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【上級】ピアノ連弾作品|4手の重厚な響きを味わえる珠玉の名曲たち

4本の手が織りなす豊かな響き、息を合わせる緊張感、そしてダイナミックな表現力。

ピアノ連弾は、独奏では味わえない魅力に満ちた演奏スタイルです。

ピアノは一人で演奏されることが多いですが、二人で弾くピアノは、一人で弾くのとは違った響きと楽しさと面白さもあり、連弾や2台で弾くピアノの作品も多く残っています。

今回は、おすすめの技術と表現力を追求できる上級者向けの名曲をご紹介します。

コンサートや発表会でも存在感を放つ珠玉の作品の数々で、新たな音楽の扉を開いてみませんか?

【上級】ピアノ連弾作品|4手の重厚な響きを味わえる珠玉の名曲たち(11〜20)

小組曲よりⅣ『バレエ』Claude Debussy

ドビュッシー : バレエ【07_連弾の楽譜付きクラシック音楽のお勧めピアノ曲】
小組曲よりⅣ『バレエ』Claude Debussy

1888年から1889年にかけて作曲された4手連弾のための作品は、輝かしく華やかな雰囲気が魅力です。

18世紀のロココ時代の貴族たちが楽しんだ優雅な舞踏会の様子を彷彿とさせる軽快なリズムと明るい旋律が印象的な一曲となっています。

リズミカルで躍動感のある楽曲ながら、休符をしっかりと意識し、テンポを保つことで、優美な表現が際立ちます。

本作は、その後アンリ・ビュッセルによって管弦楽用に編曲され、クロード・ドビュッシーの監修のもと、新たな魅力を加えました。

ピアノ連弾の醍醐味を存分に味わえる本作は、息の合った演奏が求められるため、お互いの音をよく聴き合える親しい演奏仲間との共演にぴったりです。

軍隊行進曲 第1番Franz Schubert

シューベルト : 軍隊行進曲 第1番【03_連弾の楽譜付きクラシック音楽のお勧めピアノ曲】
軍隊行進曲 第1番Franz Schubert

堂々としたファンファーレのような始まりから、ピアノ連弾による壮大な世界が広がります。

ウィーンの輝かしい軍楽の伝統を受け継ぎ、力強く華やかなメロディーと、きらめくような和音の響きが絶妙なバランスで織り成されます。

フランツ・シューベルトは、友人との演奏を念頭に置いて1822年にこの作品を生み出しました。

映画やドキュメンタリー番組のBGMとしても度々採用される本作は、2台のピアノが奏でる緊張感とダイナミックな表現が魅力です。

息の合った4手による演奏で、より豊かな音楽体験を求めるピアニストの皆様におすすめの1曲といえるでしょう。

人生のメリーゴーランド-連弾版久石譲

人生のメリーゴーランド – 久石譲「ハウルの動く城」Merry-Go-Round of Life連弾(byレイカナ)
人生のメリーゴーランド-連弾版久石譲

スタジオジブリの名作映画『ハウルの動く城』から、ピアノ連弾のための華麗なワルツ曲をご紹介します。

3/4拍子の優雅なメロディーが物語の魔法のような世界観を見事に表現した本作は、4手連弾ならではの豊かな響きと表現力で聴く人の心を魅了します。

2004年11月に公開された映画のサウンドトラックに収録され、ヨーロッパのクラシック音楽の伝統に根ざした美しい旋律は、フルートやストリングスとの調和も見事です。

ピアノ連弾では、プリモとセコンドの掛け合いが生み出す重厚な響きと、息の合った演奏が醸し出す優美な空気感を存分に味わえます。

クラシック音楽の経験を活かしながら、連弾パートナーとの調和を楽しみたい方におすすめの一曲です。

組曲『マ・メール・ロワ』より第4曲「美女と野獣の対話」Maurice Ravel

組曲「マ・メール・ロワ」より Ⅳ.美女と野獣の対話 / M.ラヴェル(四手連弾)
組曲『マ・メール・ロワ』より第4曲「美女と野獣の対話」Maurice Ravel

童話『美女と野獣』をモチーフにしたピアノ連弾作品で、繊細な美しさと壮大なドラマが織りなす傑作です。

美女を表現するクラリネットと、野獣を演じるコントラファゴットの掛け合いが印象的で、まるで2人の会話を目の当たりにしているかのような臨場感があります。

本作は1910年4月にパリで初演され、優美な旋律と物語性の豊かさから、バレエや映像作品でも使用されています。

高度な技巧と表現力を求められる連弾曲ながら、童話をベースにした親しみやすさも持ち合わせており、コンサートや発表会でも存在感を放つ珠玉の名曲です。

2台のピアノで奏でられる豊かな響きと、共演者との呼吸を合わせる緊張感を味わいたい方におすすめの1曲です。

となりのトトロ-連弾版久石譲

となりのトトロを壮大に弾いてみた – My Neighbor TOTORO 久石譲 ピアノ連弾(レイカナ)
となりのトトロ-連弾版久石譲

スタジオジブリの名作アニメーション映画のメインテーマを、2台のピアノで奏でる連弾版です。

優しく温かみのある旋律と、4本の手が織りなす重厚な響きが見事に調和し、原曲の魅力をさらに引き立てています。

1988年の映画公開と同時にリリースされた名盤『となりのトトロ サウンドトラック』に収録されており、明るく軽快な曲調は、聴く人の心を癒やしてくれます。

息の合った演奏が求められる本作は、ピアノを愛する仲間同士で挑戦したい1曲。

発表会やコンサートでも映えるアレンジで、聴衆を魅了することでしょう。

豊かな表現力と確かな技術を磨きたいピアニストにぴったりの楽曲です。

組曲「惑星」より「火星」Op.32-1Gustav Holst

イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストが作曲した組曲「惑星」といえば「木星」をイメージしますが、この第1曲目「火星」も欠かすことは難しいでしょう。

同音による刻みが多いのが特徴で、宇宙に存在する惑星の壮大さ、偉大さが表現されています。

管弦楽作品ですが、ピアノスケッチは2台のピアノために作曲され、オーケストラ版と遜色がないサウンドで演奏することが可能です。

宇宙を題材とした作品の中で当時からインパクトを与え、ジョン・ウィリアムズ作曲の「スター・ウィーズ」などの着想に影響を与えています。

本格派クラシックピアノ連弾曲で演奏するには体力がいりますが、ピアノの発表会で本格的なクラシック音楽による連弾曲を考えている方にはとてもおすすめです。

有名な「木星」と合わせて演奏するとより組曲「惑星」の魅力が伝わると思いますよ。

【上級】ピアノ連弾作品|4手の重厚な響きを味わえる珠玉の名曲たち(21〜30)

スラブ舞曲 第8番Antonin Dvořák

ドヴォルザーク : スラブ舞曲 第8番 【13_連弾の楽譜付きクラシック音楽のお勧めピアノ曲】
スラブ舞曲 第8番Antonin Dvořák

ピアノ発表会でクラシック音楽によるピアノ連弾曲をお探しではありませんか。

ピアノ連弾曲として作曲されたアントニン・ドヴォルザーク作曲の「スラブ舞曲 第8番 Op46-8」はおすすめです。

非常に熱情的なイントロから疾走感がある華やかな舞曲のメロディは聴いた人を虜にします。

二人の息が合わないと崩壊しそうで、互いに落ちないように練習が必要です。

目まぐるしく展開していくので、遅れないようにテンポは守って弾きましょう。

こういう曲は早くなりがちで、二人で煽り合いにならないように注意。

本曲は管弦楽版もありますが、原曲はピアノ連弾として書かれているため、ピアノ連弾オリジナル作品の演奏したい、探している方におすすめのクラシック音楽です。