熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
『おてもやん』や『五木の子守唄』など、全国的に知られている民謡やわらべうたの舞台となった熊本。
これらの作品には、阿蘇の雄大な自然や、熊本城の勇壮な姿、そして人々の暮らしの営みが鮮やかに描かれています。
西南戦争の哀しみを伝える『田原坂』から、豊作を祝う『肥後米音頭』まで、歌い継がれる民謡の一つひとつに、熊本の歴史と文化が深く刻まれているのです。
この記事では、郷土を思う心や日々の喜びが込められた熊本の民謡、童謡、わらべうたを集めました。
熊本の魂が宿る歌の世界に、耳を傾けてみましょう。
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熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(41〜45)
阿蘇干草切唄坂梨文男

熊本県阿蘇の的石地区で唄われていた民謡「阿蘇干草切唄」です。
昭和初期頃までは唄われていたようですが、その後長い間途絶えてしまったようです。
阿蘇の民謡を伝えていこうと立ち上がったのが坂梨文男さんで、この「阿蘇干草切唄」を復活させ、地域の子供たちにも披露し指導しているそうです。
阿蘇の朝草切り唄山本時雄
熊本県阿蘇地方で唄い継がれてきた民謡「阿蘇の朝草切り唄」です。
早朝、一番鳥の次に鳴く二番鳥が鳴く頃、「朝草」を切る様子が唄われています。
朝靄に包まれた山道を行き、広い野原でサクサクと草花を切る…その様子を思い浮かべるだけでも清々しい気分になります。
縄跳び歌

尾原昭夫さんが採譜した、熊本県に伝わるわらべ歌「縄跳び歌」です。
菊池市の「大なみ小なみ」「おはいり一」「おはいり二」「くまさんくまさん」、水俣市の「一郎が父っつぁん」があり、長く跳ぶもの、跳びながらジェスチャーするものなど、それぞれに遊び方があるそうです。
長洲嫁入り唄

熊本民謡「長洲嫁入り唄」は、別名「のんしこら」と言い、全国的にはこちらの唄名で知られています。
江戸中期から歌い継がれてきたこの唄は、元々は「肥後の嫁入り唄」と言われていて、熊本県下の中でも特に有明海沿岸地方で唄われてきました。
鹿北茶山唄上田裕子

「鹿北茶山唄」は、熊本県最北の鹿北町(現在の山鹿市鹿北町)に伝わる民謡です。
鹿北町は昔からお茶の産地として知られていて、旧藩時代から茶摘みの時期になると大勢の茶摘み娘が働きに来ていました。
その茶摘み娘たちが唄っていた仕事唄が「鹿北茶山唄」です。