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【古典派のピアノ名曲】発表会や演奏会で人気の名作を一挙紹介!

クラシック音楽史における「古典派時代」は、18世紀初頭に誕生したピアノの原型ともいえる楽器「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」が、私たち知る現代の「ピアノ」へと進化を遂げた重要な一時代。

古典派3大作曲家とも呼ばれるフランツ・ヨゼフ・ハイドン、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンらをはじめとする多くの作曲家が活躍し、後の作曲家に影響を与える偉大な作品を遺しました。

本記事では、そんな古典派時代に生まれた作品の中から、ピアノ独奏のために書かれた名曲をピックアップ!

曲の背景や演奏のポイントともにご紹介していきます。

もくじ

【古典派のピアノ名曲】発表会や演奏会で人気の名作を一挙紹介!(1〜20)

ロンド ハ長調 Op.52-6Johann Nepomuk Hummel

PTNA2011 入賞者記念 竹山英里奈(A1級金賞) フンメル:ロンド Op.52-6
ロンド ハ長調 Op.52-6Johann Nepomuk Hummel

オーストリアの作曲家ヨハン・ネポムク・フンメルは、モーツァルトに師事し、ハイドンやベートーヴェンとも親交を深めた、古典派とロマン派の橋渡し的存在です。

彼の『ロンド ハ長調 Op.52-6』に収められた作品は、その明るく生き生きとした性格が特徴的で、フンメルの技術的な巧みさと音楽的な洗練さを感じさせます。

比較的演奏しやすい曲として、演奏者に優れた音楽表現の機会を与えてくれるでしょう。

古典派ピアノ音楽の魅力に触れたい方や、技術向上を目指す中級者の方にもオススメの1曲です。

エリーゼのためにLudwig van Beethoven

【初心者向け/ピアノ練習】ベートーヴェン – 「エリーゼのために」-フル演奏Ver-(Piano/Beethoven/FürElise)
エリーゼのためにLudwig van Beethoven

ピアノ学習者の誰もが一度は憧れる、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの名曲!

ピアノ曲として有名なのはもちろん、さまざまなアーティストによって歌謡曲やポップスなどにアレンジされています。

左手と右手をなめらかにつないでいく穏やかな最初のフレーズや、中間の明るく華やかなフレーズ、その後の激しい怒りのようなフレーズなど、変化に富んでいるのも魅力の一つ。

演奏に挑戦する際は、曲の雰囲気の変化に注目しながら、たっぷりと抑揚をつけて弾いてみましょう!

ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven

Nobuyuki Tsujii plays Beethoven:Piano Sonata No.14“Moonlight”I.Adagio sostenuto
ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven

古典派音楽の最高峰として知られる偉大な作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。

心に刺さる重厚な作曲に定評のあるベートーヴェンですが、そんな彼の作品の中でも特にオススメしたい作品がこちらの『ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」第1楽章』。

演奏の難易度はそれほど高くありませんが、その演奏効果はすさまじく、冒頭のフレーズから一気に世界観へ没入できます。

長い人類の音楽史のなかでも、これほど単純なメロディでありながらこのレベルの演奏効果をほこる作品はめったにないので、初めて聴かれる方はぜひチェックしてみてください。

ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven

ベートーヴェン – ピアノソナタ8番「悲愴」第二楽章 – Beethoven – Pathetique Piano Sonata No.8 Op.13-2 – CANACANA
ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven

ドイツ古典派を代表する作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが生み出したピアノソナタの中でも、『月光』や『熱情』と並び称されるのがこの『悲愴』。

1798年から1799年にかけて作曲され、発表当時から高い評価を得ていたこの作品は、ベートーヴェンが作曲家としての地位を固めるきっかけとなった出世作でもあります。

特に第2楽章は、テレビやCMなどでもアレンジを変えてBGMとしても頻繁に起用されており、広く親しまれています。

穏やかでいてどこか切ない響きや、メインのテーマからがらりと雰囲気が変わる中盤の展開が非常に美しい作品です。

ピアノソナタ第8番「悲愴」第二楽章Ludwig van Beethoven

《ピアノソナタ第8番「悲愴」第二楽章 – ベートーヴェン》Beethoven – Pathetique Piano Sonata No.8 Op.13-2 – クラシックピアノ- CANACANA
ピアノソナタ第8番「悲愴」第二楽章Ludwig van Beethoven

穏やかで歌うような旋律が印象的なこの楽曲は、変イ長調2/4拍子の緩やかなテンポで進行します。

三部形式で構成され、シンプルながら情感の豊かな主題が繰り返し現れることで、抒情的な魅力を引き出しています。

映画『不滅の恋/ベートーヴェン』で効果的に使用されたほか、ビリー・ジョエルの『This Night』でも旋律が引用されるなど、ポップスとの融合も見られます。

本作は豊かな表現力を持ちながらも技巧的な難しさは控えめで、小学校高学年の発表会でも取り組みやすい曲となっています。

落ち着いた雰囲気の中にも豊かな音楽性があり、音楽を真摯に学びたい方に最適な1曲です。

ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332(K6. 300k) 第1番Wolfgang Amadeus Mozart

古典派時代の天才が遺した優雅な旋律とリズムが心に染み入る作品です。

3つの楽章で構成され、1783年に作曲された本作は、爽やかなヘ長調の響きと緩やかな変奏が印象的です。

親しみやすい主題と洗練された対位法が織りなす美しい音楽は、聴く人の心を癒やしてくれることでしょう。

映画『不滅の恋/ベートーヴェン』でも使用された第2楽章は、繊細な装飾音と情感が豊かな旋律が特徴的。

モーツァルトらしい明るく軽やかな表現力と技巧的な面白さを兼ね備えた本作は、ピアノ演奏を楽しむ全ての人におすすめの1曲です。