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Dmitri Shostakovichの人気曲ランキング【2025】

交響曲や弦楽四重奏曲の分野で活躍し、世界的にも芸術音楽における20世紀最大の作曲家に数えられている音楽家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチさん。

交響曲作曲家としての高い評価を受けていた反面、ポピュラー音楽も少なからず世に送り出してきました。

また、ソビエト連邦時代に、自らが求める音楽と体制が求める音楽とのギャップに苦しんだ作曲家としても知られています。

今回は、そんなドミートリイ・ショスタコーヴィチさんの人気曲ランキングをご紹介します!

Dmitri Shostakovichの人気曲ランキング【2025】(11〜20)

ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.102Dmitri Shostakovich15

Yuja Wang: Shostakovich Piano Concerto No. 2 in F major, Op. 102(Carnegie Hall, 2021)
ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.102Dmitri Shostakovich

20世紀最大の作曲家とたたえられるドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが手掛けた『ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.102』。

この作品は、息子マクシムさんの19歳の誕生日にプレゼントされ、マクシムさんがモスクワ音楽院での卒業演奏会で初演しました。

明るく自由な雰囲気が漂うこの協奏曲は、彼の他の作品とは一線を画す喜びに満ちた楽曲です。

特に第2楽章の美しく情感豊かなメロディは、聴く者の心を深く揺さぶります。

息子への愛情を込めて作曲されたこの名曲は、ショスタコーヴィチさんの音楽的才能とユーモアのセンスが存分に発揮された、聴き応えのある1曲といえるでしょう。

ワルツ 第2番(セカンドワルツ)Dmitri Shostakovich16

ソビエト連邦の著名な作曲家ドミトリイ・ショスタコーヴィチが手掛けた管弦楽曲。

1938年11月28日にモスクワで初演された本作は、ハ短調と変ホ長調を基調とする4分の3拍子のワルツです。

アルトサックスが奏でる主旋律に、金管楽器や弦楽器が絶妙なハーモニーを奏でる編成が特徴的。

軽快でありながら、どこか不安定な雰囲気を醸し出す魅力的な楽曲となっています。

映画『アイズ ワイド シャット』での使用でも知られる本作は、多くのピアニストによってピアノ独奏でも演奏されています。

発表会で聴き映えする曲をお探しの方にピッタリの1曲ですよ。

交響曲第8番ハ短調Dmitri Shostakovich17

交響曲や弦楽四重奏曲で有名なドミートリイ・ショスタコーヴィチさんは、20世紀のソビエト連邦時代に活躍した作曲家です。

『交響曲第8番ハ短調』は戦争中に作曲され、彼は戦後の希望を描こうとしましたが、悲惨な報道やニュースなどに触れたことも影響して作品に悲劇的性格が生まれました。

作品にはバッハや後期のベートーヴェンの影響を受けており、複数の楽器の音色を重ねるのではなく原色配置が意識されています。

木管楽器と金管楽器の織りなす音色は哀愁が感じられ、力強くかっこいいですよ!

社会主義時代の戦争や革命をテーマにした作品が目立ちますが、ジャズの組曲や交響曲第9番など、幅広いジャンルで人々を魅了していた彼の楽曲を、ぜひ一度聴いてみてください!

人形の踊りDmitri Shostakovich18

Dmitri Shostakovich – Dances of the Dolls (UNIVERSAL CHILDREN’S DAY TRIBUTE)
人形の踊りDmitri Shostakovich

ロシアの作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが手掛けた『人形の踊り』は、バレエ音楽などからの抜粋をもとに作られた親しみやすい小品集です。

各曲は軽快なリズムに載せて奏でられ、聴く人を楽しい気分にさせてくれます。

特に『ポルカ』や『ワルツ・スケルツォ』などは、ユーモアたっぷりの音楽が印象的。

作曲家らしい味わい深い和音の使い方も、初級〜中級の生徒さんが音楽表現を学ぶのにピッタリの教材といえるでしょう。

音楽の楽しさを存分に味わえる1冊です。

弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110Dmitri Shostakovich19

Shostakovich: String Quartet No.8, Borodin Quartet 1978 ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第8番 ボロディン弦楽四重奏団
弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110Dmitri Shostakovich

ロシアを代表するピアニストであり、作曲家でもあるドミトリ・ショスタコーヴィチ。

彼が3日で書き上げたという逸話とともに知られているのが『弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110』です。

こちらは1960年当時のロシア国内の不安定な情勢や、抑圧的な体制を踏まえて書き下ろされた楽曲で、陰鬱なメロディーからは怒りや悲しみ、絶望が感じられるでしょう。

ちなみに、ドミトリ・ショスタコーヴィチは本作を披露した後、涙を見せたといわれています。

森の歌Dmitri Shostakovich20

Shostakovich “Song of the Forests” Yevgeny Mravinsky
森の歌Dmitri Shostakovich

ロシアの近代作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチによって1949年に作曲されたオラトリオ。

ショスタコーヴィチの歌曲のうち最も有名な代表曲と言われます。

ソビエト連邦の森林事業を讃えるために作曲されました。

ソ連当局は大衆に分かりやすい音楽を求めており、それに沿ってスターリンを褒めたたえる内容の音楽で大絶賛されましたが、それはショスタコーヴィチ本人の本心とは異なった内容だったためショスタコーヴィチは初演時ホテルの部屋でむせび泣いてウォッカを飲んでいたそうです。

Dmitri Shostakovichの人気曲ランキング【2025】(21〜30)

革命の犠牲者を追悼する葬送行進曲Dmitri Shostakovich21

Shostakovich – “Funeral March in Memory of the Victims of the Revolution” (1918) for piano
革命の犠牲者を追悼する葬送行進曲Dmitri Shostakovich

20世紀を代表する作曲家のひとり、ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんの初期作品『革命の犠牲者を追悼する葬送行進曲』。

ロシア革命期に暗殺された2人の大臣への追悼の意を込めて作曲されたこの曲には、彼の典型的な重厚な音楽性が表れています。

深い悲しみと怒りをたたえたメロディからは、激動の時代を生きた作曲家の心情が伝わってきます。

技術的には比較的やさしい曲ですが、その音楽性を理解し表現するには難しい1曲。

ロシア近代史や作曲家の人生に興味がある方にぜひオススメしたい作品です。