熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
『おてもやん』や『五木の子守唄』など、全国的に知られている民謡やわらべうたの舞台となった熊本。
これらの作品には、阿蘇の雄大な自然や、熊本城の勇壮な姿、そして人々の暮らしの営みが鮮やかに描かれています。
西南戦争の哀しみを伝える『田原坂』から、豊作を祝う『肥後米音頭』まで、歌い継がれる民謡の一つひとつに、熊本の歴史と文化が深く刻まれているのです。
この記事では、郷土を思う心や日々の喜びが込められた熊本の民謡、童謡、わらべうたを集めました。
熊本の魂が宿る歌の世界に、耳を傾けてみましょう。
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熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(11〜15)
キンニョムニョ本條秀美

熊本県熊本市に伝わる民謡「キンニョムニョ」です。
唄名の「キンニョムニョ」は囃し言葉に由来し、音の響きを楽しむために作られた言葉で意味はありません。
口説は熊本に関係のある歌舞伎や浄瑠璃、講談などの外題を並べ、七・七・七・五の切口説に意味のない囃し言葉を挟んでいます。
よへほ節

「よへほ節」は、熊本県山鹿市に伝わる民謡です。
夏の夜、山鹿の町全体が幻想的な灯りで包まれ、頭に伝統工芸品の山鹿灯篭を乗せた女性たちが集まります。
情緒的な「よへほ節」に合わせ優雅に踊る姿に、昔の山鹿を見た気がします。
牛深ハイヤ節伊藤多喜雄

熊本県牛深市、現在の天草市牛深に伝わる民謡『牛深ハイヤ節』です。
江戸時代から歌われていて、全国40ヶ所以上に広がるハイヤ節の元祖としても有名です。
「ハイヤ」とは「南風」のこと。
九州で「ハエの風」と呼んでいたことから、ハエがハエヤになり、いつしかハイヤへと変化していったのだそうです。
火の國育ち伊藤久男

熊本県の新民謡「火の國育ち」です。
野口雨情さんが作詞を、大村能章さんが作曲をしています。
「肥後五十四万石」のレコードの裏面に録音されていますが、どちらも同じ作詞・作曲者の唄にもかかわらず、この「火の國育ち」はほとんど忘れられてしまいました。
球磨の六調子田中祥子
熊本県南部の人吉市や、球磨川流域を占める球磨郡で、祝い唄と酒盛り唄を兼ねて唄われてきた民謡「球磨の六調子」です。
唄名の「六調子」は、六通りの唄と踊りという説、雅楽の六調子という説、三味線の三本の糸を上下往復させる奏法という説などさまざまな説があります。