【古典派のピアノ名曲】発表会や演奏会で人気の名作を一挙紹介!
クラシック音楽史における「古典派時代」は、18世紀初頭に誕生したピアノの原型ともいえる楽器「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」が、私たち知る現代の「ピアノ」へと進化を遂げた重要な一時代。
古典派3大作曲家とも呼ばれるフランツ・ヨゼフ・ハイドン、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンらをはじめとする多くの作曲家が活躍し、後の作曲家に影響を与える偉大な作品を遺しました。
本記事では、そんな古典派時代に生まれた作品の中から、ピアノ独奏のために書かれた名曲をピックアップ!
曲の背景や演奏のポイントともにご紹介していきます。
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もくじ
- 【古典派のピアノ名曲】発表会や演奏会で人気の名作を一挙紹介!
- ピアノソナタ 第23番 Op.57「熱情」第3楽章Ludwig van Beethoven
- フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲「きらきら星変奏曲」Wolfgang Amadeus Mozart
- トルコ行進曲Ludwig van Beethoven
- ピアノソナタ 第11番 イ長調 K.331 第3楽章「トルコ行進曲」Wolfgang Amadeus Mozart
- ピアノソナタ 第35番 ハ長調 Hob.XVI:35Franz Joseph Haydn
- ガヴォットFrançois-Joseph Gossec
- ロンド ハ長調 Op.52-6Johann Nepomuk Hummel
- エリーゼのためにLudwig van Beethoven
- ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven
- ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven
- ピアノソナタ第8番「悲愴」第二楽章Ludwig van Beethoven
- ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332(K6. 300k) 第1番Wolfgang Amadeus Mozart
- ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332(K6. 300k) 第2番Wolfgang Amadeus Mozart
- ピアノソナタ第16番 K.545Wolfgang Amadeus Mozart
- ソナチネ Op.36-1Muzio Clementi
- 序奏とロンド Op.151-4Anton Diabelli
- 幻想曲 ニ短調 K.397Wolfgang Amadeus Mozart
- ピアノソナタ 第32番 ロ短調 Hob.XVI:32Franz Joseph Haydn
- ピアノ・ソナタ 第8番「悲愴」 第3楽章Ludwig van Beethoven
- ソナチネ 第8番 第1楽章Muzio Clementi
- ソナチネ 第12番 第1楽章Muzio Clementi
- ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven
【古典派のピアノ名曲】発表会や演奏会で人気の名作を一挙紹介!(1〜20)
ピアノ・ソナタ 第8番「悲愴」 第3楽章Ludwig van Beethoven

力強く情熱的な性格を持ち、堂々とした雰囲気が魅力の楽曲です。
印象的な冒頭から心をつかむメロディが、繰り返し現れながら緊張感と解放感を交互に提供することで、聴く人を自然と音楽の世界へと引き込んでいきます。
1799年に出版された当時から高い評価を受け、現代まで世界中で演奏され続けている本作は、ダイナミックな表現と豊かな音色の変化が見どころです。
テレビ番組や映画でも度々取り上げられ、ビリー・ジョエルの『This Night』でも旋律が引用されているほど影響力のある作品です。
ピアノの魅力を存分に引き出す構成で、急速なパッセージと表現力を磨きたい意欲的な演奏者にぴったりの1曲といえるでしょう。
ソナチネ 第8番 第1楽章Muzio Clementi

豊かな響きと軽やかな旋律が印象的なピアノ曲を求めているなら、こちらの作品をおすすめしたいと思います。
ト長調の明るい調性で綴られた本作は、華やかで躍動感のあるメロディと、それを支える力強い伴奏が見事に調和しています。
1797年に出版された教育的作品でありながら、コンサートピースとしても十分に通用する芸術性を備えています。
順次進行を多用した優美な第1主題と、忙しなく動き回る第2主題という対照的な旋律の掛け合いも聴きどころです。
技巧的な面白さと音楽的な魅力を兼ね備えた本作は、ピアノの表現力を存分に引き出したい方や、華やかで力強い曲調を好む方にぴったりの1曲となっています。
【古典派のピアノ名曲】発表会や演奏会で人気の名作を一挙紹介!(21〜40)
ソナチネ 第12番 第1楽章Muzio Clementi

優美で華やかなアルペジオで始まるこの楽曲は、古典派の気品と活気に満ちています。
滑らかに紡がれる右手のメロディーと、左手の優雅な伴奏が織りなす美しい旋律は、春の訪れを思わせるような明るさと希望に満ちています。
本作は『グラドゥス・アド・パルナッスム』の作者として知られるムツィオ・クレメンティが1797年に発表したアルバム『ソナチネ集 Op.36』に収録されています。
力強いフレーズと繊細な表現が見事に調和し、ピアノコンクールや発表会でも人気の高い曲となっています。
表情が豊かな4つのセクションを通じて、さまざなな感情を表現できることから、演奏技術を磨きながら音楽性も高めたい方におすすめの1曲です。
ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven

力強く情熱的な演奏が魅力の一曲です。
2分の2拍子のプレスティッシモ(非常に速く)で書かれ、三連音符の分散和音と和音の刻みが織りなす躍動感があふれる展開が聴く人の心をつかみます。
ピアノとフォルテの強弱の対比が効果的に使われ、オクターヴの順次下降が印象的な副次主題も、会場全体を引き込む魅力に満ちています。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは1796年にウィーンのArtaria社からこの作品を出版し、師であるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンに献呈しました。
テクニックに自信のある方にぴったりの、聴衆を魅了できる演奏会向けのレパートリーとしておすすめです。
おわりに
今回は、18世紀半ばから19世紀初頭にかけての古典派時代に生まれたピアノの名曲をご紹介しました。
いずれも発表会や演奏会、コンクールなどで取り上げられることの多い名曲ばかり!
形式を重んじながらも表現や曲想にこだわりをもって作曲された古典派作品の演奏を、楽しんでみてはいかがでしょうか?