1つの音を2回ずつ弾いていきます。

このフレーズ、ジャズではよく出てきます。

曲の終わりに使います。

古くはジョー・パスジム・ホールパット・メセニーなどはペンタトニック・スケールが多いです。

試しに、A♭M7(6弦4フレット、4弦5フレット、3弦5フレット、2弦4フレット)を鳴らしてみましょう。

この和音をバックに弾くと合います。

厳密にはスケール名は同音異名として変わりますが、割愛します。

ジャズの要素を含んだおしゃれなポップス、ボサノバなどにも合います。

コツは少しだけモタモタ弾くことです(レイドバック)。

ロック・フレーズ

最後の段のフレーズは、ジミー・ペイジも愛用しているフレーズ。

他にはエリック・ジョンソンなども使っています。

応用としては「最初の2拍分(1弦と2弦のフレーズ)を繰り返して弾く」というのが王道。

それこそ、エリック・クラプトンからエディ・ヴァン・ヘイレインスティーヴィー・レイ・ヴォーンまで大抵の人は弾いています。

こちらのフレーズはキーがC、Amでしたら、大抵は合います。

おすすめは、Am-G-F-G、Am-G-F-Eなどのコード進行。

ペンタトニック・スケールはコード感が薄いため、伴奏はコード感をしっかし出した方がうまく聴こえます。

最後のビブラートは大げさにした方がロックな感じが出ます。

練習用のオケを用意したのでご活用ください。

ハンマリング、プリングの注意点

両方とも普通にピッキングするより音量が小さいです。

そのため、ピッキングの方を軽く、ソフトに弾きます。

また力みやすいので注意が必要です。

アンプの音量は十分に大きくして弾かないと変なクセが付いてしまい、後々苦労します。

間違っても、生音で無理やり大きな音を出そうとしないこと。

音抜けも悪くなり、サスティーンもなく、ピッチも悪く、音割れしやすく、リズムも悪くなり……良いことは何一つありません。

現代のレコーディングでは、クリッピング(音割れ)として、基本的にはNGテイクになります。

ライタープロフィール

田中芳典

ギタリスト・サウンドクリエイター

田中芳典

初めまして。

アコーステックギター、フラメンコギター、クラシックギターで爽やかな音楽を提供している田中芳典です。

爽やかな音楽とオシャレなアコーステックギター、ナイロン弦ギターでCM音楽やBGM、歌ものを作ってます。

2016年10月1日(土)から始まるアニメ「終末のイゼッタ」のBGMでも弾いています。

ブログでは、ファッション講座もたまにやっています。

ブログ

http://blog.livedoor.jp/y_norisuke_t/

ウェブサイト:http://www.yoshinori-tanaka.com

このライター・クリエイターへメッセージを送る

記事一覧