熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
『おてもやん』や『五木の子守唄』など、全国的に知られている民謡やわらべうたの舞台となった熊本。
これらの作品には、阿蘇の雄大な自然や、熊本城の勇壮な姿、そして人々の暮らしの営みが鮮やかに描かれています。
西南戦争の哀しみを伝える『田原坂』から、豊作を祝う『肥後米音頭』まで、歌い継がれる民謡の一つひとつに、熊本の歴史と文化が深く刻まれているのです。
この記事では、郷土を思う心や日々の喜びが込められた熊本の民謡、童謡、わらべうたを集めました。
熊本の魂が宿る歌の世界に、耳を傾けてみましょう。
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熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(16〜20)
肥後五十四万石藤本二三吉

野口雨情さん作詞、大村能章さん作曲の熊本県の新民謡『肥後五十四万石』です。
江戸時代、球磨郡と天草郡を除いた肥後国の大半と、豊後国3郡にまたがる熊本藩が54万石を成立しました。
本作は、この54万石を築いた加藤清正公や、熊本城、熊本生まれの人間の気の強さなどを歌っています。
魚貫草刈り唄

熊本県天草諸島の魚貫埼の海域で行われるボラ網漁期の約2ヶ月の間、長崎県から仮住まいでやってくる漁師たちがいました。
村の娘と長崎からやってきた漁師の儚い恋を唄った民謡が、熊本県牛深市(現在の天草市)に伝わる「魚貫草刈り唄」です。
阿蘇神社の子守唄山本時雄
熊本県阿蘇地方に伝わる子守唄「阿蘇神社の子守唄」です。
「羽衣の母」や「阿蘇の羽衣子守唄」とも呼ばれているようです。
唄のタイトルでピンと来る人もいると思いますが、阿蘇の田鶴原神社に伝わる羽衣伝説を題材にした唄になっています。
阿蘇の木挽き唄岩永清龍
『阿蘇の木挽き唄』は熊本県阿蘇地方に伝わる民謡で、木を切り製材をする山仕事の作業歌でした。
年頃の妹を心配する兄が、木挽きの女房にはなるんじゃないと忠告しています。
仲良く育った木と夫婦仲をかけて上手く作られた、シャレの効いたおもしろい歌ですね。
がまだせ熊本NEW!林田健司

熊本地震からの復興を心から願い、多くの人々の思いが結集した応援歌。
林田健司さんが被災した方々の生の声や切実な願いを丹念に歌詞へと昇華させ、熊本の皆さんとともに作り上げた作品です。
熊本弁で「頑張れ」を意味する言葉が象徴するように、聴く人の心に直接響く、温かくも力強い励ましのメッセージが込められています。
2017年1月にミニアルバム『みんなの音がさね』に収録された本作は、熊本城をはじめとする被災地への支援と深く結びつき、NHK熊本児童合唱団の清らかな歌声も加わって、故郷への尽きせぬ愛情と、困難に立ち向かう人々の絆を強く感じさせます。
心がくじけそうなとき、人の温もりに触れたいときにそっと寄り添い、明日への一歩を後押ししてくれる1曲です。