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【高齢者向け】3月の俳句。名句とともに楽しむ春のひととき

3月になると、少しずつ暖かさが増し、春の訪れを感じる瞬間が増えてきますね。

そんな季節の変化を五七五の言葉に込めた俳句は、高齢者の方のレクリエーションにぴったりです。

桃の節句や菜の花、うぐいすの声など、3月ならではの情景を詠んだ名句には、読むだけで心がほっとするような温かさがあります。

今回は、小林一茶や正岡子規といった親しみやすい俳人の作品を中心に、3月の俳句をご紹介します。

懐かしい風景を思い浮かべながら、春のひとときを味わってみませんか?

【高齢者向け】3月の俳句。名句とともに楽しむ春のひととき(11〜20)

夕燕 我にはあすの あてはなき小林一茶

夕燕 我にはあすの あてはなき小林一茶

夕燕とは夕暮れに飛ぶつばめのことです。

つばめには帰る巣があるのに対し、小林一茶にはこのとき宿泊できる場所のあてがなかったのでしょう。

その寂しさや心細さを、そっと燕に話しかけているのかもしれません。

小林一茶は3歳の時に実の母親を亡くし、8歳で新しい母親ができましたがなじめず、奉公に出されたという過去があります。

そういった心情も奥底にあるのでしょうか……。

卒業シーズンである3月にぴったりの作品ですね。

顔に似ぬ 発句も出でよ 初桜松尾芭蕉

顔に似ぬ 発句も出でよ 初桜松尾芭蕉

自分や弟子たちが年齢を重ねてきた様子を描きつつ、その年齢をものりこえる桜の美しさも伝えていく俳句です。

初桜の美しさを表現する時には、年齢を重ねた顔には似合わないような言葉が飛び出すものだというところを表現していますね。

初桜を表現するときには若々しい言葉を使った方がいいという、弟子たちへの教えのようにも感じられます。

言葉に込められた年齢感、それをどのようにコントロールするのかというテクニックも込められたような内容ですね。

初雷や ものに驚く 病み上がり正岡子規

初雷や ものに驚く 病み上がり正岡子規

立春を迎えたのち起こる最初の雷のことを、初雷と言います。

この雷に驚いた虫が穴から出てくる様子から「虫出しの雷」とも呼ばれているんですよ。

この俳句では、その初雷に驚き出てきたのは病み上がりの正岡子規でしょうか。

3月は寒暖差や環境変化で体調を崩す人も多いです。

この俳句を詠むと体調に気を配ろうと思えると共に、春の気配がもうすぐそこまで来ていることが感じられますね。

ぜひ3月に詠んで季節を感じてみてください。

蛇穴を 出でて石垣の 春の水河東碧梧桐

蛇穴を 出でて石垣の 春の水河東碧梧桐

冬眠から目覚めた蛇が石垣の穴からはい出てきた様子をとおして、春の訪れを表現した俳句です。

その蛇が出てくるのが日差しを受けた石垣というところもポイントで、蛇の動きと重ねて描くことであたたかさも伝えています。

そして最後に登場する春の水には、雪解けの様子も含まれ、季節が冬から春に変わったことをしっかりと表現していますね。

わかりやすく風景が描かれてるからこそ、そこに込められたあたたかさもまっすぐに感じられるような内容ですね。

菜の花が しあはせさうに 黄色して細見綾子

菜の花が しあはせさうに 黄色して細見綾子

一人ひとりの考えや感情や視点のものや、直感的な俳句が多い細見綾子の俳句をご紹介します。

「菜の花が しあはせさうに 黄色して」は、暖かな陽気の中で、菜の花がたくさん咲いている様子が伺えますね。

また、細見綾子の人生をみると違った解釈もできます。

細見綾子は、20代までに愛する家族と病気などの理由により、別れを経験しています。

さらに自分自身も長い期間闘病生活を送っていました。

自分とは違い、菜の花は咲き誇り幸せそうといった、対照的にも感じられる俳句になっていますよ。