「ブルース」とタイトルに付く演歌まとめ。悲哀を歌った名曲
演歌の曲名を眺めていると「〇〇ブルース」というタイトルの曲がたくさんあることに気付いた方が多いのではないでしょうか?
ブルースとはアメリカ生まれの音楽ジャンルの一つで、ある特定のリズムとコード進行をベースにさまざまな感情を乗せて歌う音楽です。
そして日本の演歌界ではこのブルースを意識した楽曲が多く歌われるようになり、とくに哀愁漂う楽曲が多くリリースされました。
この記事では、そうしたタイトルに「ブルース」と付く演歌の名曲を紹介していきます。
それぞれの曲に込められた情景を感じながら聴いてみてください。
「ブルース」とタイトルに付く演歌まとめ。悲哀を歌った名曲(1〜10)
哀のブルース吉幾三

情熱的歌い回しが印象的な吉幾三さんの名曲『哀のブルース』。
いわゆる女歌にあたる楽曲なのですが、吉幾三さんのしゃがれた声が女性の悲哀を見事に表現しています。
そんな本作の歌いやすいポイントは繰り返しの多さ。
本作はAメロからBメロにわたって、同じボーカルラインを繰り返すことが多いのですが、この繰り返しパートにこぶしが含まれていないため、必然的に楽曲全体の難易度が下がっています。
終盤でやや高いパートが登場しますが、それでも全体の音域は狭いので、間違いなく歌いやすい楽曲と言えるでしょう。
意気地なし森雄二とサザンクロス

「意気地なし」曲名からすると女性が歌っていると予想されますが、実は男性が歌っています。
男性ならではの独特な雰囲気を出しているので、くせになる曲です。
ムード歌謡の大ヒットソング。
演歌というよりも、フォークに近い曲の構成で、がっちりとした演歌が苦手な方でも、安心して聴けるでしょう。
男性が放つ「いくじなし」は、女性とは違った哀愁を感じられます。
下北半島哀愁路松原のぶえ

陸奥の地に伝わる魂の詩を歌い上げた松原のぶえさんの名演。
北国の厳しい海風や灯台、寒立馬といった情景描写を織り交ぜながら、切ない恋心と強い決意を見事に表現しています。
2025年1月にリリースされた本作は、作詞の石原信一さん、作曲の弦哲也さんによって紡がれた珠玉の演歌です。
人生の別れを経験した方や、自分の気持ちと向き合いたい時に心に染み入る一曲。
デビュー45周年を迎えた松原のぶえさんの歌声が、下北半島の風土とともに深い感動を届けてくれます。
「ブルース」とタイトルに付く演歌まとめ。悲哀を歌った名曲(11〜20)
港町ブルース森進一

日本の港町をめぐる切ない恋物語を描いた楽曲は、昭和44年にリリースされた森進一さんのデビュー3作目のシングルです。
深津武志さんの作詞、猪俣公章さんの作曲による本作は、全国各地の港町の名前を織り交ぜながら、失恋の痛みや恋人への未練を情感豊かに歌い上げています。
森進一さんの力強いハスキーボイスと相まって、聴く人の心に染み入るような哀愁漂う名曲として、多くの人々に愛され続けています。
平成23年の第62回NHK紅白歌合戦では、東日本大震災復興支援をテーマに42年ぶりに歌唱され、改めてその魅力が注目されました。
港町の風景や人々の想いを感じながら、大切な人と一緒に聴きたい一曲です。
盛り場ブルース森進一

渋くもありダンディズム溢れるローダウンな楽曲性がアダルトな魅力を掻き立てている森進一によるブルースです。
カラオケでも人気の高い歌となっており、中高齢層から抜群の支持を集めている名曲となっておりオススメできる作品となっています。
悲しい酒美空ひばり

哀愁を帯びたメロディと、心に響く歌詞が特徴的な名曲です。
1966年6月にリリースされたこの楽曲は、美空ひばりさんの代表曲の1つとして知られており、セリフ入りバージョンも人気を博しました。
失恋の痛みや、人生の苦難を乗り越える強さが描かれた歌詞は、多くの人々の共感を呼び、今なお愛され続けています。
美空ひばりさんの感情豊かな歌唱と相まって、聴く人の心に深く刻まれる一曲となっていますね。
演歌やムード歌謡に興味のある方はもちろん、昭和の名曲に触れてみたい若い音楽ファンの方々にもおすすめの楽曲です。
心に染みる歌声と歌詞を、ぜひじっくりと味わってみてください。
OSAKAレイニーブルースれいか

2006年にデビューし、ムーディな曲を多く手掛けている、れいかさん。
彼女の『OSAKAレイニーブルース』も要チェックですよ。
こちらは、タイトルの通り大阪を舞台にした1曲。
男性にだまされてしまった女性の悲しみを歌いあげています。
全編を通して大阪弁なのが、大きな特徴ですね。
そのため、他の曲とは少し違った雰囲気を味わえますよ。
ちなみに、カップリングの『東京ボレロ』では、東京を舞台に恋模様が描かれています。
比較するのもオススメですよ。





