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ピアノで奏でるバロック音楽|発表会や演奏会におすすめの名曲を厳選

「音楽の父」と称されるヨハン・セバスティアン・バッハや、『メサイア』の作曲家としても知られるゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルといった偉大な作曲家が活躍したバロック時代。

17世紀初頭から18世紀半ばまでにヨーロッパで生まれた音楽は「バロック音楽」と呼ばれ、気品高い曲調や形式美で人々を魅了し続けています。

本記事では、そんなバロック音楽のなかから、ピアノで演奏される機会の多い名曲をピックアップ!

当時の鍵盤楽器のために作られた作品をたっぷりご紹介します!

ピアノで奏でるバロック音楽|発表会や演奏会におすすめの名曲を厳選(21〜30)

インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

バッハ / インヴェンション No.8 へ長調 ( J.S.Bach: Two-Part Invention No.8 in F Major, BWV 779 )
インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

ファンファーレのような躍動感があふれる上行形の分散和音から始まり、明るく元気な雰囲気に満ちた3/4拍子のヘ長調の楽曲です。

上声部と下声部が1小節の時間差で追いかけ合うような掛け合いが生み出す独特のリズムが心地よく、聴く人の心を踊らせます。

本作は教育的な目的で書かれた作品ながら、その音楽的な魅力は聴衆の心をつかんで離しません。

左手の3、4、5指を使うパッセージは少し手強いものの、練習を重ねることで両手の技術向上が実感できる素晴らしい曲です。

明るく華やかな曲調と適度な技術的チャレンジが含まれているため、発表会で演奏する曲をお探しの方にぴったりでしょう。

ミュゼット ニ長調J.S.Bach

【B級 バロック】作曲者不詳(伝J.S.バッハ):ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126(2025ピティナコンペ課題曲) pf.梅村 知世:Umemura, Tomoyo
ミュゼット ニ長調J.S.Bach

バロック時代の家庭音楽の魅力を存分に味わえる「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」から生まれたこの楽曲は、バグパイプを模した左手の伴奏パターンが印象的です。

三部形式で構成され、ニ長調とイ長調を行き来する明るく親しみやすいメロディは、舞曲らしいリズミカルな動きが特徴的です。

1725年に編纂された音楽帳の一部として、家庭での音楽教育のために書かれた背景もあり、技巧的すぎず弾きやすい構成となっています。

バロック音楽に興味がある方や、ピアノで古典的な作品に挑戦したい方には特におすすめです。

アニメ「おさるのジョージ」でも使用されており、その親しみやすさが現代でも愛され続けている理由でしょう。

ピアノで奏でるバロック音楽|発表会や演奏会におすすめの名曲を厳選(31〜40)

パッサカリア チェンバロ組曲第7番 (HWV 432)Georg Friedrich Händel

パッサカリア – ヘンデル 楽譜( ピアノ) (Passacaglia – Handel/Halvorsen)【Reimagined Music】
パッサカリア チェンバロ組曲第7番 (HWV 432)Georg Friedrich Händel

バロック音楽の魅力が凝縮された楽曲です。

4小節の主題を基に15の変奏が展開され、リズムや旋律、和声が巧みに変化していきます。

荘厳な雰囲気の中にも、豊かな音楽性が感じられ、聴く人の心を捉えて離しません。

鍵盤楽器の練習曲としても人気が高く、ピアノを学び始めた方にもおすすめです。

シンプルな主題から複雑な音楽が生み出される過程を味わいながら、バロック音楽の奥深さを体感できるでしょう。

ヘンデルの音楽の普遍的な魅力を感じられる一曲です。

おわりに

気品高く洗練された形式美が魅力的なバロック音楽、お楽しみいただけたでしょうか?

ピアノは、ベートーヴェンらが活躍した時代に生まれた楽器のため、現在ピアノで演奏されている曲の多くは、クラヴサンやチェンバロといったピアノの前身ともいえる鍵盤楽器のために書かれた作品。

当時の楽器での演奏とピアノ版を聴き比べるのも、オススメの楽しみ方の一つです。

ご紹介した以外にもまだまだ魅力的なバロック音楽がありますので、ご興味のある方はぜひ、さまざまな作品に触れてみてくださいね!