サイケトランスの派生ジャンル、ダークサイケ。
定義が曖昧なジャンルでさまざまなスタイルが存在するのですが、要するにダークな雰囲気のサイケトランスと思っていただければ結構です。
今回はそんなダークサイケの名曲たちをセレクトしました。
おどろおどろしい楽曲が多く登場するので、ノイズやゴシック・メタルのようなジャンルが好きな方も必見です。
また低音がズンズンと響いている楽曲も多いため、低音厨の方も楽しめると思います。
それではごゆっくりとダークサイケの世界をお楽しみください……。
ダークサイケの名曲|暗く怪しいサイケの世界へ…(1〜5)
KreshnayePitch Bend

ダークサイケはおどろおどろしい雰囲気を主体としているということもあり、ゴシック・メタルとの相性がいいことでも知られています。
こちらの『Kreshnaye』はゴシック・メタルとダークサイケの親和性の高さを打ち出した1曲です。
イントロはシリアスなゴシック・メタルの雰囲気にまとめられており、そこからじっくりと段階を踏んで、ダークサイケのトラックに移行していくという立ち上がりなのですが、このドロップの落とし方が絶妙なんですよね。
MandragoraSilent Enemy

ダークサイケ・シーンで最も活躍しているコンポーザーの1人、サイレント・エネミーさん。
ダークサイケを作らせたら彼の右に出るものは居ないといっても過言ではなく、このジャンルにおいては圧倒的な作曲センスをほこります。
そんな彼の名曲が、こちらの『Mandragora』。
ダークサイケの特徴であるおどろおどろしい雰囲気を残しつつ、全体的にはめちゃくちゃかっこいいトラックにまとめられた1曲です。
とにかく、本当にかっこいいんで、知らない方はぜひチェックしてみてください。
Mind AttackApsynum

電子音楽に限らず、最近はさまざまなジャンルがヒップホップの影響を受けています。
こちらの『Mind Attack』もそんな作品の1つで、イントロに関してはドリル・ミュージックのような雰囲気をただよわせています。
そこから後の展開はノイズ・ミュージックに近いダークサイケにまとめられています。
ドロップの落とし方もおもしろく、ダンスホール・レゲエのような雰囲気もただよわせているんですよね。
非常に変則的なダークサイケの1つと言えるのではないでしょうか?
BazingaAjja

ダークサイケはホラーなテイストの楽曲が多いということもあり、コンテンポラリーな音楽やノイズ・ミュージックとの親和性が高い傾向にあります。
ダークサイケの名曲である、こちらの『Bazinga』もノイズ・ミュージックとダークサイケの親和性の高さを打ち出した1曲です。
ノリやすいサイケデリック・トランスにダークで奇怪なエフェクトをかけたシンセをアクセントに加えています。
非常に個性派な1曲といえますね。
ぜひチェックしてみてください。
KukeriFlash Jack

トランスに詳しくない方に簡単に説明すると、トランスには大きく分けてゴア・トランスとサイケデリック・トランスの2種類が存在します。
ダークサイケは基本的にサイケデリック・トランスから派生していったジャンルなのですが、ホラーテイストな楽曲が多いということもあり、なかにはゴア・トランスの要素を含んだ楽曲も存在するんですよね。
その中でも特に印象的な作品が、こちらの『Kukeri』。
ホラーな雰囲気と神聖な雰囲気が生み出す世界観は、まるで死の女神、ヘカテを連想させますね。