熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
『おてもやん』や『五木の子守唄』など、全国的に知られている民謡やわらべうたの舞台となった熊本。
これらの作品には、阿蘇の雄大な自然や、熊本城の勇壮な姿、そして人々の暮らしの営みが鮮やかに描かれています。
西南戦争の哀しみを伝える『田原坂』から、豊作を祝う『肥後米音頭』まで、歌い継がれる民謡の一つひとつに、熊本の歴史と文化が深く刻まれているのです。
この記事では、郷土を思う心や日々の喜びが込められた熊本の民謡、童謡、わらべうたを集めました。
熊本の魂が宿る歌の世界に、耳を傾けてみましょう。
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熊本の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(21〜25)
ポンポコニャ

熊本県熊本市で歌い継がれてきた民謡『ポンポコニャ』。
その昔、熊本市内には花柳界があり、お座敷で歌われていたと伝えられています。
熊本の観光名所が織り込まれた明るい調子の民謡で、聴いているうちに実際に熊本を巡ってみたくなるような、そんな魅力あふれる1曲です。
八代の花嫁唄NEW!

江戸中期から熊本県八代、有明海沿岸で歌い継がれる、婚礼の祝い歌です。
素朴な旋律と、三味線や太鼓が織りなす和の響きが、祝祭の喜びを伝えます。
歌詞の内容は結婚を祝福するもので、晴れやかな気持ちや新しい門出への希望が表現されているのだそうです。
150年以上にわたり地域の暮らしのなかで大切にされてきた本作。
地域の祭りやイベントでは今も演奏され、文化継承の一端を担っています。
この曲を通して、熊本の歴史や人々の温かさに触れてみてはいかがでしょうか。
熊本さわぎ唄NEW!

熊本の活気あふれる城下町の様子や、そこに暮らす人々の息づかいがまるで目の前に広がるかのような、心おどる作品です。
歌詞には、熊本城の勇壮さや豊かな自然、人々の温もりが、七七七五の心地よいリズムと愛らしい熊本弁の響きにのって、生き生きと表現されています。
熊本の歴史や文化に心を寄せたい方、邦楽の美しい調べに浸りたい方、そして故郷を思う温かい気持ちに触れたい方は、本作を聴いてみてはいかがでしょうか。
調子のよい音楽に、きっと心も体もはずむことでしょう。
熊本手まり歌NEW!

あの「あんたがたどこさ?」の問いかけで始まる、心はずむ手遊び歌です。
リズミカルな言葉のやり取りは、子供たちの元気な声がそのまま飛び出してきたみたいで、とっても楽しいですよね!
歌詞からは、自分の故郷を伝え合う温かい気持ちや、たぬきを分け合う昔の暮らしがユーモラスに伝わってきます。
本作は、藤圭子さんが1971年にアルバム『圭子のわらべ唄/藤圭子とグリーメン』で歌い、伊東四朗さん出演のヤクルト『タフマン』CMでもおなじみのわらべうたとして親しまれました。
久しぶりに手遊びを楽しんでみるのもよいのでは?
福連木子守唄NEW!

熊本の天草地方に息づくこの子守唄は、幼子を寝かしつける優しい調べのなかに、故郷を遠く離れて奉公する少女たちの切実な思いが込められた作品です。
子守の日常や、死後の願いを口にする様子を描いた歌詞からは、当時の過酷な生活や望郷の念がうかがえます。
この歌は安政年間以前、1850年代より前から歌い継がれてきたと伝えられている1曲。
1995年から毎年開催されている「福連木子守唄&童謡まつり」では、地域の子供たちによって大切に歌い継がれているのです。
人々の暮らしの営みや魂が宿る旋律に、そっと耳を傾けてみてはいかがでしょうか。