熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
『おてもやん』や『五木の子守唄』など、全国的に知られている民謡やわらべうたの舞台となった熊本。
これらの作品には、阿蘇の雄大な自然や、熊本城の勇壮な姿、そして人々の暮らしの営みが鮮やかに描かれています。
西南戦争の哀しみを伝える『田原坂』から、豊作を祝う『肥後米音頭』まで、歌い継がれる民謡の一つひとつに、熊本の歴史と文化が深く刻まれているのです。
この記事では、郷土を思う心や日々の喜びが込められた熊本の民謡、童謡、わらべうたを集めました。
熊本の魂が宿る歌の世界に、耳を傾けてみましょう。
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熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(31〜35)
火の国音頭NEW!

阿蘇の自然や火の国祭りの熱気、故郷を愛おしむ心や祭りの活気が歌詞に込められた1曲。
手拍子や足拍子を誘うリズムと掛け声は、聴く人を笑顔にし、踊りの輪へ誘ってくれます。
本作は、テレビCM等タイアップはありませんが、熊本県芸術文化特別功労賞表彰式で歌われるなど、地元の文化行事で大切にされている、熊本のご当地ソングのひとつです。
熊本の風土や文化に触れたい方、お祭り気分を味わいたい方にピッタリ!
故郷を思いながら、皆でにぎやかに楽しむ際にもオススメです。
熊本自転車節NEW!

熊本弁の温かい響きが、聴く人の心を優しく包み込む民謡です。
歌詞には、好きな人に会えないもどかしさや募る恋心が、熊本ののどかな田園風景とともに描かれています。
自転車で町を駆け抜ける若者の姿からは、新しい時代への希望と青春のきらめきが伝わってきますね。
この歌は、明治時代の終わり頃に流行した歌のメロディに、熊本の言葉で新たな歌詞がつけられ、地域の人々の間で歌い継がれてきたものだそうです。
2019年に放送されたNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の第2回では、綾瀬はるかさん演じるヒロインの歌声を通して、その魅力が改めて多くの人々の心に響きました。
どこか懐かしい日本の原風景に触れてみたいときに、聴いてみてはいかがでしょうか。
球磨川舟唄NEW!

人吉から八代へ至る雄大な川の流れを舞台に、船乗りたちの心意気や日々の営みを映し出す熊本の民謡です。
尺八や三味線が奏でる旋律は、軽快さのなかにどこか懐かしい哀愁をただよわせ、聴く者を悠久のときの流れへと誘います。
本作は、舟運が盛んだった時代から口伝えで守られてきた作品で、現在でも地域のお祭りや民謡の大会などで歌い継がれています。
熊本の自然や人々の暮らしに思いをはせたいときに、ぜひ耳を傾けてほしい1曲です。
葵さんの御門(祭禮の唄)NEW!

熊本の祭礼に根ざした、心に響く伝統の調べ。
五音音階の素朴で荘厳なメロディが、聴く人を祭りの喜びへと誘います。
本作は「熊本地方民謡」として伝承され、現在も地元熊本の祭りなどで演奏されることがあるのだそうです。
ピアノ編曲版やボーカル版の楽譜も販売されており、熊本に根付いた歌として広く知られています。
日本の伝統音楽や、地域に息づく文化の温かみに触れたい方が聴けば、穏やかな気持ちで満たされることでしょう。
おてもやん赤坂小梅

熊本を代表する民謡「おてもやん」は、熊本県熊本市の花柳界でお座敷唄として唄われてきた「熊本甚句」が元の唄だったと言われています。
熊本訛りが強く出ている陽気な歌詞が特徴です。
現在も熊本の祭りではこの「おてもやん」が、そしてサンバ風にアレンジされた「おてもやんサンバ」がよく踊られています。