熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
『おてもやん』や『五木の子守唄』など、全国的に知られている民謡やわらべうたの舞台となった熊本。
これらの作品には、阿蘇の雄大な自然や、熊本城の勇壮な姿、そして人々の暮らしの営みが鮮やかに描かれています。
西南戦争の哀しみを伝える『田原坂』から、豊作を祝う『肥後米音頭』まで、歌い継がれる民謡の一つひとつに、熊本の歴史と文化が深く刻まれているのです。
この記事では、郷土を思う心や日々の喜びが込められた熊本の民謡、童謡、わらべうたを集めました。
熊本の魂が宿る歌の世界に、耳を傾けてみましょう。
熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(1〜5)
熊本音頭NEW!作詞:島田肇也/作曲:長津義司

熊本の美しい自然や、そこに息づく人々の朗らかな笑顔が目に浮かんでくるような、心温まる1曲ではないでしょうか。
どこか懐かしくユーモラスな言葉と、軽快で心弾む音頭の調べが、聴く人を陽気な気持ちにさせてくれますね。
故郷の風景に思いをはせたいときや、熊本の文化に触れてみたいと感じる方に、そっと寄り添ってくれるような温かさを持つ本作。
まるでにぎやかなお祭りの輪のなかにいるような、楽しい気分を味わえることでしょう。
KUMAKOI六調子NEW!川村ゆみ

故郷への熱い思いがほとばしる、民謡アレンジ曲。
球磨地方の伝統の歌を川村ゆみさんが現代的によみがえらせました。
歌詞には昔のにぎわいが描かれ、威勢の良い掛け声が気分をグッと盛り上げます。
CDとして形になった後、2017年2月にはリミックス版が登場し、アルバム『ゆみザウルス』にも収録。
地元のお祭りやダンスイベントを彩る音楽として欠かせない存在となっており、地域を愛する心と元気を与えてくれる1曲として親しまれています。
熊本の風景に思いをはせたいときに、ぜひ聴いてみてくださいね!
八代おざや節NEW!

熊本の八代地方に伝わるこの民謡は、干拓工事で働く人々の作業歌がルーツなのだそう。
三味線や笛、太鼓が織りなすにぎやかな音色が、当時の人々のたくましい息づかいを今に伝えてくれます。
曽我了子さんの歌声で2006年2月にカセットテープバージョンが発売され、2019年10月にはモノマネタレントの荒牧陽子さんがアルバム『熊本民謡編 第1集(心の故郷 日本の民謡)』でカバーを発表した本作は、現在でも地域文化イベントで親しまれています。
困難な時代を生き抜いた人々の魂の歌声が、きっとあなたの心にも響くことでしょう。
熊本民謡の贈り物森田一浩

熊本県にちなんだ4つの曲をテーマに作られた「熊本民謡の贈り物」クラリネット8重奏です。
童謡「あんたがたどこさ」、民謡「田原坂」「五木の子守唄」「おてもやん」の4曲が、それぞれの印象を活かしてまとめられています。
元の民謡を知らなくても楽しめる楽曲です。
あんたがたどこさ

『あんたがたどこさ』の名で知られている本作の正式なタイトルは『肥後手まり唄』。
熊本県熊本市船場地区を舞台とするわらべうたで、古くから女の子の手まり歌として親しまれてきました。
「さ」のところで足を上げてボールをくぐらせ、「ちょいとかぶせ」でボールをスカートで隠します。
子供の頃に歌いながらボールで遊んだ方も多いのでは?