【福岡の民謡・わらべうた】懐かしの故郷の調べが伝える歴史と想い
豊かな歴史と文化が息づく福岡の地には、心に響く民謡の調べが今も流れ続けています。
遠賀川の流れ、柳川の掘割、そして中洲のにぎわいまで、この土地で紡がれてきた物語は、世代をこえて歌い継がれる民謡の中に生きているのです。
本記事では、福岡で生まれた民謡、童謡、わらべうたを集めました。
炭鉱労働者の魂『炭坑節』や、武士の誇りを伝える『黒田節』など、福岡生まれでなくても誰もが一度は耳にしている、そんな名曲も。
温かみのある懐かしい旋律に包まれながら、音楽で描かれる福岡の心に触れてみませんか?
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【福岡の民謡・わらべうた】懐かしの故郷の調べが伝える歴史と想い(1〜10)
博多どんたく

どんたくとは、休日、安息日の意味であるオランダ語の「ゾンタク」が変わって、どんたくになりました。
1897年ころに大阪地方で唄われていた子守唄を派手にして、博多どんたくというお祭りの行進のときに唄われるようになりました。
つんなんごう

福岡の子供たちの間で古くから歌い継がれてきた、心温まるわらべうたです。
その起源は1732年の享保のききんにあり、救いを求めて歩く子供たちが手を取り合って励まし合った際の「助け合いの精神」が込められているとも言われています。
このエピソードを知ると、現代の子供たちにも「人を思いやる大切さとともにこの曲を知ってほしい」という思いが湧いてきますね。
保育の現場では、運動会やお月見といった行事でも親しまれているようです。
幼い頃、みんなで手をつなぎながら歌った記憶がよみがえる方もいるかもしれません。
どんたくばやし

しゃもじを打ち鳴らしながら練り歩く光景が目に浮かぶような、福岡・博多の伝統的なお囃子です。
子供たちの健やかな成長を願う歌詞からは、町全体で未来を祝福する温かい心が伝わってきますね。
この楽曲は特定の作品としてではなく、祭りの記録音源などを通じて大切に歌い継がれてきました。
「博多どんたく港まつり」のにぎわいを伝えるテレビ番組などで、本作の心おどる調べを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
故郷の祭りの熱気や、世代をこえて紡がれる思いに触れたいときに聴いてほしい1曲です。
【福岡の民謡・わらべうた】懐かしの故郷の調べが伝える歴史と想い(11〜20)
久留米そろばん踊り唄

福岡県久留米市の花街で生まれた、粋でにぎやかなお座敷うたです。
機織り機の音をそろばんの音になぞらえて踊ったという発祥がとてもユニークですね。
歌詞では、久留米絣を織る娘のほのかな色気や、村の若者との軽妙なやり取りが久留米弁で生き生きと描かれます。
日々の暮らしのなかに楽しみを見いだす主人公の姿は、現代人の心にもあかりをともしてくれるでしょう。
戦後に広く知られるようになった本作は、毎年8月の「一万人のそろばん総踊り」でも親しまれており、故郷の温かさに触れたい方々の心の支えとなっています。
北九州音頭

北九州市の誕生を祝い、その未来への希望を歌った音頭調の1曲です。
歌詞には、八幡製鉄所の溶鉱炉や若戸大橋といった産業の象徴から、皿倉山の風景、お祭りのにぎわいまでが生き生きと描かれています。
聴いていると、まるで街を巡る旅に出たような気分になりますね。
1963年、市の誕生とほぼときを同じくして江利チエミさんの歌で世に出た本作は、市の広報的な役割も担っていたのかもしれません。
にぎやかなお囃子にのせて歌われる故郷の風景に、懐かしさをおぼえる方もいるのでは?
博多追分

博多の港を離れ、玄界灘へと船出する人の切ない心情を歌った1曲。
荒々しい波しぶきを浴びながら遠ざかる故郷を思う姿に、共感をおぼえる方も少なくないはずです。
夜の海に寂しく響く千鳥の鳴き声が、まるで別れの哀愁を代弁しているかのよう。
この楽曲は、地元の伝承グループによって大切に歌い継がれています。
心にじんわりと染みる深い情感が魅力の本作は、故郷が恋しくなった夜、そっと耳を傾けたくなる作品。
大切な街、大切な人を思いながら聴いてみてはいかがでしょうか。
筑前今様

福岡藩の武士が酒席でみせた豪快な心意気を描いた1曲です。
名槍を賭けて大杯の酒を飲み干す物語に、武士の誇りや揺るぎない覚悟を感じる方もいるかもしれませんね。
この楽曲は、雅楽を元にした荘厳な調べと、民謡らしい軽快なリズムが合わさっているのもおもしろいところです。
著名な歌手によって歌い継がれており、福岡の観光PRや黒田家ゆかりの地のイベントでもひんぱんに使われています。
地域の歴史を今に伝える大切な役割を担う、福岡を代表する民謡といえるでしょう。


