ピアノで弾いてもかっこいい!ヴァイオリンが主役の名曲を厳選
心揺さぶるピアノの名曲……ちょっと待ってください!
その中に、もともとはヴァイオリンのために書かれた作品が含まれているのをご存じでしたか?
今回は、ピアノで頻繁に演奏される美しいヴァイオリンの名曲をピックアップしました。
超絶技巧を要するヴァイオリンの難曲から、ヴァイオリンの作品と知らずに演奏している方も多いピアノ発表会で大人気の名曲まで、流れるようなメロディラインが印象的な作品をたっぷりご紹介しますので、最後までお楽しみください!
ピアノで弾いてもかっこいい!ヴァイオリンが主役の名曲を厳選(1〜10)
情熱大陸葉加瀬太郎

世界的に活躍するバイオリニスト、葉加瀬太郎さん作曲の人気曲。
1998年から放送されているドキュメンタリー番組『情熱大陸』のテーマ曲としておなじみですよね。
力強いバイオリンの音色と相性抜群の楽曲ですが、ピアノでも曲の世界観を保ちつつ感動的に演奏できます!
本作の魅力を表現するには、強弱や表現の幅を持たせることが大切。
さまざまなアレンジの楽譜の中から自分に合ったものを選び、情熱的な気持ちを込めて、スケールの大きい演奏に仕上げましょう。
美しきロスマリンFritz Kreisler

世界的バイオリニストでもあったフリッツ・クライスラー作曲の『美しきロスマリン』は、バイオリンの名曲として広く知られている作品です。
ピアノで演奏する際は、華やかで流麗な旋律が際立つよう、左手の伴奏を安定させることが大切!
和音による豊かな響きが加わることで、より印象的な演奏に仕上がります。
演奏者にも聴衆にも音楽を味わうことの喜びを感じさせてくれるこの曲は、まさに演奏会や発表会のプログラムにピッタリの作品といえるでしょう。
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 第1楽章Felix Mendelssohn

メンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64』第1楽章は、バイオリン協奏曲の王道として親しまれている作品です。
バイオリンの魅力を存分に感じられる1曲ですが、そのもの悲しいメロディと感傷的な曲調は、ピアノの音色とも相性抜群!
情熱的なメロディをピアノで表現する際は、バイオリン特有のフレージングを意識することが大切です。
オーケストラとバイオリンが奏でる重厚な原曲の雰囲気とは一味違った、繊細で美しいピアノアレンジを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ピアノで弾いてもかっこいい!ヴァイオリンが主役の名曲を厳選(11〜20)
愛の挨拶Edward Elgar

イギリスの作曲家エドワード・エルガーが愛する妻へのプレゼントとして作曲した、心に深くしみいる楽曲。
1888年、婚約者キャロライン・アリスへの思いを込めて作られました。
ピアノのリルトする伴奏に乗って、ヴァイオリンが甘美なメロディを奏でる作品です。
2/4拍子はフレーズ間の「音楽的な呼吸」を生み出し、作品全体を通して聴き手の心を引きつけます。
中間部では、より陽気なマイナーのテーマが現れ、ヴァイオリンが上部レジスターを最大限に活用します。
温かみのある旋律が特徴的で、幅広い年代の方々に愛される1曲ですよ。
チャールダーシュVittorio Monti

ヴィットーリオ・モンティ作曲の『チャールダーシュ』は、バイオリンの名曲としてあまりにも有名な作品のため、「他の楽器でしっくりくるわけない!」と思われる方も多いでしょう。
確かに、バイオリン特有の奏法で演奏される部分や、バイオリンの伸びのあるレガート奏法が生かされている部分が多く、他の楽器での演奏は想像しにくいかもしれませんが、ピアノで演奏すると情緒がありながらもややスッキリとまとまった印象に仕上がるため、原曲とは異なる魅力を楽しめます。
激しいアクセントをともなうパッセージと、流れるような優美なパッセージをしっかりと弾き分け、聴衆の記憶に残るドラマチックな演奏に仕上げましょう。
ガヴォットFrançois-Joseph Gossec

18世紀のフランスで活躍したフランソワ=ジョゼフ・ゴセックの代表作『ガヴォット』。
もともとはヴァイオリン用に作曲されましたが、今ではピアノ初級者の練習曲としても親しまれています。
1786年に作曲されたこの曲は、軽快でリズミカルなメロディが特徴的。
ピアノで演奏する際は、左手の動きに注目!
まるで舞踏会の風景が目に浮かぶような、華やかで優雅な雰囲気を醸し出しています。
繊細なタッチを心がけることで、この小品がもつ本質的な美しさを最大限に引き出せるでしょう。
クラシック音楽に興味のある方にぴったりの1曲です。
弦楽五重奏曲 ホ長調 作品11-5 G.275 第3楽章「メヌエット」Luigi Boccherini

ハイドンやモーツァルトと同時代に活躍したイタリアの作曲家、ルイジ・ボッケリーニの『メヌエット』は、ワクワクさせてくれるような明るく軽やかな旋律が印象的なバイオリンの名曲です。
バイオリンの美しいフレージングを楽しめる作品ですが、曲全体のはずむような雰囲気と華やかさはピアノの音色とも相性がよいため、ピアノソロでの演奏にもオススメ!
弦楽器の響きをピアノで再現するだけでなく、ピアノならではの軽やかさや表現の幅を生かして、新たな魅力をプラスした演奏に仕上げられるといいですね。