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Bedřich Smetanaの人気曲ランキング【2025】

母国であるチェコの国民楽派を発展させた先駆者とされている作曲家、ベドルジハ・スメタナさん。

チェコ音楽の祖と称され、日本では合唱などで歌われる『モルダウの流れ』の作者としても知られていますよね。

また、6歳でピアノ公演を経験するなど、演奏者としての能力も高かったと言われています。

今回は、そんなベドルジハ・スメタナさんの人気曲ランキングをご紹介しますので、国際的にも知られているその音楽に身を委ねてみてはいかがでしょうか。

Bedřich Smetanaの人気曲ランキング【2025】(1〜10)

「わが祖国」より第1曲「ヴィシェフラド」Bedřich Smetana8

Jiří Bělohlávek, SOPK – Bedřich Smetana: Má vlast / My Country (Vyšehrad)
「わが祖国」より第1曲「ヴィシェフラド」Bedřich Smetana

チェコの誇りを音楽で表現した名作。

プラハの古城を題材にした本作は、2台のハープの荘厳な響きから始まります。

吟遊詩人の竪琴を思わせるこの旋律は、城の歴史を物語るかのよう。

やがてオーケストラ全体で壮大なクライマックスを迎え、戦いを想起させる行進曲風の部分へと展開。

しかし最後は静かに締めくくられ、廃墟となった城の哀愁が感じられます。

1874年に完成したこの曲は、チェコの人々の民族意識を高める役割も果たしました。

毎年5月12日のプラハの春音楽祭で演奏される伝統があり、今なお多くの人々に愛されています。

チェコの歴史や文化に興味がある方にぜひ聴いていただきたい1曲です。

「わが祖国」より第2曲「モルダウ」Bedřich Smetana9

スメタナの代表作である交響詩『わが祖国』。

その第2曲『モルダウ』は音楽の教科書にも載っており、一度は聴いたことがある方も多いのではないでしょうか?

2つの源流から始まり、森や牧草地、農夫たちの結婚式を経て、プラハへと流れ込む川の様子を音楽で表現しています。

清らかに流れる水の様子や、夜の月明かりの下で水の精たちが舞うシーンが美しく描かれており、チェコの未来への希望も込められています。

1874年11月から12月にかけて作曲され、失聴しながらも作曲を続けたスメタナの苦悩と、祖国への深い愛情が込められた傑作。

美しい旋律と豊かな表現力は、チェコの自然や文化に関心のある方にぜひ聴いていただきたい1曲ですね。

「わが祖国」より第3曲「シャールカ」Bedřich Smetana10

チェコの伝説的な女戦士シャールカの物語を描いた本作。

復讐に燃える女性の激しい感情や、敵を酔わせて眠らせる策略、最後の襲撃シーンなど、劇的な展開が音楽で巧みに表現されています。

冒頭の激しい旋律からは、シャールカの怒りと復讐心が伝わってきます。

酒宴の場面では舞曲風のリズムで酔いの高揚感を、そして最後は激しさを増して復讐の完遂を描写。

チェコの民族性豊かな旋律と、ドラマチックな音楽展開を楽しみたい方にオススメの1曲です。

Bedřich Smetanaの人気曲ランキング【2025】(11〜20)

「わが祖国」より第4曲「ボヘミアの森と草原から」Bedřich Smetana11

Smetana: Má Vlast: Aus Böhmens Hain und Flur / Harnoncourt / Chamber Orchestra of Europe / styriarte
「わが祖国」より第4曲「ボヘミアの森と草原から」Bedřich Smetana

チェコの美しい自然を描いた交響詩。

深い森を思わせる暗い響きで始まり、クラリネットが哀愁を帯びた旋律を奏でます。

続いてフーガ形式で、草が生い茂っている森の情景が描かれ、ホルンなどの管楽器が広大な森の広がりを表現。

中盤では、2/4拍子のポルカが登場し、収穫や婚礼を思わせる陽気な祭りの舞曲が描写されます。

終盤では、既に出てきた主題が再現され、激しいコーダとなります。

1875年10月に完成したこの曲は、ボヘミアの自然の美しさと人々の生活、そして民族的な誇りが音楽的に表現された作品。

チェコの文化や歴史に興味のある方にオススメです。

「わが祖国」より第5曲「ターボル」Bedřich Smetana12

Smetana: Ma vlast (My Fatherland) – No. 5. Tabor, Conductor: Rafael Kubelík
「わが祖国」より第5曲「ターボル」Bedřich Smetana

チェコ音楽の象徴的な作品として知られる『わが祖国』より第5曲。

フス派の賛美歌『汝らは神の戦士たれ』の旋律が主要テーマとして用いられ、15世紀のフス戦争におけるフス派の精神と戦いを象徴的に描いています。

力強い旋律で始まり、ターボルの町とその住民の勇敢さ、信仰の深さが音楽的に表現されています。

チェコの歴史と文化への理解を深めたい方にぴったりの1曲。

1881年に改訂され、スメタナの作品カタログに加えられました。

チェコの民族意識と歴史的誇りを感じさせる本作は、祖国への深い愛情が込められた珠玉の名曲です。

「わが祖国」より第6曲「ブラニーク」Bedřich Smetana13

Smetana – Ma Vlast – Mvt 6a – Blaník – My Fatherland – Second Queensland Youth Orchestra QYO2
「わが祖国」より第6曲「ブラニーク」Bedřich Smetana

わが祖国(Má Vlast)より、第6曲:ブラニーク(Blaník)。

ブラニークは中央ボヘミア州にある山のこと。

スメタナは第5曲のターボルと一緒の演奏を望んでいました。

演奏は第2クイーンズランド・ユース・オーケストラ、セルゲイVkorschminさんの指揮です。

「海辺にて」演奏会用エチュードBedřich Smetana14

Jitka Čechová | B. Smetana – On the Sea Shore – Concert Etude in G sharp minor, Op. 17
「海辺にて」演奏会用エチュードBedřich Smetana

「海辺にて」演奏会用エチュード(Na břehu mořském“vzpomínka”koncertní etuda)嬰ト短調作品17。

スメタナは作曲家としてよりも先にピアニストとして活躍しており多くのピアノ作品を残しています。

チェコのピアニスト:イトカ・チェホヴァーさんの演奏。