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AORの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム

突然ですが、皆さんは「AOR」と呼ばれる音楽ジャンルはご存じでしょうか。

1970年代後半から1980年代にかけて大いに盛り上がった「AOR」は「Adult-Oriented Rock」の略称で知られる大人の音楽として日本で根強い人気を誇るジャンルですが、実は和製英語で海外でのAORは「Album-oriented rock」と呼ばれるものなのですね。

こちらの記事ではそんな「AOR」と呼ばれるジャンルの名盤アルバムを幅広い視点でリサーチ、ソフトロックからハードロック寄りの音、フュージョンにいたるまで「AOR的」なアルバムとして人気が高い作品を集めてみました。

AOR初心者の方はぜひチェックしてみてください!

AORの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム

Escape

EscapeJourney

Journey – Escape (Live 1981: Escape Tour – 2022 HD Remaster)
EscapeJourney

Journeyは、1973年にサンフランシスコで結成されたアメリカのロックバンドです。

スティーブ・ペリーさんがリードボーカルを務めた1978年から1987年にかけて最大の成功を収めました。

1981年7月31日にリリースされた『Escape』は、バンドの7枚目のスタジオアルバムにして、全米ビルボード200チャートで1位を獲得する大ヒット作です。

キーボード奏者ジョナサン・ケインさんが加わった最初のアルバムで、彼の参加がバンドのサウンドと成功に大きく貢献しました。

アルバム・ロックやアリーナ・ロックの要素を取り入れた音楽性は、幅広いリスナーに受け入れられ、80年代のAORを代表する作品となっています。

Into The Street

Need You TonightBoulevard

カナダのAORバンド、Boulevardが1990年にリリースした2枚目のアルバム『Into The Street』。

デビューアルバムの成功を経て、さらに円熟味を増した彼らの音楽性が存分に発揮された1枚です。

ジョン・パンターのプロデュースによる洗練されたサウンドは、メロディアスなAORファンの心を掴んで離しません。

「Lead Me On」や「Crazy Life」といったシングルは、カナダのチャートで上位にランクイン。

バンドの魅力が詰まったこの作品は、AORやメロディックロックの愛好者にとって、まさに聴き逃せない名盤といえるでしょう。

Toto IV

RosannaTOTO

Toto – Rosanna (Official HD Video)
RosannaTOTO

TOTOは1976年にロサンゼルスで結成された伝説的なロックバンドです。

彼らの音楽性はAOR、ポップロック、プログレッシブロックなど幅広いジャンルにまたがります。

1982年にリリースされた4枚目のアルバム『Toto IV』は、バンドの代表作として高い評価を受けています。

「Africa」や「Rosanna」といった大ヒット曲を収録し、グラミー賞を含む数々の賞を受賞。

洗練されたポップセンスとテクニカルな演奏で、長年にわたって多くのリスナーに愛され続けています。

AORの名盤として、音楽を深く楽しみたい方におすすめの一枚です。

Italian Graffiti

Under The Jamaican MoonNick Decaro

Nick DeCaro – Under The Jamaican Moon (1974)
Under The Jamaican MoonNick Decaro

AORの立役者として知られるニック・デカロさん。

洗練された編曲家として、多くのアーティストの作品に携わってきた実力者ですね。

そんな彼が1974年にリリースしたのが『Italian Graffiti』。

Blue Thumb Recordsからのリリースで、ジャズやソフト・ロック、フュージョンなど、多彩な音楽性が詰まった一枚です。

デカロさんのキャリアの中でも特に重要な作品として、後年再評価され再リリースも果たしています。

プロデューサーとしてトミー・リピューマも参加し、豪華なミュージシャン陣も集結。

スムース・ジャズとソフト・ロックの融合が見事な、大人の雰囲気漂う名盤。

AORファンなら必聴の一枚ですよ。

Airplay

After the Love Is GoneAIRPLAY

エアプレイは、デイヴィッド・フォスターさんとジェイ・グレイドンさんが1980年に結成したAORユニット。

トミー・ファンダーバークさんをリード・ボーカルに迎え、同年に唯一のアルバム『Airplay』をリリースしています。

TotoのメンバーらWest Coast人脈が参加したこのアルバムは、日本では80年代AORの名盤として高い評価を受け、根強い人気を誇っています。

収録曲「After the Love Has Gone」は、Earth, Wind & Fireによるカバーでグラミー賞を受賞。

夏の猛暑の中での過酷なジャケット撮影など、エピソードにも事欠きません。

リラックスした西海岸サウンドが魅力的で、ポップ/ロックやソフトロックが好きな方にオススメの一枚です。

おわりに

冒頭でも述べたように、一口にAORと言ってもその内容はさまざまなのですが、共通しているのは高度なテクニックを持つプレイヤーたちによる職人芸と磨き上げられたソングライティング、こだわりのアンサンブル等から生まれる都会的なサウンドですよね。

ドライブにも夜のお酒タイムにもよく似合う、あなたのお気に入りのAORが見つかったのであれば嬉しいです!