熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
『おてもやん』や『五木の子守唄』など、全国的に知られている民謡やわらべうたの舞台となった熊本。
これらの作品には、阿蘇の雄大な自然や、熊本城の勇壮な姿、そして人々の暮らしの営みが鮮やかに描かれています。
西南戦争の哀しみを伝える『田原坂』から、豊作を祝う『肥後米音頭』まで、歌い継がれる民謡の一つひとつに、熊本の歴史と文化が深く刻まれているのです。
この記事では、郷土を思う心や日々の喜びが込められた熊本の民謡、童謡、わらべうたを集めました。
熊本の魂が宿る歌の世界に、耳を傾けてみましょう。
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熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(36〜40)
天草ハイヤ節

熊本県に伝わる民謡「天草ハイヤ節」です。
酒盛り唄として船乗りたちが唄っていました。
全国にさまざまな「ハイヤ節」があるのは、船乗りたちによってあちらこちらの港町に持ち込まれたからです。
「天草ハイヤ節」も、この土地の歌詞と伴奏がつけられ唄い継がれてきました。
菊池川筏流し唄濱嵜邦穂

「菊池川筏流し唄」は熊本県の新作民謡で、岩永清龍さんが作詞・作曲しました。
この唄は、岩永さんご自身が釣り人から聴いた昔話と、船頭さんから聴いた話を元にして作られたそうです。
今現在存在する民謡も、岩永さんの様にその土地の歴史を伝えたいと願う人の想いで作られたのかと思うと、感慨深いものがあります。
大鞘節

肥後八代郡地方に伝わる民謡「大鞘節」は、「おざやぶし」と読みます。
文政2年に完成した「四百町新地」の干拓工事から生まれた「大鞘節」が、安政2年に築造された干拓地「八代新地地区」に伝わり、八代新地大鞘節として現在まで唄い継がれてきました。
肥後米音頭ばってん荒川

熊本県熊本市出身の俳優、ローカルタレント、演歌歌手のばってん荒川さんが唄う「肥後米音頭」です。
「肥後の米は日本一の米」と、自信を持って力強く唄っています。
豊年万作を願って、そして豊年万作を喜ぶ人々の顔が目に浮かぶようです。
牛深三下り

熊本民謡「牛深三下り」は、「うしぶかさんさがり」と読みます。
三下りは三味線の三弦を一音下げることで、いわゆるチューニングのことです。
一音下げることで粋な音を奏でられるそうです。
この唄は「牛深ハイヤ節」の前唄として唄われています。