【高齢者向け】3月の俳句。名句とともに楽しむ春のひととき
3月になると、少しずつ暖かさが増し、春の訪れを感じる瞬間が増えてきますね。
そんな季節の変化を五七五の言葉に込めた俳句は、高齢者の方のレクリエーションにぴったりです。
桃の節句や菜の花、うぐいすの声など、3月ならではの情景を詠んだ名句には、読むだけで心がほっとするような温かさがあります。
今回は、小林一茶や正岡子規といった親しみやすい俳人の作品を中心に、3月の俳句をご紹介します。
懐かしい風景を思い浮かべながら、春のひとときを味わってみませんか?
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【高齢者向け】3月の俳句。名句とともに楽しむ春のひととき(1〜10)
碧天や 雪煙たつ 弥生富士水原秋桜子
3月の穏やかな気候の中、冬とは違い雲のない青い空を見ることも多くなりますよね。
それとは反対に、富士山にはまだ、まだ真っ白な雪が積もっているようです。
俳句からはコントラストの美しさのシーンが浮かんできます。
冬の終わりでもあり、春の始まりでもある3月には、冬と春の両方の情景が見られますね。
季節の移りかわりを感じられる俳句は、高齢者にとっても季節や時間を実感できそうですよね。
暖かな春の日に、今までの3月のエピソードなどを取り入れた俳句を詠んだり、会話をすることで周りの方とも交流も広がりそうです。
三月や モナリザを賣る 石畳秋元不死男
レオナルド・ダ・ヴィンチが制作した有名な肖像画といえば、モナリザですよね。
モナリザは世界中でも有名ですが、実は複製品も多いそうです。
石畳の上に置かれて売られているモナリザの複製品の様子を詠んだ俳句ですが、季節感も感じられるようになっています。
石畳の上に座ると、ひんやりとしているかと思います。
1月や2月の石畳なら冷たく、絵画を販売している商人もずっと寒さを感じてしまいますよね。
4月や5月なら、花が咲きはじめ、目線が上の方に向きやすいかもしれません。
3月なら石畳に絵画を置いて販売する時期にピッタリというわけです。
高齢者の方と詠んだ俳句から、いろいろ推理して情景を思い浮かべると面白そうですね。
人影の 映り去りたる 水温む高浜虚子
春になると寒さもゆるみ、川や池の水の氷が溶けて、水から温かさも感じやすくなる季節ですよね。
この俳句を詠んだ高浜虚子も、屋外でのささいな変化から春の訪れを感じたのでしょうか。
現在は四季ではなく、二季ともよばれることもありますが、季節の移ろいを詠んでみるのもいいですね。
高齢者の方とお散歩に行った際も、木々から葉が出てきたこと、うぐいすが鳴いているなど春を探してみましょう。
季節の変化に触れられ、今までの思いでも振り返られ、会話も広がるきっかけにもつながりますよ。
春風や 闘志いだきて 丘に立つ高浜虚子
春風というと暖かで穏やかな印象がありますよね。
また、慣れ親しんだ場所からの卒業や新しい環境に飛び込む時期でもあります。
そういった意味も考えると、さまざまな思いを含んだような風のように思えてきます。
この俳句を詠んだのは高浜虚子です。
ちょうどこの俳句を詠んだ時期にある決意し、新たな挑戦もしたそうですよ。
新しい年度が間もなく始まる時期の3月。
目標や夢など、高齢者の方も掲げる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そういった気持ちを、季語をまじえて詠むのも楽しいかもしれませんね。
雨がちに はや三月も なかばかな久保田万太郎
雨が降ったりやんだりする様子を眺めながら、春という季節があわただしく進んでいくことへの寂しさを表現した俳句です。
春が進んでいるとはいえ、ここで描かれているのは3月なので、降っている雨も冷たいものがイメージされ、それが寂しさを際立たせていますね。
気付けば3月も中旬だという表現もポイントで、油断しているとすぐに過ぎ去ってしまうという部分で、時間のスピードも伝えています。
全体をとおして寂しさが描かれているからこそ、時間を大切にしようというメッセージにも思えるような内容ですね。



