メタルの世界はどうしても男社会というイメージも強いですが、たとえば近年の日本ではBAND-MAIDやLOVEBITESなどの女性だけで構成されるバンドが世界で活躍していますし、最近では花冷えのような新世代のバンドも登場して盛り上がっていますよね。
彼女たちを通じて「海外の女性だけのメタルバンドってあるのかな」と思われた方、ぜひこちらの記事をご覧ください!
本稿ではガールズバンドの歴史に風穴を空けた伝説のバンドはもちろん、フレッシュな若手も含めてメタル~ハードロック系の洋楽ガールズバンドを紹介しています。
最高にかっこいいバンドばかりですから、メタルファンは要チェックですよ!
【2025】洋楽のガールズメタルバンドまとめ(1〜10)
HexenhammerBurning Witches

バーニング・ウィッチーズは、スイス発のパワフルな音楽を奏でるガールズメタルバンドです。
2015年にブルッグで結成されて以来、そのサウンドは1980年代を彷彿とさせる懐かしさを持ちながら、新鮮なエネルギーを感じさせます。
アイアンメイデンやジューダスプリーストに影響を受けつつ、自身の個性をしっかりと刻み込んだ楽曲は多くのメタルファンを魅了してきました。
特に2023年のアルバム『The Dark Tower』は、世界観が深まり、さらに鋭いギターリフと力強いドラマティックなボーカルが際立ち、耳に残ります。
バンド内でのメンバーチェンジがあったとはいえ、そのたびに新しい魅力が加わり、音楽性の幅が広がっているのも見逃せません。
現代ガールズメタルバンドを語る上で、彼女たちの存在は欠かせませんよ!
God, Allow Me (Please) To Play MusicNEW!Voice of Baceprot

ヒジャーブを身にまとい、社会の固定観念にパワフルなサウンドで真っ向から挑むインドネシアの女性3人組、ヴォイス・オブ・バチェプロット。
ニュー・メタルやファンク・メタルを融合させた音楽は、スンダ語で「うるさい」を意味するバンド名そのものを体現しているようです。
2018年のデビューシングル『School Revolution』以降、表現の自由を叫ぶ『God, Allow Me (Please) to Play Music』などで世界的な評価を獲得。
2023年には待望のデビューアルバム『Retas』をリリースしました。
高速リフとファンキーなベースが絡み合うサウンドに乗せて、彼女たちは社会問題に鋭く切り込みます。
その活動は2022年の国内音楽賞受賞や、2024年のグラストンベリー・フェスへインドネシア人として初出演という快挙にも繋がり、多くの人に勇気を与えています。
信念を貫くことの格好良さを教えてくれる、そんな音楽を探している方にぴったりのバンドです。
Edge Of A Broken HeartVixen

80年代の洋楽シーンを彩ったガールズメタルバンドの先駆けといえば、ヴィクセンです。
彼女たちは1980年に結成され、とくに1988年のデビューアルバムで大きな成功を収めました。
ヒット曲『Edge Of A Broken Heart』や『Cryin’』は今でもファンに愛され続けています。
メンバーの中心人物、ジャネット・ガードナーさんはその美しいルックスとパワフルなボーカルで多くの注目を集めました。
ヴィクセンさんの音楽性はヘアメタルの枠にとどまらず、ポップロックの要素を取り入れ、エネルギッシュで時にセクシーな魅力を放っています。
2020年代の現在、黄金期のメンバーはドラマーのロキシー・ペトルッチさんを残すのみとなりましたが現役のバンドとして活躍中の彼女たちは、まさにガールズメタルバンドの先駆的な存在と言えるでしょう!
Time to RunPhantom Blue

ファントム・ブルーは、1987年にロサンゼルスで結成されたガールズメタルバンドです。
当時のメタルシーンで男性が主流であったなか、彼女たちは自らの手で風穴を開けました。
技術的なギタープレイと表現力豊かなボーカルが特徴で、1989年にはデビューアルバムをリリース。
そのアルバムはプロデューサーにマーティ・フリードマンを迎えることで、さらにその質を高めました。
1990年代にはメジャーレーベルから「Built to Perform」をリリースするなど、その才能は認められていたんですよ。
しかし、2001年に活動停止となり、創設者のミシェル・メルドラムさんは2008年に逝去されました。
それにもかかわらず、バンドの魅力は色褪せることなく、ドラマーのリンダ・マクドナルドさんはアイアン・メイデンズを結成するなど、その影響力は今も続いています。
ファントム・ブルーは、ガールズメタルのパイオニアであり、そのエネルギッシュな演奏は多くの人々に感銘を与えました。
彼女たちの存在は、今後登場するであろう女性メタルバンドの勇気の源になることでしょう。
The Devil Inside Of MeCOBRA SPELL

80年代の華やかさを現代に蘇らせるコブラ・スペルは、2019年にソニア・アヌビスさんが結成したインターナショナルなガールズメタルバンドです。
W.A.S.P.の影響を受けた彼女たちのサウンドは、暴走や反逆をテーマにした力強い楽曲に満ちています。
もともとは男性も在籍していたのですが、2022年以降メンバー交代を経て女性だけのバンドとして生まれ変わった彼女たちは、2023年12月に待望のアルバム『666』をリリースしました。
彼女たちの魅力は、80年代風のサウンドに現代のエッセンスを加えたメロディックでセンスの良いメタルにあります。
舞台に登場するたび、その熱狂的なパフォーマンスは観る人を魅了し、聴く人には彼女たちの情熱とエネルギーを感じさせますよ!