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ピアノで奏でるバロック音楽|発表会や演奏会におすすめの名曲を厳選

「音楽の父」と称されるヨハン・セバスティアン・バッハや、『メサイア』の作曲家としても知られるゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルといった偉大な作曲家が活躍したバロック時代。

17世紀初頭から18世紀半ばまでにヨーロッパで生まれた音楽は「バロック音楽」と呼ばれ、気品高い曲調や形式美で人々を魅了し続けています。

本記事では、そんなバロック音楽のなかから、ピアノで演奏される機会の多い名曲をピックアップ!

当時の鍵盤楽器のために作られた作品をたっぷりご紹介します!

ピアノで奏でるバロック音楽|発表会や演奏会におすすめの名曲を厳選(21〜40)

イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971J.S.Bach

J .S バッハ イタリア協奏曲 BWV 971
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971J.S.Bach

バロック時代を代表する作曲家、ヨハン・セバスティアン・バッハ。

彼が1735年に出版したクラヴィーア曲集の中でも特に人気が高いのが、この独奏チェンバロのための協奏曲。

イタリア風の鮮やかさと軽快さが特徴で、チェンバロの2段鍵盤を生かした強弱の対比が印象的です。

美しい旋律とリズミカルな装飾音が織りなす音楽に、思わず耳を傾けてしまいます。

音楽の喜びを感じたいときにオススメの1曲です。

インヴェンション 第1番 BWV772 ハ長調J.S.Bach

音楽一家に育ち、ドイツの伝統的なスタイルを豊かにしながらも、イタリアやフランスの音楽様式を取り入れた独自の作風を確立したヨハン・セバスティアン・バッハ。

彼の作品の中でも特に有名なのが、音楽教育のために作曲された『インヴェンションとシンフォニア』。

本作は、2声のインヴェンションから成る練習曲で、明るく活動的な曲調が特徴です。

バッハは対位法的な技術を駆使し、シンプルな主題から複雑な音楽的テクスチャーを紡ぎ出します。

演奏技術と音楽的表現のバランスを追求した本作は、初学者から上級者まで、ピアノを学ぶすべての人が、創造性を育むのにピッタリの1曲です。

クラヴサン曲集 第1巻 第1組曲 第14曲 ガヴォット「ブルボン家の女」François Couperin

バロック時代に活躍したフランスの作曲家フランソワ・クープランは、多くの音楽家を輩出したクープラン家のなかでも特に有名な人物で「大クープラン」とも呼ばれています。

彼の作品中で最も重要な曲集とされる4巻のクラヴサン曲集の第1巻におさめられているのが、『ブルボンの女』というタイトルでも親しまれているこちらのガヴォットです。

明るい旋律と華やかな装飾音が印象的なこの曲は、ピアノ学習者がバロック音楽への入り口として取り組むのに最適な作品といえるでしょう。

半音階的幻想曲とフーガ ニ短調J.S.Bach

J.S.バッハ/半音階的幻想曲とフーガ J.S.Bach:Chromatische Fantasie und Fuge BWV903
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調J.S.Bach

ヨハン・セバスティアン・バッハの『半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903』は、バッハのクラヴィーア作品の中でも特に人気が高い傑作です。

幻想曲部分はロマン的で即興的な性質を持ち、華麗なトッカータ様式やレチタティーヴォ部分での見事な転調が魅力的。

フーガ部分は半音階的な主題に基づく3声のもので、幻想曲との調和を保ちつつ、その苦悩に満ちた調子を和らげるはたらきをしています。

本作はバッハの音楽的才能と即興演奏の技術を存分に発揮した作品であり、バロック音楽の奥深さや美しさを味わいたい方にぜひオススメしたい1曲です。

平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 ハ長調 BWV846-BWV869BWJ.S.Bach

対位法や和声法を駆使し、ドイツの伝統的なスタイルを築き上げたヨハン・セバスティアン・バッハが1722年に完成させた『平均律クラヴィーア曲集』は、当時主流だった不等分音律に対して平均律の使用を提案した革新的な作品集です。

『第1巻 第1番 ハ長調 BWV846-BWV869BW』は、息子の教育用として作られた傑作で、後にフランスの作曲家、シャルル・グノーがプレリュード部分を『アヴェ・マリア』の伴奏に用いたことでも知られています。

豊かな音楽性と普遍的な美しさを持つこの曲は、ピアノを学ぶすべての人にオススメです。