山形の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
山形県に伝わる民謡・童謡・わらべうたの中から、スタジオスタッフがおすすめする名曲、人気曲のご紹介です。
故郷のこころを歌い継ぐ、伝統のプレイリストです。
山形の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(1〜10)
米沢盆唄

「米沢盆唄」は山形県米沢市に伝わる民謡です。
この盆唄と共に踊られる米沢の盆踊りは、上杉謙信の時代に、戦で勝ったお祝いに武士が踊っていたのが始まりと言われています。
その踊りを町民たちが見よう見まねで踊り、現在まで受け継がれてきています。
お盆の時期になると、米沢市内では「米沢盆唄」があちらこちらから聴こえてくるそうです。
豆ひき唄

「豆ひき唄」は作業唄で、畑から豆の茎を抜くときや、豆粒を鞘から打ち落とすときに唄われていました。
福島県伊達地方の「機織り唄」とも言われていますが、昭和25年に行われた東日本民謡大会で山形県の民謡家、斉藤桃菁さんが優勝し、現在では山形県の民謡とされています。
赤いさくらんぼ磐瀬ゆき子

磐瀬ゆき子さんが歌う「赤いさくらんぼ」です。
作詞は澤渡吉彦さん、作曲は高岡良吉さんです。
さくらんぼが有名な山形県ならではの、可愛らしい童謡です。
まだ背が小さいため赤いさくらんぼに届かない姿、最上川の流れの様子など、山形県を知らない人にも様子が目に浮かぶ歌詞になっています。
宮内音頭林伊佐緒、斉藤京子

林伊佐緒さんと斉藤京子さんが唄う「宮内音頭」です。
山形県東置賜郡宮内町、吉野村、金山村、漆山村が合併し、昭和30年に宮内町が誕生し「宮内音頭」も作られました。
作詞は本間一咲さん、作曲は山口敏郎さんです。
さらに昭和42年に宮内町、赤湯町、和郷村が合併し南陽市が誕生したことで、「宮内音頭」は唄われなくなってしまいました。
ないしょ話根岸芳子、津々木桂子

山形県南陽市出身の童謡詩人、結城よしをさん作詞の「ないしょ話」です。
昭和14年、結城よしをさんが19歳のときに作られた童謡で、あの大ヒット曲「かわいい魚屋さん」を作曲した山口保治さんが作曲しています。
お母さんに話を聴いてほしい子供心が伝わってくる名曲です。
旧高畠音頭
「旧高畠音頭」は山形県東置賜郡高畠町に伝わる民謡で、現在は「新高畠民謡」もあります。
この動画は一風変わったもので、コスプレイヤーの皆さんが踊りを踊っています。
誰かが伝えなければ廃れてしまう伝統を、現代ならではのニコニコ動画で伝えて行こうと取り組んでいるようで、その心意気と行動に感心します。
七階節

山形県東根市に伝わる「七階節」です。
この民謡は祝いの席で唄われます。
五七五七七の詩形で、末句の七七を繰り返し七節になるため「七回節」と呼ばれ、回の字に「階」を当て「七階節」と呼ばれるようになりました。
民謡には珍しい形のおもしろい唄です。