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イギリスの国民的作曲家~エドワード・エルガーのピアノ曲まとめ

エドワード・エルガーといえばまさにイギリスが生んだ国民的な作曲家であり、『イギリス行進曲』や『威風堂々』に『創作主題による変奏曲「謎」(エニグマ)』など多くの歴史に残る名曲を残した偉人です。

そんなエルガーのピアノ曲にはどのような曲があるのか、皆さんはご存じでしょうか。

実は彼が残したピアノ曲は多くないですし、ピアノ独奏曲としての編曲がある『愛の挨拶』などはありますが他の曲はそれほど有名なものではないのですね。

今回は、そんな知られざるエルガーのピアノ曲にスポットを当ててみました!

ぜひご覧ください。

イギリスの国民的作曲家~エドワード・エルガーのピアノ曲まとめ

パストラーレ(バレエの調べ)Edward Elgar

イギリスの作曲家、エドワード・エルガーが作曲したピアノ曲『パストラーレ』。

彼が生み出した美しい旋律は、イギリスの田園風景を想起させ、聴く人の心を穏やかな気持ちにしてくれます。

本作は、エルガーの繊細で牧歌的な音楽性が色濃く反映されており、彼の作品の中でも特異な存在として知られています。

1903年に作曲された『エア・ド・バレエ』の別称を持つこの曲は、優美で洗練された旋律が印象的。

エルガーの音楽に触れたことのない方にこそ、ぜひ一度聴いていただきたい1曲です。

五月の歌Edward Elgar

イギリスの作曲家エドワード・エルガーによる1901年の作品『五月の歌』は、彼の名曲の中でも比較的短いピアノ曲として知られています。

情緒豊かな旋律が特徴的で、春の訪れを思わせる穏やかで明るい雰囲気を持っています。

エルガーらしい繊細な表現力が感じられる本作は、作曲当時の彼の姪に捧げられたと言われており、親しみやすさと温かみのある音楽性が魅力です。

ピアノ独奏だけでなく、バイオリンとピアノ、オーケストラ用の編曲版も存在し、幅広い演奏スタイルで親しまれてきました。

初めてエルガーの音楽に触れる方にもおすすめしたい、彼の代表的なピアノ作品の1つと言えるでしょう。

幻の子どもたち Op.43Edward Elgar

『幻の子どもたち Op.43』は、『威風堂々』や『創作主題による変奏曲「謎」(エニグマ)』などで知られるイギリスの作曲家エドワード・エルガーによる小編成のオーケストラのための作品です。

この曲は、チャールズ・ラムのエッセイ「Dream Children; A Reverie」からインスピレーションを得て作曲されたもので、子どもたちとの思い出に浸る語り手が、やがてそれが夢であったと気づくというストーリーが背景にあります。

本作は2つの楽章から成り、第1楽章は特に優美で感傷的なメロディが印象的。

第2楽章はより明快な感情表現がなされ、最後は再び第1楽章のテーマに回帰します。

夢と現実の境界の曖昧さ、過ぎ去りし日々への感慨を繊細に表現したこの作品は、まさに音楽を通して人生の哀歓を体感できる名曲と言えるでしょう。

演奏会用アレグロEdward Elgar

Edward Elgar – Concert Allegro for Piano Solo (1901)
演奏会用アレグロEdward Elgar

『威風堂々』や『希望と栄光の国』などの名曲で知られるエドワード・エルガーですが、実はピアノ曲の作品数はそれほど多くないことをご存知でしょうか。

しかし、数少ないピアノ作品の中に『演奏会用アレグロ』というユニークな作品があります。

ピアニストのファニー・デイヴィスの依頼で1901年に書かれたこの曲は、エルガーが唯一残したピアノのためのコンサート用作品。

ロマンティックなスタイルで書かれ、バッハとリストを融合したような印象も。

感情豊かな旋律と複雑なピアノ技巧が印象的な、挑戦してみたくなる1曲です。

プレストEdward Elgar

エドワード・エルガーの代表曲『エニグマ変奏曲』にも通じるような、ロマンティックな作風が印象的なこちらのピアノ曲。

少ないタッチで情熱的な雰囲気を巧みに表現しており、エルガーならではの音楽の特徴を感じ取ることができます。

この曲は、作曲家自身の友人たちへの想いが込められており、ピアノの音色を通して彼の内面に触れることができるでしょう。

クラシック音楽に親しみのない方にもおすすめできる、聴きやすく印象的な1曲です。