人気曲のアコースティック・バージョン。アレンジやカバー曲まとめ
アーティストのアルバム収録曲を見ていると、ときどき「Acoustic Ver.」という表記を見かけることがありますよね。
文字通り、アコースティックギターやピアノの伴奏にベースやパーカッションを加えるなど、原曲よりもシンプルなアコースティック編成にアレンジされた楽曲を指します。
こうしたアコースティックアレンジって、特別感があって好きだという方、結構多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、実際に音源としてアルバムに収録されたアコースティックバージョンをはじめ、ネット上で話題になった動画まで幅広く紹介していきますね。
原曲が持つ雰囲気とはまた異なるアコースティックアレンジならではの魅力を見つけてみてください。
人気曲のアコースティック・バージョン。アレンジやカバー曲まとめ(1〜10)
The BeginningONE OK ROCK

アコースティック・ギターやバイオリン、ドラムなどの生の楽器を基調として、電子音を極力抑えたバージョン。
いつもの重低音が心地よく響くような迫力のあるロック・テイストは、ONE OK ROCKの魅力の一つですが、こういったしっとりした演奏でにじみ出る渋さも格別です。
シンプルだからこそ、Takaさんのボーカルの透明感も際立ちます。
一つひとつの楽器が織りなす音の美しさをじっくり味わえるようで、まるでオーケストラを聴いているような気分になりますよ。
勿忘Awesome City Club

映画『花束みたいな恋をした』のインスパイアソングに起用されたのが、Awesome City Clubが2021年にリリースしたアルバム『Grower』に収録された『勿忘』です。
YouTubeの人気チャンネル『THE FIRST TAKE』でも披露された人気の1曲ですよね。
同年の2月にはメンバーのみの小編成で演奏しているアコースティック・セッションの動画が公開され話題を集めました。
原曲ではモリシーさんのロックなエレキギターがかっこいいですが、アコースティックギターをかき鳴らしている姿もクールなんですよね。
Never Glow Upちゃんみな

ギター、ベース、ドラム、キーボードのシンプルな構成で、しっとりと聴かせてくれるアコースティック・バージョン。
いつもパワフルで、カラフルな音楽に身を包んでいるようなちゃんみなさんの、芯になっている音楽への真摯な姿勢を垣間みられたような気がしますよね。
3歳からピアノやバイオリンを習い、クラシック音楽ばかり聴いていたという彼女の、確かな音楽性と唯一無二の存在感が、シンプルな楽曲の中で、きらりと光を放つようなバージョンです。
VinylKing Gnu

チェロやバイオリン、電子ドラムやサンプラーなど、さまざまな楽器を駆使して、多彩な音楽の世界を繰り広げるKing Gnu。
この『Vinyl』は、小澤征爾さん主催の小澤国際室内楽アカデミーにチェロ奏者として在籍していたこともあるという常田大希さんのギターと、井口理さんのボーカルだけのアコースティック・バージョンです。
究極にシンプルなはずなのに、激しく、美しく、鬼気迫るような迫力さえ感じさせる二人の実力に脱帽ですよ。
サターンずっと真夜中でいいのに。

ずっと真夜中でいいのにの2020年にリリースされたミニアルバム『朗らかな皮膚とて不服』の初回限定盤に収録されたのが、『サターン』のAcoustic ver.です。
アルバムはオリコンチャートで第2位を獲得しています。
もともとはエレキギターの軽快なカッティングやシンセによるサウンドメイクが印象的な楽曲でしたが、Acoustic ver.では2本のアコースティックギターのみで演奏されています。
音が少ない分ボーカルのACAねさんの歌声と歌詞がより近くに感じられるので、原曲とはまた違った魅力が楽しめるんですよね。
PretenderOfficial髭男dism

アコースティックギター、ベース、ピアノ、ドラムの生音がとても優しく、美しく胸に響くアコースティック・バージョン。
オリジナルよりも、シンセサイザーやリズムなどさまざまな音が重なっていない分、シンプルに4つの楽器の音とボーカルだけが研ぎ澄まされて聴こえてきます。
メロディーはもちろん、歌詞の秀逸さも際立ち、あらためてじっくり聴き入ってしまいますよね。
間奏では、ボーカルの藤原聡さんが奏でる流麗なピアノにもぜひ注目してみてください。
unravelTK from 凛として時雨

凛として時雨のメンバーとしても活躍するTKさんのソロ名義でのシングル、アニメ『東京喰種トーキョーグール』のオープニングとして書き下ろされた『unravel』のアコースティックバージョンです。
2期にあたる『東京喰種トーキョーグール√A』の最終話でこのバージョンが使用されました。
さまざまな楽器が取り入れられためまぐるしく展開が変わっていくハードで不気味な世界観を持った原曲とは異なり、ピアノとストリングスを中心とした構成の壮大でやさしい印象のサウンドです。
TKさんの貫くような高音のボーカルも、感情の爆発を表現したような原曲の印象とは異なる、やさしさと苦しみが混ざったような不思議な響きに感じられます。