ブレイクビーツの名曲~ルーツから近年の人気曲まで【2025】
1980年代のニューヨークで生まれたブレイクビーツは、ドラムソロのブレイク部分をサンプリングしたことから始まった革新的な音楽制作における手法、ジャンルです。
当時のクラシックなファンクやジャズのレコードから切り取られたリズムパターンは、ヒップホップの基礎を築き、その後のエレクトロニック・ミュージックに多大な影響を与えました。
90年代にはドラムンベースやビッグビートなど、新たなジャンルを生み出すきっかけにもなりました。
今なお進化を続けるブレイクビーツシーンで、サンプリング元から歴史に残る名曲、そして最新のトレンドまで、音楽の革新性と魅力が詰まった楽曲の数々をご紹介します。
ブレイクビーツの名曲~ルーツから近年の人気曲まで【2025】(1〜10)
It’s Just BegunNEW!The Jimmy Castor Bunch

ヒップホップ黎明期のB-boyアンセムといえばこの作品!
アメリカのファンク・グループ、ザ・ジミー・キャスター・バンチによる、1972年発売のアルバム『It’s Just Begun』に収められた、まさにフロアを揺るがす一曲です。
これから何かが始まるぞ、という高揚感を煽る重厚なホーンと、思わず体が動き出す強力なグルーヴが、当時のブロックパーティーを熱狂させたのだそうです。
本作の持つ圧倒的なエネルギーは、Ice-Tをはじめ数多くのアーティストにサンプリングされ、新たな音楽を生み出す源泉となりました。
気分を上げていきたい時や、何か新しいことを始める瞬間に聴けば、最高のスタートが切れるはずです。
ぜひこのファンキーなサウンドに身を任せてみてくださいね!
ApacheNEW!Incredible Bongo Band

ヒップホップの「国歌」といえばこの曲!
アメリカのスタジオ・プロジェクト、インクレディブル・ボンゴ・バンドによる、まさに伝説的な一曲です。
本作は1973年発売のアルバム『Bongo Rock』に収録された作品で、一度聴けば耳から離れないギターリフと、ボンゴやコンガが炸裂するパーカッションが最高にクール!
インストゥルメンタルでありながら、聴く人の心を鷲掴みにするドラマがあります。
後にDJクール・ハークさんによって見出された強烈なブレイクは、数えきれないアーティストに影響を与えました。
2001年には自動車のCMにも起用されています。
気分を最高に高めたい時、このパワフルなグルーヴに身を任せてみませんか?
King of the BeatsNEW!Mantronix

ドラムこそが主役だと高らかに宣言する、ニューヨーク出身のグループ、マントロニクスによる衝撃的な一曲!
プロデューサーのクルティス・マントロニクさんが創り出す複雑で力強いリズムは、まさに「ビートの王様」そのもの。
この楽曲は1988年に公開された名盤『In Full Effect』に収録され、歴史的なドラムブレイクをいち早く取り入れたことでも有名。
後の音楽シーンに絶大な影響を与え、200を超える楽曲で引用されているというのも納得ですよね。
ヒップホップの歴史を変えた、この強烈なビートの渦にあなたも飛び込んでみませんか?
ブレイクビーツの名曲~ルーツから近年の人気曲まで【2025】(11〜20)
Think (About It)NEW!Lyn Collins

ジェームス・ブラウンさんに「女性の説教者」と呼ばれたアメリカ出身の歌手、リン・コリンズさんの楽曲です。
この曲で聴ける「Yeah! Woo!」という掛け声とドラム。
実はこれこそが、後のヒップホップやダンスミュージックの運命を変えた楽曲なのですね。
世界で最もサンプリングされた音源の一つと言われ、今もなお無数のヒット曲にその魂を吹き込んでいます。
この曲を聴けば「あの曲のカッコよさの秘密はこれだったのか」と、音楽の新たな扉が開くはず。
時代を超えて愛されるビートに、体を揺らしたくなること間違いなしですよ。
Buzzin’NEW!Asian Dub Foundation

ロンドンを拠点に活動するアジアン・ダブ・ファウンデーションによる、まさに音の革命といえる一曲です。
1998年4月に発売されたこのシングルは、ジャングルやダブ、ロックが激しくぶつかり合うサウンドの上で、社会への抵抗を叫ぶパワフルなラップが炸裂します。
抑圧された日常から抜け出そうとする強い意志が、聴く者の魂を揺さぶりますよね。
本作はUKシングルチャートで31位を記録し、マーキュリー賞にノミネートされた名盤『Rafi’s Revenge』にも収録。
現状を打破したい時や、内なるエネルギーを爆発させたい時に聴けば、気分が高揚すること間違いなし!
この圧倒的な音の渦に身を任せ、日々のモヤモヤを吹き飛ばしてみてはいかがでしょうか?
Right Here, Right NowNEW!Fatboy Slim

ビッグ・ビートという一大ムーブメントを世界に巻き起こした、イギリスのファットボーイ・スリムさん。
本作は1999年4月に公開され、UKシングルチャートで2位を記録した名盤『You’ve Come a Long Way, Baby』からの金字塔的な一曲です。
「今、ここで!」というシンプルかつ力強いメッセージの繰り返しは、聴いているだけでアドレナリンが全開になりますよね!
この圧倒的な高揚感は、映画『クランク』の予告編やAdidasの広告にも採用されるほど。
人生の重要な局面や、自分を限界まで追い込みたいトレーニングの場面にピッタリ!
すべてを懸ける「その瞬間」を、この強烈なビートと共に迎えてみてはいかがでしょうか?
BaianáNEW!Nia Archives

ブラジルの情熱とUKのクールさが融合した、フロアを熱狂させるためのダンスチューンと言っても過言ではない一曲。
イギリス出身のプロデューサーであるニア・アーカイヴスさんが、ブラジルのグループBarbatuquesの楽曲をサンプリングし、自身のルーツであるジャングルサウンドで再構築しました。
本作はインストでありながら、理屈抜きで体を動かすポジティブなエネルギーに満ちています。
2022年9月に公開された本作は、EP『Sunrise Bang Ur Head Against Tha Wall』にも収録され、UKダンスチャートで首位を獲得したことからも、そのパワフルさがわかりますよね。
気分を最高潮にしたい時や、フェス気分で踊り明かしたい夜にピッタリです!