【混沌の電子音楽】ドリルンベースの名曲まとめ
1990年代の電子音楽シーンに詳しい方なら、いわゆる「ドルリンベース」という音楽ジャンルをご存じでしょう。
英語では「Drill ‘n’ bass」と記載する電子音楽で音楽的な定義は難しいのですが、ドラムンベース以上に複雑なリズム・パターンやプログラミングを用いながらも、熱を帯びたグルーヴとは違う混沌とした雰囲気が特徴的です。
ブレイクコアやグリッチといったジャンルへ影響を及ぼしながらも、純然たるドリルンベースの作品自体は多くはありません。
今回の記事では、まずは押さえてほしいドリルンベースの名曲をピックアップして紹介しています。
興味のある方はぜひご覧ください!
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【混沌の電子音楽】ドリルンベースの名曲まとめ(1〜10)
Brace Yourself Jasonμ-Ziq

エイフェックス・ツインやスクエアプッシャー、プラグと並んでドルリンベースを語る上で欠かせない存在が、イギリス出身のテクノ・ミュージシャン、マイク・パラディナスさんです。
マイクさんの最も有名なアーティスト名義「μ-Ziq」としてリリースした諸作品の中でも、1997年に発表された『Lunatic Harness』はドリルンベースにおいても重要な意味を持つ作品なのですね。
2022年には25周年記念盤がリリースされた名盤の誉れ高いアルバムであり、ドリルンベースはあくまで一要素でしかないことは作品を通して聴けばすぐに分かるでしょう。
後にEPとしてもリリースされた、変則的なブレイクビーツと素朴な美しさを持つメロディにハッとさせられる1曲目の『Brace Yourself Jason』は王道のドリルンベースのスタイルを持った名曲ですから、まずはこの曲を聴いていただいて、気に入った方はぜひアルバムにも手を伸ばしてみてください!
Hangable Auto BulbAFX

エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェームスさんは多くの名義で作品をリリースしていることは周知の事実ですが、AFX名義で1995年に発表されたEP『Hangable Auto Bulb』は初期ドリルンベースの名作としても著名な作品です。
アンビエント・テクノやIDMと呼ばれるジャンルを作り上げ、独創的なテクノ・ミュージックを展開していたリチャードさんが高速のブレイクビーツを自身の音楽に導入した初めての作品であり、本作で提示された音楽スタイルによってドリルンベースが定義付けられたといっても過言ではないでしょう。
表題曲で聴くことのできる浮遊感と全く踊れない不規則なブレイクビーツは、初めて聴くリスナーをどこか違う世界へと連れて行ってしまうような作用を持ち合わせています。
なお、本作のタイトルはリチャードさんの最初期の作品『Analogue Bubblebath』のアナグラムとなっています。
PalidAnimals on Wheels

アニマルズ・オン・ホイールズは、イギリスはケンブリッジを拠点とするアーティスト、アンドリュー・コールマンさんによるソロ・プロジェクトです。
1990年代後半にいくつかの作品をリリース、2012年よりオンライン上での活動に軸を置いて主にSoundCloud上で楽曲をリリースしているようですね。
そんなコールマンさんが1997年に初めてリリースしたアルバム『Designs And Mistakes』は名門Ninja Tuneよりリリースされており、非常に興味深い音楽を展開しているのですね。
実は国内盤もリリースされており、帯には「ドリルンベース」という文言も書かれていることから、当時そのような形で日本で紹介されたことにも言及しておきましょう。
アブストラクトなシンセ、変則的なブレイクビーツ、スクエアプッシャーとも共振するジャズの要素が緻密に構築された音世界の魅力は、本稿で取り上げた楽曲『Palid』を聴くだけでも伝わるはずです。
【混沌の電子音楽】ドリルンベースの名曲まとめ(11〜20)
Chomp SambaAmon Tobin

ブラジル出身のミュージシャン、アモン・トビンさんは1990年代より名門レーベル「Ninja Tune」の看板アーティストの1人として活躍、エレクトロニック・ミュージックのみならず映画音楽や現代音楽など、多くの分野で素晴らしい音楽を世に送り続けている孤高のアーティストです。
彼の初期作品にはドリルンベース的な要素が見受けられ、多くの音楽メディアから称賛された名盤の誉れ高い1997年リリースの『Bricolage』は、ドラムンベースやジャングル、トリップホップにジャズの要素も加わった独創的な作品であり、ドリルンベース的な解釈もできそうな作風なのですね。
今回取り上げている楽曲『Chomp Samba』はシングルとしてもリリースされた名曲で、ジャズとブレイクビーツが織り成す混沌の世界観は、特に初めて体験される方であれば驚かれるかもしれませんね。
FlutterAutechre

ショーン・ブースさんとロブ・ブラウンさんの2人によるイギリスのテクノユニット、オウテカ。
彼らはエレクトロ・ファンクやヒップホップ、アシッド・ハウスなどから影響を受けた、実験的・先鋭的な作風で知られています。
エレクトロニカの名門レーベル、ワープ・レコーズから1994年にリリースした2枚目のスタジオアルバム『Amber』に収録されている『Flutter』も、哲学的ともいえる複雑なサウンドが楽しめる楽曲です。
また、オウテカは、ロックバンドのレディオヘッドなど他のジャンルのミュージシャンにも大きな影響を与えています。
Angry DolphinPlaid

1990年代初頭から活躍しているプラッドは、ロンドン出身のエレクトロニックミュージック・デュオです。
2020年代の今も活動を続けるいわば大ベテランなのですが、2006年に公開されたアニメーション映画『鉄コン筋クリート』の音楽を手掛けた、と言えば分かる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな彼らのサウンドはテクノを軸としながらも実に多彩なもので必ずしもドリルンベースの代表的なアーティストというわけではないのですが、ドリルンベースのひな形のようなサウンドを鳴らしている楽曲を今回は紹介します。
こちらの『Angry Dolphin』は1995年にリリースされたEP作品『Android』に収録されている楽曲で、細かいブレイクビーツの組み立て方やリズムのアプローチが同時代のドラムンベースとは違ったスタイルを持ち合わせているのですね。
本人たちが意識的にドラムンベースとの違いを打ち出したかどうかは不明ですが、中盤のどこか切ないメロディが鳴らされるパートも含めて、1995年の段階でこのような楽曲が生まれていたことは改めてチェックしていただきたいです。
CutPlug

プラグは、イギリスのミュージシャン兼プロデューサー、ルーク・ヴァイバートさんによる活動名義です。
そんなプラグによる楽曲「Cut」は1996年にリリースされたスタジオアルバム「Drum ‘n’ Bass for Papa」に収録されており、直球ど真ん中のドリルンベース・ドラムンベース的なサウンドを楽しめます。
ちなみに、このアルバムは、音楽誌「NME」の同年のベストアルバム33位に選ばれるなど、非常に高い評価を受けました。
ルーク・ヴァイバートさんはプラグの他にもAmen Andrews、Kerrier District、Spac Hand Lukeなど、様々な名義で活動していますので、気になった人はそちらもチェックしてみてくださいね!


