【開発者が語る】Qactus(カクタス)は本当にギター挫折者をゼロにできるのか?
ビギナーのおよそ8割が挫折すると言われる、ギター。
そんな悲劇を過去のものにしたい、という強い想いが、これを開発させるに至りました。
「Qactus(カクタス)」です。
今回この場をお借りして、開発者である私の立場からQactusについて解説します。
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Qactusで練習していると時々和音が濁る、についての誤解
「完全な和声のために挫折者は見捨てる」のか、「和声を犠牲にしてでも絶対挫折させない」のか、という選択が常にあり、人類のこれまでの常識としては圧倒的に前者だし、私自身も四半世紀以上もプロとして活動してきた中でここは長年ずっと自問自答してきました。
しかし、15年述べ200回の合宿の現場を経て初めていま、確実に言えることがひとつあります。
「心地よいかどうか」は極めて重要ですが、初期段階ではビギナーを苦しめる作業として実際にはネガティヴな方向に働くことが多く、結果、挫折者が壁を越える力にはなりずらいのです。
「心地よいかどうか」では挫折者は救えない。
「弾けるかどうか」で初めて8割が動くんです。
先ほどの問題と同様、第二段階の壁を越えるそのひとつの力としてこの「心地よさ」を段階を分けて適時活用することによって、これまで動かせなかった8割が動くのです。
「上達している」という実感はビギナーにはとてつもなく大きなエネルギーになるんです。
挫折者が8割、という現状が仮に1~2割だったなら、私はこのような選択はしなかったでしょう。
和声は極めて重要ですが、8割の挫折者も重要。
先ほどの第二段階の流れで既に読んだ人はもうおわかりだと思いますが、まだの人はぜひ、このページを最後まで読んでみてください。
写真:NHK密着取材の様子。
Qactusを使用した、ギター未経験者対象のワークショップにて。
QactusCoreメソッドは必要ないかも、あるいは難しすぎてビギナーには無理、についての誤解
「QactusCoreメソッド」は必要です。
なぜなら、仮に現状の8割の挫折者が2割ぐらいになったとしても、一時的なものなら無意味だから。
Qactusには自浄作用のように循環するための非常に重要な仕組みがあらかじめ仕掛けられています。
これはQactusの第三の機能とされていて、人と人との和を育むという重要な自浄作用を構築するための、QactusCoreメソッドです。
実は私自身、Qactusが担う三つの機能のうち、この第三番目の機能が最も重要と考えています。
しかしながらここが最も伝わりずらい部分であると当初から認識しているため、数年、数十年かけて人々に理解されていくものであるとも思っています。
Qactusは、比較的イメージしやすい一番目と二番目の機能(とくに後者)ばかりが一人歩きする傾向があって、開発者としてはとても違和感があるのですが、極端な話「Qactus」がなくともこのような循環イメージはどうにかして機能させたいと、楽器挫折者救済合宿を始めた頃から強く願ってきましたし、そのひとつの答えが「QactusCoreメソッド」なのです。
読むのに挫折したのならそれは仕方ない。
これは全員が読む必要はなく、提供者サイドにとって必要なスキルを得るためのマテリアルです。
FAQにもそのように記載していますので、併せてご覧ください。
写真:ビジネス誌・独占インタビュー記事
市販のパーシャルカポや布などで代用できる、についての誤解
Qactusの価格が高いと感じるのであればパーシャルカポと布で作っても別にいいと思いますが、でも買ったほうが早いと思いますし、パーシャルカポよりも安いと思います。
ただ、既に説明した通り「第二段階を越えるための機能」はなくなってしまうので「卒業した第二段階をクリアできるか」という問題が出てきますよね。
Qactusを完全に理解し、特許に触れない範囲で手作りして個人の範囲で使用する分には問題ないと思いますし、Qactusが売れることよりも「ビギナーの8割といわれるギター挫折者」たちが救われることのほうが私個人は本意です。
そもそも我が社はQactusにほとんど利益らしい利益を乗せていませんので、私個人としては全然構いません。
もちろん関係する企業や尽力してくれている大勢の関係者たちのことを考えると公の場でそんなふうにはなかなか言えませんが、しかし事実として私自身はそういう考えで常々やってます。
ここまでぶっちゃけたのは、Qactusに関してきちんと伝わって欲しいからです。
そんなことより、QactusCore運営資金は商品売上依存という事情を知りながらタダで使ってやれ、という発想をしている方がいることを、非常に残念に思いました。
QactusCoreには結構なランニングコストがかかっていますし、Qactusがコンスタントに消費されなければ存続できません。
会社がつぶれるのは構いませんが、救われるはずの挫折者たちが救われる場を失うのは何よりも残念なことですよね。
調和あっての「音楽」だと、私はそう信じてます。
写真:TOKYO FM「クロノス」出演時。
Qactusはもちろん、私の活動を日頃から応援してくださっている大好きな先輩、中西哲生さんと久々の共演。
写真:Q-sai@楽器挫折者救済合宿としての定期合宿以外にも、さまざまなイベント、講演を通し、未経験者や挫折者と向き合い続けています。
最後に
以上です。
これまでに世になかったものであるがゆえ、伝わりずらい部分もまだまだ多く、私自身も引き続き頑張って伝えていかなければならなさそうです。
ただ、ひとつだけ知っておいて欲しいのは、実際にあの不動だった8割が「動いている」ということです。
これまで業界が何をやっても動かなかった「8割」が動き出してるという事実にあります。
上手な説明ではないかもしれませんが、広める価値のある投稿だと感じてくれた人、よければぜひ拡散してください。
そのアクションは必ず大きな力になります。
読むのが面倒なら、Qactusについてまとめた短い動画があります。
ギター挫折者と未経験者を救う演奏補助特許器具Qactus(カクタス)
逆に、Qactusについて正しく知りたいという人、ぜひ隅々まで読んでみてください。
正しく理解できていない人たちが減り、正しく理解してくれている人たちが増え、8割の挫折者と放置されたギターが減り、世界の音楽人口が増えることを願います。
写真:アメリカ、バージニアから届いた写真。
Qactusの輪は確実に 世界に広がっています。
ライタープロフィール
ギタリスト
きりばやしひろき
1971年生まれ、山梨県出身。
高校卒業直後『Laughin’Nose』全国ツアーのドラムサポートをきっかけにプロとしての活動をスタート。
1994年、ポエトリーリーディングバンド『叫ぶ詩人の会』でメジャーデビュー。
ドラマー、ギタリスト、キーボーディスト、作曲家、編曲家など音楽業の他、ラジオパーソナリティをはじめMCや文筆など多方面で活躍している。
2011年、Eテレ(NHK教育テレビ)「あなたもアーティスト 挫折者救済!
きりばやしひろきのギター塾」では講師として出演・監修。
主宰を務める“楽器挫折者救済合宿”は現在記録的な回数を誇り、2003年から継続的に開催している合宿の様子はテレビや新聞・雑誌など多くのメディアで紹介され続けている。
著書は「楽器挫折者救済合宿ギター・ジャカジャカ(K&Bパブリッシャーズ)」「大人のための3日間楽器演奏入門~誰でもバンド演奏できるプロの裏ワザ(講談社)」など多数。
また趣味の落書きが高じ、モバイルメディアなどへの楽器関連イラストの寄稿や連載他、Q-sai公式サイトから発信されているユーモラスなオフィシャルLINEスタンプ「挫折わらし」なども手掛ける。
その他、社会の楽器演奏者人口を増やすことを目的として様々な活動に日々取り組んでおり、2011年「Quiree株式会社」を設立。
代表取締役。
ウェブサイト:http://dashman.org