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ピアノで弾いてもかっこいい!ヴァイオリンが主役の名曲を厳選

心揺さぶるピアノの名曲……ちょっと待ってください!

その中に、もともとはヴァイオリンのために書かれた作品が含まれているのをご存じでしたか?

今回は、ピアノで頻繁に演奏される美しいヴァイオリンの名曲をピックアップしました。

超絶技巧を要するヴァイオリンの難曲から、ヴァイオリンの作品と知らずに演奏している方も多いピアノ発表会で大人気の名曲まで、流れるようなメロディラインが印象的な作品をたっぷりご紹介しますので、最後までお楽しみください!

ピアノで弾いてもかっこいい!ヴァイオリンが主役の名曲を厳選

タイスの瞑想曲Jules Massenet

Massenet – Meditation from Thais – pianomaedaful
タイスの瞑想曲Jules Massenet

オペラの名匠ジュール・マスネが1894年に初演した珠玉の一曲。

ヴァイオリンの美しい旋律が、ピアノでも心に染み入る感動を呼び起こします。

娼婦タイスが信仰に目覚める瞬間を描いた本作は、清らかさと情熱が交錯する魅力に満ちています。

緩急自在に操られる音の流れが、内なる葛藤と昇華を表現。

弾く人の技術と感性が試される一方で、聴く人の心を癒やす力も持っています。

ピアノ愛好家の皆さんにぜひチャレンジしてほしい名曲です。

優雅に歌うメロディを通じて、光が降り注ぐような清澄な気持ちを味わってみてはいかがでしょうか。

ガヴォットFrançois-Joseph Gossec

ゴセック:ガヴォット ピアニスト 近藤由貴/Gossec: Gavotte Piano, Yuki Kondo
ガヴォットFrançois-Joseph Gossec

18世紀のフランスで活躍したフランソワ=ジョゼフ・ゴセックの代表作『ガヴォット』。

もともとはヴァイオリン用に作曲されましたが、今ではピアノ初級者の練習曲としても親しまれています。

1786年に作曲されたこの曲は、軽快でリズミカルなメロディが特徴的。

ピアノで演奏する際は、左手の動きに注目!

まるで舞踏会の風景が目に浮かぶような、華やかで優雅な雰囲気を醸し出しています。

繊細なタッチを心がけることで、この小品がもつ本質的な美しさを最大限に引き出せるでしょう。

クラシック音楽に興味のある方にぴったりの1曲です。

弦楽五重奏曲 ホ長調 作品11-5 G.275 第3楽章「メヌエット」Luigi Boccherini

『ボッケリーニのメヌエット』(L.Boccherini Minuetto)(ピアノ楽譜)
弦楽五重奏曲 ホ長調 作品11-5 G.275 第3楽章「メヌエット」Luigi Boccherini

ハイドンやモーツァルトと同時代に活躍したイタリアの作曲家、ルイジ・ボッケリーニの『メヌエット』は、ワクワクさせてくれるような明るく軽やかな旋律が印象的なバイオリンの名曲です。

バイオリンの美しいフレージングを楽しめる作品ですが、曲全体のはずむような雰囲気と華やかさはピアノの音色とも相性がよいため、ピアノソロでの演奏にもオススメ!

弦楽器の響きをピアノで再現するだけでなく、ピアノならではの軽やかさや表現の幅を生かして、新たな魅力をプラスした演奏に仕上げられるといいですね。

おわりに

今回は、ピアノでもたびたび演奏されているヴァイオリン独奏曲、協奏曲、弦楽アンサンブルのための作品をご紹介しました!

いずれも有名な作品ばかりですので、どこかで耳にしたことのあるメロディだと感じた方も多いはず。

弾いた瞬間から音が減衰していくピアノで、なめらかなヴァイオリンの演奏を再現するのはなかなか難しいですが、ぜひレガートを意識しつつピアノならではの表現を楽しみながら演奏してみてくださいね。