ブレイクコアの名曲。おすすめの人気曲
電子音を用いたダンスミュージックにはさまざまなサブジャンルが存在していますが、いわゆるテクノミュージックの中でも1990年代初頭に登場した「ハードコアテクノ」の一つに分類される「ガバ」と呼ばれるジャンルから派生したと言われているのが、今回のテーマである「ブレイクコア」です。
サンプリングされた素材を原型を留めないほどに再構築する、高速のブレイクビーツを用いるといった基本的な特徴はありますが、アーティストによってそのスタイルは細分化されているというのが興味深いですね。
こちらの記事ではそんなブレイクコアの名曲を、クラシックな名曲から近年の注目曲まで幅広くご紹介しています。
初心者の方も、ぜひご覧ください!
ブレイクコアの名曲。おすすめの人気曲(1〜10)
HajnalVenetian Snares

カナダ出身のミュージシャン、ヴェネチアン・スネアズさん。
彼の『Hajnal』は美しいストリングスとブレイクコアの激しいビートのミックスがとてもユニークな曲です。
タイトルは「ハイナル」と読み、夜明けを意味しています。
この曲はその名の通り、薄暗さの中に光がわずかにともるような怪しい雰囲気がたまらないんです。
特に中間部の変拍子を使ったジャズ風のパートに変わる展開では思わず息を飲むほどの緊張感が味わえますよ!
SickSickSickBong-Ra

『SickSickSick』は病的なスピードのブレイクビーツとうねるようなウワモノフレーズがクセになる注目曲です。
この曲はオランダ出身のブレイクコアアーティスト、バングラさんの作品の中でも特に人気があるんですよ。
エコーが強くかかった女性の叫び声がところどころで使われており、まるで誰かに追われて逃げているかのような怖い情景が浮かんできます。
後半にかけてその叫びがより激しくなっていくので、思わずハラハラしてしまいまよ!
Tout Petit MoineauIgorrr

エクスペリメンタルメタルの注目アーティスト、イゴールさん。
ジャンルとしてはヘヴィメタルに分類される彼ですが、ダンスミュージックの要素が強い楽曲も多くあります。
彼の人気曲、『Tout Petit Moineau』はオペラのようなソプラノの美しい声で始まり、オリエンタルな雰囲気に変化しつつ、変則的なブレイクビーツと混ざりあいます。
そのカオスな曲展開は頭の処理が追いつかないほど激しく、刺激的なブレイクコアの曲を探している方にはイチオシですよ!
Cyberia lyr3Sewerslvt

とてつもなく速いBPMで疾走する、スーワースラットの『Cyberia lyr3』はブレイクコア好きにはたまらない一曲です。
スーワースラットはオーストラリアのプロジェクトで、アニメのセリフをサンプリングした「ナードコア」というジャンルでもよく知られています。
この『Cyberia lyr3』は、非常に注目を集めた『Cyberia lyr1』というナードコア曲の続編で、こちらも途中にアニメのサンプリングがちりばめられています。
ナードコアを聴いたことがない方はぜひチェックしてみてくださいね!
Happy Screaming Night BusinessmanNero’s Day at Disneyland

『Happy Screaming Night Businessman』は、アメリカの実験的なブレイクコアプロジェクト、Nero’s Day at Disneylandのトリッキーな楽曲です。
ミニマルミュージックのようなシーケンスフレーズから一気に破壊的なブレイクビーツになだれこみ、またシーケンスフレーズに戻るという曲展開は病みつきになりますよ!
また、終始高音のスクラッチのようなノイズ音が入っていて、かなり刺激的なサウンドになっているのも注目ポイント。
変わったブレイクコアの楽曲を聴きたい時にオススメですよ!
うずまきMachine Girl

『うずまき』は、ニューヨークを拠点に活動するハードコアプロジェクトのMachine Girlのナンバーです。
この曲はチルいシンセフレーズを効果的に使った、ちょっと変わったブレイクコアになっています。
シンセの他にも、細かいハイハットの音がさまざまな場所で使われていて、かなり目まぐるしいサウンドになっています。
また、中間部で一瞬ワルツ調になるのでそこも聴きどころなんですよ!
最後は文字通りうずまきのようなループフレーズでしめくくられ、全体を通して非常に完成度の高い曲になっています。
The RaptureSabrepulse

Sabrepulseさんの『The Rapture』は、スラップベースのフレーズが気持ちいい一曲です。
この曲はブレイクコアの中では比較的テンポが遅いので極端に速い曲が苦手な方にもオススメなんですよ。
また、複雑なリズムが多用されるブレイクコアの中でもこの曲のリズムパターンはシンプルなので、ビートに乗りやすいのが特徴です。
後半のブレイクパートでは少しチルアウトミュージックの要素も感じられてとっても面白いのでぜひチェックしてみてくださいね!