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【古典派のピアノ名曲】発表会や演奏会で人気の名作を一挙紹介!

クラシック音楽史における「古典派時代」は、18世紀初頭に誕生したピアノの原型ともいえる楽器「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」が、私たち知る現代の「ピアノ」へと進化を遂げた重要な一時代。

古典派3大作曲家とも呼ばれるフランツ・ヨゼフ・ハイドン、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンらをはじめとする多くの作曲家が活躍し、後の作曲家に影響を与える偉大な作品を遺しました。

本記事では、そんな古典派時代に生まれた作品の中から、ピアノ独奏のために書かれた名曲をピックアップ!

曲の背景や演奏のポイントともにご紹介していきます。

もくじ

【古典派のピアノ名曲】発表会や演奏会で人気の名作を一挙紹介!(1〜20)

ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332(K6. 300k) 第2番Wolfgang Amadeus Mozart

瞬く間に素晴らしい旋律が耳に飛び込んでくる、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの爽やかなピアノソナタです。

1783年、妻コンスタンツェとともにザルツブルクに帰省した際に書き上げられ、映画『不滅の恋/ベートーヴェン』でも印象的に使用された名曲です。

明るく躍動感のある第1楽章、優美で繊細な第2楽章、そして軽快な仕上がりの第3楽章と、3つの楽章それぞれに魅力が凝縮されています。

豊かな表現力とともに、モーツァルトならではの美しい旋律と和声の響きを堪能できる本作は、ピアノ演奏の醍醐味を味わいたい方や、クラシック音楽の素晴らしさに触れたい方におすすめの一曲です。

ピアノソナタ第16番 K.545Wolfgang Amadeus Mozart

ピアノソナタk.545 ハ長調 – モーツァルト – Piano Sonata No.16 in C Major, k.545 – Mozart – Classic – CANACANA
ピアノソナタ第16番 K.545Wolfgang Amadeus Mozart

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した18曲のピアノソナタの中で最も有名であり、発表会の定番曲として知られる『ピアノソナタ第16番 K.545』。

特に第1楽章は多くのピアノ学習者から愛されている曲で、1曲の中で演奏に必要なさまざまなテクニックを身につけられます。

ソナタ形式にきっちりと当てはめられているため、次の展開が予測しやすくおぼえやすいのもポイント!

テンポを上げて弾くと聴いている印象以上に難しいため、細かく区切って丁寧に部分練習しましょう。

ソナチネ Op.36-1Muzio Clementi

クレメンティ:ソナチネ Op.36-1 より 第1楽章、第3楽章/関本 奏(第45回入賞者記念コンサート A1級[金賞])
ソナチネ Op.36-1Muzio Clementi

「ピアノの父」と呼ばれるイタリアの作曲家、ムツィオ・クレメンティは、幼少期から音楽の才能を発揮し、生涯にわたってピアノ音楽の発展に貢献しました。

彼の代表作である『ソナチネ Op.36-1』は、明快な構造と技術的な基礎を固める上での価値から、200年以上経った今日でも初心者から中級者のピアノ学習者にとって重要なレパートリーとなっています。

精力的な第1楽章、抒情的な第2楽章、遊び心ある第3楽章を通じて、古典派スタイルの明瞭さと表現力を体現した本作は、ピアノを始めたばかりの方や、クラシック音楽の入門としてピアノに挑戦してみたい方にオススメの1曲といえるでしょう。

序奏とロンド Op.151-4Anton Diabelli

第38回入賞者記念コンサート A1級[金賞] 田渕里奈/ディアベリ:序奏とロンド Op.151-4
序奏とロンド Op.151-4Anton Diabelli

オーストリアの音楽出版者兼作曲家、アントン・ディアベリは、ピアノとギターのための作品を数多く手掛けました。

『序奏とロンド Op.151-4』は、中級者向けの技術的要求と音楽的表現の豊かさを兼ね備えた1曲!

ロマン派特有の感情表現や音楽構造の理解に適した1曲ピアノを学ぶ全ての人にオススメしたい、教育的価値の高い名作です。

幻想曲 ニ短調 K.397Wolfgang Amadeus Mozart

天才作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1782年にウィーンで作曲した『幻想曲 ニ短調 K.397』は、自由な形式が特徴的な作品です。

アルペジオで始まり、アリアのような美しい旋律が奏でられ、最後は愛らしいニ長調に転調し、無垢な印象で締めくくられます。

独特の構成と、喜びと悲しみが交錯する表情豊かな音楽性は、モーツァルトならではの魅力。

ピアノの発表会や演奏会で弾くのにもオススメの作品です。

ピアノソナタ 第32番 ロ短調 Hob.XVI:32Franz Joseph Haydn

角野 隼斗/ハイドン:ソナタ ロ短調 Hob.XVI:32(2018PTNA特級セミファイナル)Haydn – Sonata in B Minor, Hob.XVI:32
ピアノソナタ 第32番 ロ短調 Hob.XVI:32Franz Joseph Haydn

交響曲の父、弦楽四重奏曲の父としても知られるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの音楽は、常に探究と驚きに満ちています。

『ピアノソナタ 第32番 ロ短調 Hob.XVI:32』は、ハイドンのピアノ音楽の発展過程を示す貴重な作品。

激しい厳格さと明るさが交錯し、音楽的行動の原動力となる強迫的なテーマが印象的です。

クラシック音楽のおもしろさを味わいたい方、ピアノ音楽の歴史に興味がある方にぜひオススメしたい1曲です。