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美しきエレクトロニカ~オススメの名曲・人気曲

「エレクトロニカ」と呼ばれるジャンルは電子音楽のサブジャンル的な扱いではありますが、その実態は曖昧でクラブ・ミュージック系のアーティストに限らず、とくに2000年代以降は多くのミュージシャンが「エレクトロニカ的」手法を取り入れた音楽を模索しています。

意識せずとも、私たちは自然とエレクトロニカ的な音を耳にしているのですね。

そこで今回は、いわゆるIDMと呼ばれる90年代初頭の代表曲を皮切りに、ポストロックやエレクトロ・シューゲイザー、ヒップホップの領域に至るまでさまざまな名曲を一挙ご紹介!

エレクトロニカ入門編のプレイリストとしても、ぜひ参考にしてみてください。

美しきエレクトロニカ~オススメの名曲・人気曲(11〜20)

Bless This Morning YearHELIOS

2000年代以降の美しいメロディを持ったエレクトロニカと言われて、Heliosの作品を真っ先に挙げられる方は多いのでは?

ピアノ・アンビエントを軸としたポスト・クラシカル的な音を鳴らすGoldmundなど、さまざまな名義で多くの作品をリリースし、ここ日本においても人気の高いアーティスト、キース・ケニフさんによるエレクトロニカ・プロジェクトです。

あからさまなポピュラリティや美メロとは一味違う、浮遊するアンビエントな空気感が幻想的で美しいこちらの『Bless This Morning Year』は、2006年にHelios名義でリリースされた名盤セカンド・アルバム『Eingya』のオープニングを飾るナンバーです。

生のアコースティック・ギターの響き、前面に出過ぎない電子音、フィールドレコ―ディングといった要素が緻密に織り成すテクスチャーの妙は、キースさんの素晴らしい才能を如実に示すものでした。

アルバムがエレクトロニカ好きであればおなじみの名門レーベル、Typeからリリースされたこともあって、リリース当初からポスト・ロックなどが好きなファンも含めて、熱心な音楽ファンの間で高い評価を受けていましたね。

メロディックなエレクトロニカを探しているという方であれば、必ず聴いておくべき名曲です!

TendencyJan Jelinek

ドイツはベルリン出身のヤン・イェリネックさんは、00年代のエレクトロニカやミニマル・テクノといったジャンルがお好きであれば周知のアーティストです。

古いジャズのレコードを秒単位でサンプリングしてループさせながら、2000年代のクリック~ミニマル・テクノを通過した感性で繊細かつ緻密に再構築した世界観が高く評価された、2001年の名盤『Loop-Finding-Jazz-Records』の収録曲を紹介しましょう。

こちらの『Tendency』は、前年にはEP作品としてリリースされており、1998年より音楽活動をスタートさせたイェリネックさんにとってはキャリア最初期の楽曲とも言える名曲です。

アルバム自体は廃盤状態が続いておりましたが、2018年にはリイシューされて国内盤としてもリリースされたことを踏まえると、時代をこえて人気の高い作品であることが理解できるはず。

いわゆる美メロが楽しめるエレクトロニカとは違って、ミニマルやグリッチ・ハウスといったジャンルに属する音世界であり、聴きやすいメロディを期待した方は戸惑ってしまうかもしれません。

ですが、ジャズの温かみや電子音の硬質な質感が織り成すテクスチャー、計算されたレイヤードの構築美は、ぜひ一度は体験すべきと断言しましょう!

Never Catch Me ft. Kendrick LamarFlying Lotus

もはやジャンルで括ることは不可能、クロスオーバーなサウンドで世界中からリスペクトを受けるアーティストが、フライング・ロータスさんです。

ヒップホップ音楽のみならず、ジャズや電子音楽にブラジル音楽といったジャンルから影響を受け、独自のビート・ミュージック~ベース・ミュージックを作り上げて、2000年代後半以降の音楽シーンをリードし続ける重要な人物ですよね。

盟友ケンドリック・ラマーさんが参加した『Never Catch Me』は、2014年にリリースされてインパクトの強い顔ジャケでもおなじみのアルバム『You’re Dead!』に収録されている楽曲です。

自由奔放な電子音とループする美しいピアノのフレーズが鳴り響き、ジャズ的なドラムスが先導しながらラマーさんのソリッドなラップが刻まれる、といったようにエレクトロニカやジャズ、ヒップホップを鮮やかな手腕で融合させたフライング・ロータスさんの完ぺきなサウンド・メイキングのすごさに圧倒させられるナンバーですよね。

サイケデリックでスピリチュアル、それでいて限りなく美しい……当代きっての天才ビートメイカーの面目躍如といった楽曲の素晴らしさを、一度は体験していただきたいです!

As Serious As Your LifeFour Tet

テクノ業界には、さまざまな名義を使い分けて独自の活動を展開する才人が多い印象ですが、今回取り上げているフォー・テットことキーラン・ヘブデンさんもその一人。

イギリスはロンドン生まれのヘブデンさんは、もともとフリッジというポスト・ロック系のバンドをやっていましたが、その後ソロ・アーティストとしても成功を収め、多くの人気アーティストやバンドのリミキサーとしても活躍する存在です。

そんなヘブデンさんのメイン・プロジェクトと言えるフォー・テットが、2003年に名門レーベルDOMINO RECORDSよりリリースした『Rounds』は、フォーク・ミュージックとエレクトロニカを融合させたフォークトロニカの名盤中の名盤、あまりエレクトロニカに興味のなかったロック・ファンにも衝撃を与えた、まさにマスターピースと呼ぶにふさわしい傑作です。

不思議な響きを持ったメロディ・ライン、ヒップホップなどのビート・ミュージックからの影響を感じさせる硬質なドラムスの音が最高にクールでかっこいい『As Serious As Your Life』だけ聴いてみても、圧倒的なヘブデンさんの才能に驚かされるはず。

この楽曲になんらかの興味を覚えたら、ぜひアルバムや他の作品も聴いてみてくださいね!

Kim & JessieM83

M83 ‘Kim & Jessie’ Official video
Kim & JessieM83

2000年代以降、にわかに注目を集め始めたエレクトロ・シューゲイザーというジャンルをご存じでしょうか。

90年代初頭のイギリスでブームとなって、ここ日本でも多くのアーティストがファンを公言するシューゲイザーというジャンルは、エレクトロニカ界隈のミュージシャンにも多大なる影響を及ぼしています。

ギター・ノイズと美メロ、アンビエントな空気感が特徴的なシューゲイザーを、エレクトロ・ミュージックの観点で表現したアーティストの代表格にして、後に世界的なブレイクを果たしたのがフランス出身のM83です。

現在はアンソニー・ゴンザレスさんのソロ・ユニットとして活動するM83の出世作となった、2008年リリースの名作アルバム『Saturdays = Youth』に収録されている名曲『Kim & Jessie』を紹介しましょう。

シューゲイザーやエレクトロニカの叙情的な面を抽出して、鮮やかなドリームポップとして昇華した、最高に美しくメロディアスな楽曲です。

もはやエレクトロニカの定義からは外れてしまっているかもしれませんが、エレクトロニカの歴史に属するアーティストがこの地平に達した、という意味でもエポックメイキング的な名曲と言えるのではないでしょうか。

エレクトロ・シューゲイザー的な要素をもっと感じたいという方は、2005年のアルバム『Before the Dawn Heals Us』を聴いてみてください!

BibMouse on Mars

生楽器とエレクトロニクスを巧みに操り、クラフトワークやノイ!といった同郷のクラウトロックの先人たちが持つ先鋭性とユーモアをちりばめた、既存の音楽にとらわれないサウンドを世に提示し続ける、ドイツが誇る音響ユニットのマウス・オン・マーズによる初期の名曲『Bib』。

1995年にリリースされたセカンド・アルバム『IAORA TAHITI』に収録されており、EPとしてもリリースされた人気の1曲です。

ドラムンベースを取り入れた疾走感のある激しいビートの中で、奔放に飛び交う電子音がやたらとクールでカッコいい。

決してわかりやすいメロディ・ラインが存在しているというわけではなく、テクノ・ミュージックをほとんど聴いたことがないという方にいきなり聴かせても最初は戸惑ってしまうかもしれませんが、一度この奇妙なポップ感覚を知ってしまえば、確実にはまってしまう中毒性が魅力なのですね。

後にリリースされた、TOO PURE時代のシングルをコンパイルした『Rost Pocks -The Ep Collection』にも収録されていますから、合わせてチェックしてみてはいかがですか?

美しきエレクトロニカ~オススメの名曲・人気曲(21〜30)

CIRKLON3Aphex Twin

Aphex Twin – CIRKLON3 [ Колхозная mix ]
CIRKLON3Aphex Twin

美しく複雑な電子音の世界へ誘う一曲です。

エイフェックス・ツインさんの独特な音楽性が存分に発揮され、リスナーを未知の音響体験へと導きます。

2016年7月にリリースされたこの楽曲は、17年ぶりとなる公式ミュージックビデオも話題を呼びました。

12歳の少年が監督を務めるという斬新な試みも、アーティストの革新性を物語っています。

エレクトロニカの奥深さに触れたい方や、音楽の新たな可能性を探求したい方におすすめです。

本作は、従来の音楽の枠を超えた芸術作品として、聴く人の想像力を刺激し続けることでしょう。