交響曲や弦楽四重奏曲の分野で活躍し、世界的にも芸術音楽における20世紀最大の作曲家に数えられている音楽家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチさん。
交響曲作曲家としての高い評価を受けていた反面、ポピュラー音楽も少なからず世に送り出してきました。
また、ソビエト連邦時代に、自らが求める音楽と体制が求める音楽とのギャップに苦しんだ作曲家としても知られています。
今回は、そんなドミートリイ・ショスタコーヴィチさんの人気曲ランキングをご紹介します!
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Dmitri Shostakovichの人気曲ランキング【2025】(1〜10)
アクロバットDmitri Shostakovich1位

母国ロシアの世界観を反映させた楽曲を数多く残した、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ。
彼のピアノ作品『アクロバット』は、コミカルで軽やかな調べが特徴的な1曲です。
小気味よく覚えやすい左手の跳ねるパターンと、アクセント豊かな右手パートを弾きこなすためには、確かなテクニックと豊かな表現力が求められます。
作曲された1937年当時の苦悩を風刺したようなこの作品は、演奏者にとって新たな挑戦となり、聴き手にとっても刺激的な曲となることでしょう。
マーチDmitri Shostakovich2位

20世紀にソビエト連邦で活躍した作曲家であるドミートリイ・ショスタコーヴィチ。
ショスタコーヴィチは、ピアニストとしても作曲家としてもとても優秀で、20世紀最大のクラシック音楽作曲家としての名声を確固たるものにしています。
この曲は『こどもの音楽帳』の第1曲で、膝を曲げないで行進する兵隊をイメージした曲です。
作曲者が書いているスラー以外はノンレガートで弾いくのが望ましいですが、兵隊の行進なので軽くなりすぎないように演奏したいですね。
ピアノ三重奏曲 第2番ホ短調 Op.67Dmitri Shostakovich3位

20世紀を代表する作曲家のひとりである、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ。
彼の『ピアノ三重奏曲 第2番ホ短調 Op.67』は、戦争の最中に作曲された、深い悲しみと激しい感情に彩られた作品です。
親友の死を悼んでささげられたこの曲は、個人的な喪失と戦時下の苦悩を表現しています。
特に終楽章では、ユダヤの旋律を取り入れ、ホロコーストへの反応とも解釈されます。
重厚な和音とシャープなリズム、そして静かなコーダ。
ショスタコーヴィチの内面の葛藤と時代の激動が、音楽に昇華されています。
クラシック音楽ファンなら一度は聴いておきたい名曲です。
ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57Dmitri Shostakovich4位

ロシアの偉大な作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが手掛けた『ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.57』は、1940年に発表された名曲です。
5つの楽章からなるこの作品には、彼らしい深い感情表現と技術的な巧みさが詰め込まれています。
プレリュード、フーガ、スケルツォなどを通して、静かながら感動的な音楽、明るく躍動的な音楽など、多彩な表情が楽しめます。
ショスタコーヴィチさん自身がピアノを担当し、ベートーヴェン弦楽四重奏団と共演したことでも有名なこの五重奏曲。
純粋な音楽性を堪能したい方にぜひオススメの1曲です!
祝典序曲Dmitri Shostakovich5位

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ作曲の『祝典序曲』です。
1954年に管弦楽曲として作られましたが、吹奏楽版も大変人気があり、コンサートで演奏される機会が多い有名な曲です。
印象的なトランペットのファンファーレで始まり、終盤もトランペットが大活躍する、ショスタコーヴィチの傑作です。
24の前奏曲 Op.34 第24番 ニ短調Dmitri Shostakovich6位

『24の前奏曲』といえば、フレデリック・ショパンの小品集を思い浮べる方も多いのではないでしょうか?
ドミートリイ・ショスタコーヴィチの『24の前奏曲』は、まさにその作品を参考にして作曲されたといわれています。
ただ、第16番も含め、作風からはショスタコーヴィチらしい独特な雰囲気が強く感じられます。
初演は、ショパンコンクールで落選したショックから演奏活動に消極的になっていたショスタコーヴィチ本人によって行われ、演奏活動再開のきっかけとなったそうです。
24の前奏曲とフーガ Op.87 第15番 変ニ長調Dmitri Shostakovich7位

ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんの『24の前奏曲とフーガ Op.87』は、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』からインスピレーションを受けた意欲作。
第15番の変ニ長調の曲は、技術的にも表現の幅においても最も難易度の高い1曲とされています。
穏やかな前奏曲部分から一転、フーガは複雑な音列が絡み合うなかで張り合いのあるドラマを作り出します。
作品全体を通して、ショスタコーヴィチさんならではの深い内省と洞察力が感じられるこの曲は、熟練のピアニストにこそ弾きこなしてほしい大作です。
2台のピアノのための組曲 嬰ヘ短調 Op.6Dmitri Shostakovich8位

ロシアの作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが16歳の時に作曲したピアノ曲集『2台のピアノのための組曲 嬰ヘ短調 Op.6』は、早くから頭角を現した彼の初期作品として高く評価されています。
技術的にも難易度の高いこの組曲は、『前奏曲』『幻想的な舞曲』『夜想曲』『終曲』の4つの楽章からなり、各楽章にはショスタコーヴィチさんらしい革新的な音楽性があふれています。
特に第2楽章は、リズミカルなパッセージやユニークなハーモニーが印象的。
彼の音楽の本質である、シャープなコントラストとグロテスクな要素が存分に発揮されているのが魅力です。
ピアノデュオに挑戦したい上級者の方にぜひオススメしたい傑作です!
3つの幻想的舞曲 Op.5Dmitri Shostakovich9位

20世紀の偉大な作曲家のひとり、ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが学生時代に作曲した『3つの幻想的舞曲 Op.5』。
若き天才の才能が遺憾なく発揮された、ユーモアと軽快さに満ちた魅力的な小品です。
マーチ、ワルツ、ポルカの3つの舞曲は、それぞれ個性的な表情を見せながらも、全体としてコンパクトにまとまっています。
若さゆえの勢いと、独創性に富んだ音楽性が印象的な、ショスタコーヴィチさんならではの作品。
ピアノを楽しく学びたい方にもオススメの1曲です!
こどもの音楽帳 Op.69 第1曲「マーチ」Dmitri Shostakovich10位

ロシアの著名な作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ。
彼は特に交響曲や室内楽、コンチェルトの分野で重要な作品を遺しています。
政治的圧力と個人的表現の間で葛藤しながらも、複雑で多面的な作風を築き上げた彼が、1944年から45年にかけて作曲したピアノ小品集『こどもの音楽帳 Op.69』。
その冒頭を飾るのが、明るく親しみやすい旋律が印象的な『マーチ』です。
ショスタコーヴィチ自身の子供への愛情も感じられる1曲は、ポジティブな感情があふれており、聴く人を元気づけ、勇気づけてくれます。
Dmitri Shostakovichの人気曲ランキング【2025】(11〜20)
チェロソナタ ニ短調 Op.40Dmitri Shostakovich11位

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ作曲の『チェロソナタ ニ短調 Op.40』です。
元ボリジョイ劇場の首席チェリスト、ヴィクトル・ルヴォヴィチ・クバツキーに勧められ、この曲の作曲を始めました。
チェロ独奏をヴィクトル・ルヴォヴィチ・クバツキーが担当、ピアノを作曲者自身が担当し、レニングラード音楽院(改称前はサンクトペテルブルク音楽院)の小ホールで1934年に初演されました。
ピアノソナタ 第1番 Op.12Dmitri Shostakovich12位

ソビエト連邦時代を代表する偉大な作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチさん。
彼のピアノ曲には、交響曲をほうふつとさせる重厚な作品も多くありますが、『ピアノソナタ第1番 Op.12』は初期の革新的な作品の一つです。
1926年に作曲されたこのソナタは、速い部分と遅い部分を交互に繰り返すという、実験的な構成になっています。
モダニズムや表現主義の影響を受けた強烈な不協和音やリズミカルな要素が印象的で、若き日のショスタコーヴィチさんならではの意欲作といえるでしょう。
この挑戦的な1曲には、彼のピアノ演奏技術の高さも存分に発揮されています。
現代音楽に興味のある方には特にオススメしたい作品です!
ピアノソナタ 第2番 Op.61Dmitri Shostakovich13位

ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが手掛けたピアノ作品のなかでも、特に人気の高い『ピアノソナタ 第2番 Op.61』。
戦時中の1943年に作曲されたこのソナタは、彼の内面を映し出すかのような重厚な雰囲気と深い感情表現が魅力です。
特に第2楽章は、亡くなったピアノ教師への追悼の意を込めた悲そう感あふれる音楽。
一方で、躍動的な第1楽章や交響曲を思わせるスケール感あふれる最終楽章など、対照的な表情の変化も印象的。
20世紀を代表する作曲家の真髄に触れてみたい方にオススメの1曲です。
ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op.35Dmitri Shostakovich14位

20世紀を代表する交響曲作曲家、ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが手掛けた『ピアノ協奏曲 第1番』。
トランペットが大活躍するユニークな編成で、ユーモアあふれる1曲です。
バロック音楽風の部分とモダンな要素が同居し、まるで映画音楽のようなシーンの連続。
ピアノとトランペットの掛け合いは、まるでコメディ映画のようです!
クラシック初心者から上級者まで、ぜひ一度は聴いていただきたい、新鮮な驚きに満ちた作品です。
ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.102Dmitri Shostakovich15位

20世紀最大の作曲家とたたえられるドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが手掛けた『ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op.102』。
この作品は、息子マクシムさんの19歳の誕生日にプレゼントされ、マクシムさんがモスクワ音楽院での卒業演奏会で初演しました。
明るく自由な雰囲気が漂うこの協奏曲は、彼の他の作品とは一線を画す喜びに満ちた楽曲です。
特に第2楽章の美しく情感豊かなメロディは、聴く者の心を深く揺さぶります。
息子への愛情を込めて作曲されたこの名曲は、ショスタコーヴィチさんの音楽的才能とユーモアのセンスが存分に発揮された、聴き応えのある1曲といえるでしょう。
ワルツ 第2番(セカンドワルツ)Dmitri Shostakovich16位

ソビエト連邦の著名な作曲家ドミトリイ・ショスタコーヴィチが手掛けた管弦楽曲。
1938年11月28日にモスクワで初演された本作は、ハ短調と変ホ長調を基調とする4分の3拍子のワルツです。
アルトサックスが奏でる主旋律に、金管楽器や弦楽器が絶妙なハーモニーを奏でる編成が特徴的。
軽快でありながら、どこか不安定な雰囲気を醸し出す魅力的な楽曲となっています。
映画『アイズ ワイド シャット』での使用でも知られる本作は、多くのピアニストによってピアノ独奏でも演奏されています。
発表会で聴き映えする曲をお探しの方にピッタリの1曲ですよ。
交響曲第8番ハ短調Dmitri Shostakovich17位

交響曲や弦楽四重奏曲で有名なドミートリイ・ショスタコーヴィチさんは、20世紀のソビエト連邦時代に活躍した作曲家です。
『交響曲第8番ハ短調』は戦争中に作曲され、彼は戦後の希望を描こうとしましたが、悲惨な報道やニュースなどに触れたことも影響して作品に悲劇的性格が生まれました。
作品にはバッハや後期のベートーヴェンの影響を受けており、複数の楽器の音色を重ねるのではなく原色配置が意識されています。
木管楽器と金管楽器の織りなす音色は哀愁が感じられ、力強くかっこいいですよ!
社会主義時代の戦争や革命をテーマにした作品が目立ちますが、ジャズの組曲や交響曲第9番など、幅広いジャンルで人々を魅了していた彼の楽曲を、ぜひ一度聴いてみてください!
人形の踊りDmitri Shostakovich18位

ロシアの作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチさんが手掛けた『人形の踊り』は、バレエ音楽などからの抜粋をもとに作られた親しみやすい小品集です。
各曲は軽快なリズムに載せて奏でられ、聴く人を楽しい気分にさせてくれます。
特に『ポルカ』や『ワルツ・スケルツォ』などは、ユーモアたっぷりの音楽が印象的。
作曲家らしい味わい深い和音の使い方も、初級〜中級の生徒さんが音楽表現を学ぶのにピッタリの教材といえるでしょう。
音楽の楽しさを存分に味わえる1冊です。
弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110Dmitri Shostakovich19位

ロシアを代表するピアニストであり、作曲家でもあるドミトリ・ショスタコーヴィチ。
彼が3日で書き上げたという逸話とともに知られているのが『弦楽四重奏曲 第8番 ハ短調 Op.110』です。
こちらは1960年当時のロシア国内の不安定な情勢や、抑圧的な体制を踏まえて書き下ろされた楽曲で、陰鬱なメロディーからは怒りや悲しみ、絶望が感じられるでしょう。
ちなみに、ドミトリ・ショスタコーヴィチは本作を披露した後、涙を見せたといわれています。
森の歌Dmitri Shostakovich20位

ロシアの近代作曲家、ショスタコーヴィチによって1949年に作曲されたオラトリオ。
ショスタコーヴィチの歌曲のうち最も有名な代表曲と言われます。
ソビエト連邦の森林事業を讃えるために作曲されました。
ソ連当局は大衆に分かりやすい音楽を求めており、それに沿ってスターリンを褒めたたえる内容の音楽で大絶賛されましたが、それはショスタコーヴィチ自身の本心とは異なった内容だったため彼は初演時ホテルの部屋でむせび泣いてウォッカを飲んでいたそうです。