熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
『おてもやん』や『五木の子守唄』など、全国的に知られている民謡やわらべうたの舞台となった熊本。
これらの作品には、阿蘇の雄大な自然や、熊本城の勇壮な姿、そして人々の暮らしの営みが鮮やかに描かれています。
西南戦争の哀しみを伝える『田原坂』から、豊作を祝う『肥後米音頭』まで、歌い継がれる民謡の一つひとつに、熊本の歴史と文化が深く刻まれているのです。
この記事では、郷土を思う心や日々の喜びが込められた熊本の民謡、童謡、わらべうたを集めました。
熊本の魂が宿る歌の世界に、耳を傾けてみましょう。
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熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(1〜10)
KUMAKOI六調子川村ゆみ

故郷への熱い思いがほとばしる、民謡アレンジ曲。
球磨地方の伝統の歌を川村ゆみさんが現代的によみがえらせました。
歌詞には昔のにぎわいが描かれ、威勢の良い掛け声が気分をグッと盛り上げます。
CDとして形になった後、2017年2月にはリミックス版が登場し、アルバム『ゆみザウルス』にも収録。
地元のお祭りやダンスイベントを彩る音楽として欠かせない存在となっており、地域を愛する心と元気を与えてくれる1曲として親しまれています。
熊本の風景に思いをはせたいときに、ぜひ聴いてみてくださいね!
火のくにのうた熊本児童合唱団

峯陽さん作詞、小林秀雄さん作曲の本作は、熊本児童合唱団の委嘱作品『児童合唱のための組曲:火のくにのうた』。
『お城は天下の名城で』『ひごの昔ばなし』『阿蘇』の3曲で構成された、熊本の風景や歴史が目の前に浮かび上がるような作品です。
よへほ節

「よへほ節」は、熊本県山鹿市に伝わる民謡です。
夏の夜、山鹿の町全体が幻想的な灯りで包まれ、頭に伝統工芸品の山鹿灯篭を乗せた女性たちが集まります。
情緒的な「よへほ節」に合わせ優雅に踊る姿に、昔の山鹿を見た気がします。
熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(11〜20)
キンニョムニョ本條秀美

熊本県熊本市に伝わる民謡「キンニョムニョ」です。
唄名の「キンニョムニョ」は囃し言葉に由来し、音の響きを楽しむために作られた言葉で意味はありません。
口説は熊本に関係のある歌舞伎や浄瑠璃、講談などの外題を並べ、七・七・七・五の切口説に意味のない囃し言葉を挟んでいます。
八代おざや節

熊本の八代地方に伝わるこの民謡は、干拓工事で働く人々の作業歌がルーツなのだそう。
三味線や笛、太鼓が織りなすにぎやかな音色が、当時の人々のたくましい息づかいを今に伝えてくれます。
曽我了子さんの歌声で2006年2月にカセットテープバージョンが発売され、2019年10月にはモノマネタレントの荒牧陽子さんがアルバム『熊本民謡編 第1集(心の故郷 日本の民謡)』でカバーを発表した本作は、現在でも地域文化イベントで親しまれています。
困難な時代を生き抜いた人々の魂の歌声が、きっとあなたの心にも響くことでしょう。
肥後五十四万石藤本二三吉

野口雨情さん作詞、大村能章さん作曲の熊本県の新民謡『肥後五十四万石』です。
江戸時代、球磨郡と天草郡を除いた肥後国の大半と、豊後国3郡にまたがる熊本藩が54万石を成立しました。
本作は、この54万石を築いた加藤清正公や、熊本城、熊本生まれの人間の気の強さなどを歌っています。
牛深ハイヤ節伊藤多喜雄

熊本県牛深市、現在の天草市牛深に伝わる民謡『牛深ハイヤ節』です。
江戸時代から歌われていて、全国40ヶ所以上に広がるハイヤ節の元祖としても有名です。
「ハイヤ」とは「南風」のこと。
九州で「ハエの風」と呼んでいたことから、ハエがハエヤになり、いつしかハイヤへと変化していったのだそうです。





