世界のリード楽器まとめ。管楽器のほか、鍵盤楽器も紹介
リード楽器というとクラリネットやサックス、オーボエなどが有名ですが、そもそもリードとは何かご存じですか?
リードとは薄い板のことで、木製であることが多い楽器のパーツの一つ。
リード楽器はこのリードを震わせることで、さまざまな音色を奏でられるのが特徴です。
一口にリード楽器と言っても、シングルリード、ダブルリード、フリーリードなど、いくつかの種類に分けられるので、この記事ではそれぞれの種類ごとにリード楽器を紹介していきますね。
海外生まれの楽器の他にも、日本で古くから使用されている和楽器も紹介しますので、ぜひ楽しんでご覧くださいね!
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ダブルリード(1〜10)
オーボエ

一見するとクラリネットと似たような、やや大きくなったようなボディを持つオーボエですが、吹き口にマウスピースとリードが1枚付いているクラリネットと比較するとマウスピースがなく、リードが2枚付いている「ダブルリード楽器」がオーボエの特徴です。
有名なバレエ音楽『白鳥の湖』における、美しくもどこか物悲しく切ない旋律を生み出すソロパートを思い出される方も多いのではないでしょうか。
そんなオーボエですが、実はギネス世界記録にて「最も難しい楽器」と認定されるほどの難易度でも知られる楽器なのですね。
息を吹き込む穴が狭く、微妙なさじ加減が要求されるオーボエは音がちゃんと出るようになるまでに時間がかかりますし、出せるようになっても狙った音域をうまく出せず、コントロールに苦労させられることもあって、初心者が気軽に挑戦できるような楽器ではないのです。
なかなか思うような音を出してはくれないリードを、オーボエ奏者は自らの手で自作することも多く、ともすれば手先が器用な方向けの楽器とも言えそうです。
ハードルが高く難しいからこそ、吹けるようになった時の達成感や優越感は格別なものとなるでしょう!
篳篥

本稿で紹介している「篳篥」をさっと読めるのであれば、おそらく実際に楽器の経験者か雅楽などの日本の古典音楽に詳しい方ではないでしょうか。
篳篥は「ひちりき」と読む管楽器で、実際には「大篳篥」と「小篳篥」の2種が存在していますが、一般的に篳篥と呼ばれる楽器は「小篳篥」です。
冒頭で説明したように、主に雅楽にて使用される管楽器で「雅楽器」とも呼ばれる篳篥ですが、3つ存在する雅楽で使われる管楽器の中でも最も難しいと言われており、小さなボディから放たれる力強くも上品でまさに「雅」な音色と豊かな音量は、実際に演奏している場面を目撃したのであれば思わず驚かれたことでしょう。
作曲家にして俳優、雅楽師としても著名な東儀秀樹さんがジャズやポップスなどの有名曲を篳篥で華麗に演奏する姿をテレビでご覧になって、実際に演奏してみたくなったという方も多いはず。
雅楽と言われると身構えてしまうかもしれませんが、東儀さんのようにさまざまなジャンルで篳篥の魅力を発信しているアーティストの作品を通じて、篳篥の音色を味わってみるのもよい選択肢と言えそうですね!
バグパイプ

タータンチェック柄のキルトを身にまとった奏者が、管と袋がつながったインパクトのある楽器を吹く……スコットランドの伝統的な楽器であるバグパイプと聞いて、最初にこういったイメージを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
実際には名前の違うものや似たような形状の楽器としてはヨーロッパを中心としてさまざまな国で広く分布しているのですが、私たち日本人にとって最も馴染み深いのが、スコットランドで最も主流のバグパイプとして演奏される「グレート・ハイランド・バグパイプ」なのですね。
ケルト音楽がお好きな方であれば親しみのある楽器ですし、スコットランドのハイランド地方で5月~9月にかけて行われる競技会「ハイランドゲームズ」においてもバグパイプは切っても切れない関係です。
そんなスコットランドの民族としての誇りや魂が込められたバグパイプですが、あの勇壮な音色が絶え間なく鳴り響く中で演奏される『アメイジング・グレイス』はバグパイプで披露されることも多く、聴いたことがあるという人も多いはず。
ちなみにグレート・ハイランド・バグパイプが大きな音量の楽器であることには意味があり、軍隊の中で途切れることなく演奏し続けることで相手の戦意を喪失させるような役割を担っていたのだとか。
ファゴット

オーボエと同じく、ダブルリードの代表的な楽器の1つがファゴットです。
とても長く特徴的なボディが目を引きますが、実は長い管を二つ折りに束ねたような形状の楽器であり、実際にはもっと長いのですよね。
ファゴットの起源は定かではないそうで、17世紀にはすでにご先祖さまのような楽器が存在していたのですが、実際に現在の形として完成したのは19世紀以降の話でフランス式とドイツ式の2つの規格があり英語では「バスーン」と呼ばれます。
そんなファゴットの音色は木管楽器としては最も低い音域を出せますが、必ずしも重厚なベースパートだけではなく独特かつユーモアのある中音域の音色を駆使したソロパートもこなす多彩な魅力を持つ楽器なのですね。
アルペジオにおけるリズミカルなスタッカートでの演奏が印象的で、歯切れの良さや跳躍を必要とするフレーズでその真価を発揮します。
ファゴットが活躍する作品は多いですが、ロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーによるバレエ音楽の代表的な作品『春の祭典』における冒頭のソロはぜひチェックしてみてください!
フリーリード(1〜10)
フリーリードとは、リードの片側が枠に固定され、空気の流れによって自由に振動する方式を指します。
1つのリードにつき1つの音程を担当していることが多く、音程の数だけリードが並んでいる楽器も多いです。
オルガンやアコーディオンなどはその代表例に挙げられますね。
一般的なリード楽器というと吹奏楽やオーケストラで使われる管楽器を思い浮かべますが、フリーリードに属する楽器には先述した鍵盤楽器もあるんですよ。
それでは少し珍しいリード楽器であるフリーリードに属する楽器を見ていきましょう。
リードオルガン

今回の記事のテーマである「リード楽器」は、楽器に用いられる薄片を振動させて音を生み出すものですが、必ずしもサックスやクラリネットのように吹くことでリードを振動させる楽器だけがリード楽器ではありません。
本校で紹介している「リードオルガン」は、ペダルと鍵盤を使ってリードを振動させて音を鳴らすリード楽器なのですね。
日本では「足踏みオルガン」と呼ばれ、以前までは一般的に「オルガン」と言えばこちらの「リードオルガン」こと「足踏みオルガン」のことを指したのです。
昭和の時代に小学生だった方であれば、学校などでリードオルガンが置いてあったのを見た記憶があるのではないでしょうか。
安価で軽量ながらも丈夫という特性もあって、パイプオルガンの代用品のような形で音楽教育の現場に普及したのですが、現在は電子オルガンの方が主流かもしれません。
そんなリードオルガンですが、どこか素朴で温かみのあるノスタルジックな音色が心地良く、好んで演奏しているという方も少なからず存在します。
リードオルガンによるコンサートも開かれていますから、興味がある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
笙

日本では17本の竹を束ねたような優美な形状から「鳳笙」とも呼ばれる「笙」は、奈良時代に唐より伝わったとされています。
篳篥や龍笛とともに雅楽にて主に使われる管楽器の1つでもあり、単体で複数の音を同時に鳴らして和音を生み出せるため、正確な音程の基準を作り上げて楽曲をリードする役割を担う楽器なのですね。
17本の竹のうち15本についているリードを震わせて音を鳴らすのですが、吹いても吸っても同じ音が出るというのも笙の大きな特徴と言えましょう。
どこか神聖で優雅な音色はパイプオルガンとも比較され、天上から降り注ぐ光とも形容されるほどの美しさを感じさせます。
雅楽師の東儀秀樹さんが日本のポップスを鳳笙で演奏するといった動画もありますから、まずはそういったもので鳳笙の音色に親しんでみるのもよいでしょう!
ハーモニカ

日ごろは楽器を弾かずにハンドマイクで歌うボーカリストが、ふとした時にハーモニカを吹き始めた時のかっこよさ……意外性もあってなんだか魅了されてしまいますよね。
小型ながら哀愁を漂わせた音色や元気いっぱいのメロディまで、多彩な表現で演奏者の個性も発揮できるハーモニカは、楽器経験がほとんどないという方でも小学校の音楽教育などで一度は吹いたことがあるくらいにポピュラーなリード楽器です。
ギターを弾き語りながら間奏でハーモニカを吹き鳴らすシンガーソングライターに憧れてハーモニカを始めた、という方も多いでしょう。
ハーモニカのキーは決められており、曲によってキーが違えばハーモニカもそのキーに合わせたものを用意する必要があります。
またハーモニカにはいくつかの種類があり、テンホールズ・ダイアトニック・ハーモニカやクロマチックハーモニカ、複音ハーモニカの3種類が存在しておりそれぞれ特性も違いますから、実際に吹きたいジャンルの楽曲に適したハーモニカを選ぶようにしましょう!

