「ブルース」とタイトルに付く演歌まとめ。悲哀を歌った名曲
演歌の曲名を眺めていると「〇〇ブルース」というタイトルの曲がたくさんあることに気付いた方が多いのではないでしょうか?
ブルースとはアメリカ生まれの音楽ジャンルの一つで、ある特定のリズムとコード進行をベースにさまざまな感情を乗せて歌う音楽です。
そして日本の演歌界ではこのブルースを意識した楽曲が多く歌われるようになり、とくに哀愁漂う楽曲が多くリリースされました。
この記事では、そうしたタイトルに「ブルース」と付く演歌の名曲を紹介していきます。
それぞれの曲に込められた情景を感じながら聴いてみてください。
もくじ
「ブルース」とタイトルに付く演歌まとめ。悲哀を歌った名曲
新宿ブルース扇ひろ子

ハスキーでありながらも優しさが伝わりやすい歌唱法と伸びのある歌声でオリジナリティ溢れるボーカルを印象付けている扇ひろ子によるブルースです。
名曲としても名高い楽曲となっており、ムーディーな歌謡曲としてカラオケでも起用しやすい内容となっています。
港町ブルース森進一

日本の港町をめぐる切ない恋物語を描いた楽曲は、昭和44年にリリースされた森進一さんのデビュー3作目のシングルです。
深津武志さんの作詞、猪俣公章さんの作曲による本作は、全国各地の港町の名前を織り交ぜながら、失恋の痛みや恋人への未練を情感豊かに歌い上げています。
森進一さんの力強いハスキーボイスと相まって、聴く人の心に染み入るような哀愁漂う名曲として、多くの人々に愛され続けています。
平成23年の第62回NHK紅白歌合戦では、東日本大震災復興支援をテーマに42年ぶりに歌唱され、改めてその魅力が注目されました。
港町の風景や人々の想いを感じながら、大切な人と一緒に聴きたい一曲です。
意気地なし森雄二とサザンクロス
「意気地なし」曲名からすると女性が歌っていると予想されますが、実は男性が歌っています。
男性ならではの独特な雰囲気を出しているので、くせになる曲です。
ムード歌謡の大ヒットソング。
演歌というよりも、フォークに近い曲の構成で、がっちりとした演歌が苦手な方でも、安心して聴けるでしょう。
男性が放つ「いくじなし」は、女性とは違った哀愁を感じられます。
ざんげの値打ちもない北原ミレイ

カラオケで盛り上がるブルースナンバーの一曲として北原ミレイさんの『ざんげの値打ちもない』が挙げられます。
この曲は1970年にデビューシングルとして発売され、ナイトクラブでの歌唱経験を持つ彼女の実力が注目されました。
磨かれた歌声が阿久悠氏や水原弘氏の目に留まり、歌手デビューを果たしたのです。
この曲の魅力は、懊悩や切なさが感じられる独特の美しさ。
ブルースのエッセンスが詰まっており、今でも多くの人がカラオケで歌いたいと感じる理由でしょう。
歌い手が自分の感情を込めて歌うことで、曲の深さが際立ちます。
『ざんげの値打ちもない』は不朽の名曲と言えるでしょう。
女のブルース藤圭子

女性の大人の魅力を奥から引き出していくアダルトな魅力がラグジュアリーで高貴な印象を醸し出している藤圭子によるブルースです。
特にカラオケでも人気曲となっていることもあり、取り組みやすいキーの進行などが魅力的となっている作品でもあります。