【2025】超かっこいいブレイクダンスの定番曲・人気曲【ブレイキン】
1970年代、アメリカはニューヨークのサウスブロンクス地区で生まれたストリートダンス、その名もブレイキン。
ブレイクダンスという名称でも知られるブレイキンはヒップホップを中心とする音楽との繋がりも深く、ストリートカルチャーにおける重要な役割を担ってきたのですが、2024年のパリオリンピックでは正式に競技として認定されたことも記憶に新しいですよね。
「オリンピックを見てブレイクダンスに興味を持った」という若い方もいるでしょう。
そういった方々に向けて、こちらの記事ではブレイキンの歴史に欠かせない定番の名曲をまとめています。
パリオリンピックで使われた曲も多数紹介していますから、ぜひチェックしてみてください!
【2025】超かっこいいブレイクダンスの定番曲・人気曲【ブレイキン】(1〜10)
Breaker’s RevengeArthur Baker

エレクトロ・ヒップホップの立役者、アーサー・ベイカーさんが1984年に手がけたインストゥルメンタル。
映画『Beat Street』のサウンドトラックに収録され、劇中のロック・ステディ・クルー対ニューヨーク・シティ・ブレイカーズのバトル・シーンを彩った楽曲です。
TR-808系のキックとハイハット、無機的なシーケンス・ベース、そしてコール&レスポンス調の掛け声が織りなすサウンドは、トップロックからフリーズまでダンサーの動きを意識した構成が光ります。
1999年にはイギリスでダンス・チャート15位を記録し、オールドスクール回帰の波で再評価されました。
バトルで技を見せたい瞬間に最適な1曲ですね!
Dancing in the MoonlightToploader

イングランドのロックバンドToploaderが2000年にリリースしたこの楽曲は、1970年代のオールディーズをカバーした作品で、ピアノが織りなす温かなハーモニーが印象的なポップロックナンバーです。
オリジナルのキラキラとした祝祭感を活かしながら、軽快なドラムと跳ねるベースラインで刷新された仕上がりが魅力的。
誰もが口ずさめる親しみやすいメロディとコーラスワークは、英国の大手スーパーマーケットSainsbury’sのテレビCMでも起用され、UKチャートで7位を記録する大ヒットとなりました。
実はブレイクダンスの曲としても頻繁に使用されているのですが、ノスタルジックな雰囲気とドラムのブレイクがダンサーたちに好まれているのかもしれませんね。
Funky LoverEruption

1970年代半ばのロンドンで鍛えられたファンク・ソウル・バンド、エラプションの初期RCA時代に録音されたB面トラックです。
本作はギタリストのグレッグ・ペリノーさんが作詞・作曲を手がけ、1975年7月にシングルのカップリングとしてリリースされました。
跳ねるベースラインと歯切れの良いカッティング・ギター、そしてエレクトリック・ピアノの短いリフが織りなすグルーヴは、まさにブレイクダンスのバトルにうってつけ。
チャートでの成功こそありませんでしたが、そのタイトなリズムとブレイクの配置がBボーイたちの間で口コミで広がり、現場での定番ビートとして長く愛されてきました。
ディスコ路線で国際的な成功を収める以前の、生々しいバンド・グルーヴがストレートに刻まれた一曲です。
Juice (Know the Ledge)Eric B. & Rakim

1992年に公開された映画『Juice』のために制作された楽曲で、アルバム『Don’t Sweat the Technique』にも収録されています。
ニューヨーク・ハーレムの犯罪ドラマの緊張感を音で表現した、映画とヒップホップの理想的な融合を示す作品です。
ナット・アダリーの楽曲をサンプリングしたブラスリフと、乾いたブレイクビーツが生み出す疾走感はブレイキンに最適。
ラキムの内部韻を駆使した流麗なフロウは、ストリートのスリルと緊迫感を見事に表現しており、フロアを一気に熱くさせる力があります。
ミドルテンポのBPM帯なので、技の組み立てがしやすく、ムーブの切れ味を際立たせたい方にぴったりの定番曲です。
Happy SoulDave Cortez & The Moon People

鋭いドラムとラテンの打楽器がうねり、短いブラスの合図にオルガンが絡む瞬間、フロアはスイッチが入ったように加速します。
デイヴ・ベイビー・コルテスさんとザ・ムーン・ピープルの共作で、この楽曲はブレイキンの定番ブレイクを備えたインスト。
1968年に発売されたシングルです。
名義違いの<
本作はトップロックの刻み、6ステップの切り替え、フリーズの見せ場を作りやすい構成なので、勢い重視のショートラウンドや観客を一気に沸かせたい人におすすめです。
Brooklyn is BurningHead Automatica

ブルックリンを拠点とするロック・バンド、ヘッド・オートマティカ。
ポスト・ハードコアの名門グラスジョウのフロントマンであるダリル・パルンボさんが、ヒップホップやエレクトロへの志向を追求するために立ち上げたプロジェクトです。
2004年にデビュー・アルバム『Decadence』から早期に公開されたこちらの楽曲は、ダン・ザ・オートメイターさんとの共同プロデュースによって、強烈なブレイクとポップなフックが共存する、ダンス・ロックの真骨頂を体現しています。
EA SPORTSの『FIFA Soccer 2005』のサウンドトラックに採用され、国際的な認知を広げました。
実はBob Elger And His Orchestraが1972年にリリースした『Satan Superstar』を引用しており、ブレイクダンスのBGMとしては、エレクトロ・ビートとロックの躍動感が融合した新鮮なサウンドが魅力的です。
KillingThe Apples

イスラエル発のブラス×ターンテーブル集団The Applesさんが2007年にリリースした本作は、ロックの名曲をブラスファンク・スタイルで再構築した圧巻のインスト・カバーです。
原曲の怒りと高揚を、言葉なき管楽器とスクラッチで力強く表現し、まさに「踊れる抗議歌」へと変貌させています。
現場では観客との大合唱が巻き起こるほどの盛り上がりを見せ、2012年のスペインフェスでもその一体感が映像に残されているほど。
フリーズや派手なパワームーブを決める瞬間にぴったりですし、圧倒的な集団のエネルギーを味方につけたいバトルシーンにもオススメです。
ぜひこのグルーヴで踊ってみてください!






