【上級】ピアノ連弾作品|4手の重厚な響きを味わえる珠玉の名曲たち
4本の手が織りなす豊かな響き、息を合わせる緊張感、そしてダイナミックな表現力。
ピアノ連弾は、独奏では味わえない魅力に満ちた演奏スタイルです。
ピアノは一人で演奏されることが多いですが、二人で弾くピアノは、一人で弾くのとは違った響きと楽しさと面白さもあり、連弾や2台で弾くピアノの作品も多く残っています。
今回は、おすすめの技術と表現力を追求できる上級者向けの名曲をご紹介します。
コンサートや発表会でも存在感を放つ珠玉の作品の数々で、新たな音楽の扉を開いてみませんか?
- 【ピアノ連弾曲】盛り上がること間違いなし!オススメ作品を一挙紹介
- 【中級者】オススメのピアノ連弾曲|かっこいい&華やかな作品を厳選
- 【上級者向け】ピアノ発表会で挑戦すべきクラシックの名曲を厳選
- 【ピアノ連弾】発表会でのピアノ連弾にピッタリ!おすすめの華やかな作品を厳選
- 【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽
- 【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選
- 【ピアノ連弾×J-POP】超絶かっこいいピアノ連弾のアレンジを一挙紹介
- 【大人向け】ピアノ発表会にオススメ!聴き映えする名曲を厳選
- 【中級レベル】ピアノで弾けるかっこいい曲【発表会にもおすすめ】
- 【本日のピアノ】繊細な音色で紡がれる珠玉の名曲・人気曲
- 美しすぎるクラシックピアノの名曲。心洗われる繊細な音色の集い
- 【超上級】上級者でも難しい!難易度の高いピアノ曲を厳選
- 【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選
- 【ポピュラーピアノ】観客の視線集中!ピアノ発表会で聴き映えするおすすめポップス曲
- ピアノで弾けたらかっこいい!魅力抜群の名曲たちをピックアップ
【上級】ピアノ連弾作品|4手の重厚な響きを味わえる珠玉の名曲たち(1〜10)
舞台「キャンディード」序曲Leonard Bernstein

『キャンディード』は、フランスの哲学者ヴォルテールの『カンディード、あるいは楽天主義説』を原作とした舞台作品。
音楽をアメリカの指揮者兼作曲家レナード・バーンスタインが手掛けており、冒頭の序曲はピアノ連弾でも演奏され親しまれています。
舞台の幕開けを告げる明るく弾けるような曲調は、演奏者と観客両方のテンションを上げてくれます!
クラシック作品に分類するには少々ポップな印象も受けますが、コンサートや発表会の雰囲気を一気に盛り上げてくれる弾きごたえが抜群の作品であることに変わりはありません!
組曲『マ・メール・ロワ』より第3曲「パゴダの女王レドロネット」Maurice Ravel

東洋の風情をたたえた童話の世界が広がる名曲です。
美しい姫が呪われて姿を変えられてしまう物語を、ピアノ連弾ならではの4手の響きで情感が豊かに描き出しています。
1908年から1910年にかけて、モーリス・ラヴェルが友人の子供たちのために作曲した5つの小品からなるピアノ連弾組曲の一曲です。
本作では、中国の楽器をイメージした木琴や打楽器の響きを、2台のピアノで見事に表現しています。
軽やかで明るい曲調の中に、銅鑼の音が遠くで鳴り響くような異国情緒があふれる音色が印象的です。
ピアノの高音域と低音域を駆使した豊かな表現力と、共演者との息の合った演奏が求められる作品で、コンサートや発表会での演奏に最適です。
風変りの美女より「大リトルネッロ」Éric Satie

優雅でありながらも風刺的なユーモアがちりばめられた4手連弾作品です。
まるでパリの社交界を覗き見るかのような軽やかなリズムと、反復される印象的な旋律が特徴的です。
本作は1920年に発表され、伝統的な音楽形式に捉われない斬新なアプローチで、当時の音楽界に新たな風を吹き込みました。
華やかでありながらも、どこか皮肉めいた独特な雰囲気を持つメロディーラインは、エリック・サティならではの個性が光ります。
連弾ならではの豊かな響きと表現力を追求したい方、また従来のクラシック音楽とは一味異なる魅力を味わいたい方におすすめの1曲です。
【上級】ピアノ連弾作品|4手の重厚な響きを味わえる珠玉の名曲たち(11〜20)
4手のためのピアノソナタ 変ロ長調 KV 381Wolfgang Amadeus Mozart

いくつもの名曲を生み出してきたモーツァルト。
もちろん、連弾の名作も生み出してきました。
今回はその中からこちらの『4手のためのピアノソナタ 変ロ長調 KV 381』を紹介したいと思います。
難易度は非常に高く、主旋律も伴奏も速いパッセージが多いため、テクニックが求められます。
また、オクターブのパッセージもたびたび登場し、跳躍も多いため、演奏の正確性も重要!
その分、聴き映えのする作品でもあるので、ぜひチェックしてみてください。
美しきロスマリンNEW!Fritz Kreisler

華やかで美しいクラシック音楽のピアノ連弾曲としてフリッツ・クライスラー作曲の「美しきロスマリン」をおすすめします。
まるで舞踏会のような感覚になれる作品で、ヴァイオリン奏者のクライスラーが自らのコンサートのアンコール曲としてよく演奏していました。
その「美しきロスマリン」がピアノ連弾曲となっており、聴く人を優雅な気持ちにさせてくれます。
3拍子のワルツの曲で、明るく華やかで聞きやすい楽曲です。
曲想は典型的な19世紀のウィーンで流行したウィンナ・ワルツで、ピアノで弾くと貴族になった気持ちになれますね。
クラシック音楽によるピアノ連弾を探している方にもおすすめです。
組曲『マ・メール・ロワ』より 第1曲「眠れる森の美女のパヴァーヌ」Maurice Ravel

童話『眠れる森の美女』をテーマにした優美な連弾作品です。
2人の子供のために書かれたということもあり、技巧的には難しすぎないように配慮されています。
イ短調の穏やかな旋律は、まるで夢見心地のような心地よさを感じさせます。
演奏時間はわずか1分30秒ほどですが、古典的な舞曲パヴァーヌの形式を用いた繊細な世界が広がっています。
4本の手が奏でる和音の重なりと色彩の豊かな響きは、独奏では表現できない深みのある音楽体験を味わえます。
本作は1908年に作曲され、後にオーケストラやバレエ音楽にも編曲されました。
発表会やコンサートで華やかな印象を残したい方におすすめの1曲です。
軍隊行進曲 第1番Franz Schubert

堂々としたファンファーレのような始まりから、ピアノ連弾による壮大な世界が広がります。
ウィーンの輝かしい軍楽の伝統を受け継ぎ、力強く華やかなメロディーと、きらめくような和音の響きが絶妙なバランスで織り成されます。
フランツ・シューベルトは、友人との演奏を念頭に置いて1822年にこの作品を生み出しました。
映画やドキュメンタリー番組のBGMとしても度々採用される本作は、2台のピアノが奏でる緊張感とダイナミックな表現が魅力です。
息の合った4手による演奏で、より豊かな音楽体験を求めるピアニストの皆様におすすめの1曲といえるでしょう。