AORの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム
突然ですが、皆さんは「AOR」と呼ばれる音楽ジャンルはご存じでしょうか。
1970年代後半から1980年代にかけて大いに盛り上がった「AOR」は「Adult-Oriented Rock」の略称で知られる大人の音楽として日本で根強い人気を誇るジャンルですが、実は和製英語で海外でのAORは「Album-oriented rock」と呼ばれるものなのですね。
こちらの記事ではそんな「AOR」と呼ばれるジャンルの名盤アルバムを幅広い視点でリサーチ、ソフトロックからハードロック寄りの音、フュージョンにいたるまで「AOR的」なアルバムとして人気が高い作品を集めてみました。
AOR初心者の方はぜひチェックしてみてください!
AORの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(1〜10)
I.G.Y.Donald Fagen

ドナルド・フェイゲンさんといえば、スティーリー・ダンの共同創設者として知られる実力派のミュージシャンです。
そんな彼が1982年にリリースした初のソロアルバム『The Nightfly』は、緻密に作り込まれたポップソングの数々が収録された名盤として評価を集めました。
グラミー賞にも7部門ノミネートされた本作は、ジャズ・ロックやソフト・ロックの要素を取り入れつつ、1950年代から1960年代のアメリカへのノスタルジーを感じさせる温かみのある音色が特徴です。
完全デジタル録音の先駆けとなった本作は、音楽ファンはもちろん、オーディオ愛好家にもおすすめの一枚です。
More Than a FeelingBoston

アメリカはマサチューセッツ州ボストン出身のロックバンド、Bostonは1976年に同名のデビューアルバムをリリースしました。
このアルバムはアメリカ国内だけで1700万枚以上を売り上げ、歴史的な成功を収めた傑作です。
トム・ショルツさんを中心に結成されたBostonは、アルバム・ロックやアリーナ・ロックの要素を持つサウンドで、ポップとロックを絶妙にブレンドした楽曲を生み出しました。
特筆すべきは、ショルツさんが自宅スタジオでほとんどの楽曲を録音したというエピソード。
そのこだわりが生んだ革新的なサウンドは、多くのアーティストに影響を与え続けています。
パワフルでメロディアスな楽曲の数々は、ロック好きの方なら必聴の一枚です。
The Last TimeMark Free

マーク・フリーさんといえば、パワフルなボーカルとメロディックな楽曲で知られるAORの名シンガーです。
1993年にリリースされた『Long Way From Love』は、彼の唯一のソロアルバムとして、AORファンの間で高い評価を得ています。
力強いボーカルと感動的なメロディが特徴的で、ハードロックとメロディック・ハードロックの要素を見事に融合させています。
ジェフ・シルヴァーマンさんのプロデュースによる洗練されたサウンドも魅力的です。
AORやメロディアスなロックが好きな方にはぜひ聴いていただきたい一枚。
マーク・フリーさんの才能と情熱が詰まった、必聴の作品といえるでしょう。
Breezin’George Benson

ジョージ・ベンソンさんといえば、ジャズギタリストとして名を馳せつつも、ポップスへと活躍の場を広げた稀有なアーティストです。
幼少期からその才能を発揮し、様々なジャンルを横断する音楽性で知られています。
そんな彼の1976年作『Breezin’』は、ポップ、ジャズ、R&Bの各チャートで1位を獲得した記念碑的な作品。
ワーナー・ブラザーズへの移籍第1弾として制作され、プロデューサーのトミー・リプーマとのコラボレーションが実現しました。
グラミー賞「Record of the Year」を受賞し、ジャズアルバムとしては異例のマルチプラチナを達成。
スムーズジャズの先駆けとなった本作は、ジャズとポップの融合を求める方にぜひおすすめです。
Waiting for a Girl Like YouForeigner

Foreignerは1976年にニューヨークで結成された英米合作のロックバンドで、ミック・ジョーンズさんとルー・グラムさんを中心に、多くのヒット曲を生み出しました。
彼らの4枚目のスタジオアルバム『4』は1981年にリリースされ、アメリカのBillboard 200で1位を獲得し、特に「Urgent」や「Waiting For A Girl Like You」などのヒット曲を含んでいます。
このアルバムは、エネルギッシュでメロディアスなサウンドが特徴で、アリーナロックやポップ/ロックとしての評価も高いです。
ロバート・ジョン・マット・ラングさんがプロデュースし、シンセサイザーやサックスの使用が際立っています。
音楽性は洗練されたポップな要素と、ハードなロックの要素を兼ね備え、多くの音楽ファンに愛されています。
AORの魅力を体感したい方に特におすすめの一枚です。