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青森の民謡・童謡・わらべうた|津軽や八戸に息づく心に響く日本の歌

青森の民謡・童謡・わらべうた|津軽や八戸に息づく心に響く日本の歌
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青森の民謡・童謡・わらべうた|津軽や八戸に息づく心に響く日本の歌

豊かな文化と芸能の伝統が息づく青森県。

津軽や八戸の地には、情感豊かな民謡の調べが今も響きわたります。

津軽三味線の力強い音と相まって、青森の民謡は私たちの心に深く訴えかけてきます。

本記事では、山々や海、厳しい気候が育んだ人々の暮らしのなかから生まれた「青森の民謡、童謡、わらべうた」を厳選。

時代をこえて大切に歌いづ画れてきた名曲をご紹介します。

青森県の心の歌と呼べる楽曲の世界へ、耳を傾けてみませんか?

青森の民謡・童謡・わらべうた|津軽や八戸に息づく心に響く日本の歌(1〜10)

ホーハイ節

【Music Video】中村滉己 – ホーハイ節 / Koki Nakamura – Hohai-Bushi – Music Video
ホーハイ節

ヨーデルのようにどこまでも伸びる裏声の掛け声が大変印象的な、津軽地方の民謡。

山の草花や実り豊かな稲穂、そして腰の痛みに耐えながら働く母の姿など、厳しい自然とともに生きる人々の日常が描かれています。

この楽曲の最大の魅力は、祈りのように響く澄んだ裏声と、大地を踏みしめるような地声の美しい対比。

この抑揚が、聴く人の心をぐっとつかむのです。

津軽三味線奏者の中村滉己さんは、2023年4月リリースのEP『歩‑AYUMI‑』で本作を披露。

また、地酒ブランド『豊盃』のテーマソングとして現代的にアレンジされるなど、楽しみ方も広がっています。

南部甚句

青森県南部地方で100年以上にわたり踊り継がれてきた、代表的な手踊り唄です。

江戸時代天保期に江戸で流行した粋な歌が、北の地に伝わり、この地の言葉や風土と溶け合って定着したといわれています。

七七七五の短い詞の中に、労働の合間の息抜きや日々の暮らしの機微が巧みに織り込まれ、聴く人の心に温かく響きます。

本作は特定の作者を持たず、人々の間で大切に歌い継がれてきました。

現代では、地域の盆踊り唄を集めたアルバムに収録されたり、地域のイベントで演奏されたりするなど、この地の芸能に欠かせない1曲となっています。

南部あいや節

【南部あいや節】松倉雪江
南部あいや節

青森県南部地方を代表する民謡の一つ。

港町の酒席や祝宴の場で、手踊りをともなう楽しい唄として広く親しまれてきました。

明るくリズミカルな旋律と、唄の冒頭に入る威勢の良い掛け声が印象的ですよね。

三味線の軽快な音色と合わさり、人々が輪になって踊るにぎやかな情景が目に浮かぶようです。

青森に生きる人々によって口伝えで大切に歌い継がれきた本作を通して、青森の港に根付く、人々の陽気な心意気に触れてみてはいかがでしょうか。

南部よされ節

【南部よされ節】松倉雪江
南部よされ節

青森県南部地方を代表する、にぎやかな座敷踊りの民謡です。

南部七大民謡の一つに数えられる本作は、津軽三味線が刻む軽快なリズムと、陽気な掛け声が特徴的。

聴いているだけで自然と体が動き出してしまいそうですよね。

「よされ」という言葉には「よしなさい」といった控えめな意味も含まれ、ただにぎやかなだけでなく、どこか品のある趣を感じさせます。

宴の席で女性たちが手首を柔らかく使い、優雅に踊る情景が目に浮かぶようです。

この歌に耳を傾け、人々が集う温かなひとときに思いをはせてみてはいかがでしょうか。

りんごのひとりごと

リンゴのひとりごと 童謡を歌う緑咲香澄
りんごのひとりごと

真っ赤な果実が自らの旅路を語る、とても愛らしい視点で描かれた童謡です。

北国の畑から汽車に揺られ都会の市場へと向かう様子が、リズム感あふれる表現で歌われています。

作詞を手掛けた武内俊子さんが病床で見舞いのリンゴから着想を得た背景を知ると、自由な世界への憧れや郷里への思いがより深く感じられるかもしれませんね。

この楽曲は1940年2月に河村順子さんの歌声でレコード化された作品です。

JR五能線藤崎駅では入線メロディにも採用され、青森を色濃く感じる1曲として親しまれています。

南部荷方節

【南部荷方節】2 おうち民謡 南部編
南部荷方節

新潟の祝い唄を起源に持つとされる、おおらかで軽快な曲調が魅力の民謡。

荷物を運ぶという労働を担う人々への賛歌として歌われてきました。

厳しい労働のなかに喜びや祝意を見出す、人々のたくましさが伝わってきますよね。

この楽曲は、小山貢さんのアルバム『津軽三味線小山貢民謡集第一集』や、高橋祐次郎さん、澤田勝秋さんが編曲を手掛けたアルバム『奥のよりみち』に収録されています。

地域の魂として今に歌い継がれる本作は、青森の風土に根差した祝いの心に触れたいときにピッタリの1曲です。

南部追分

信州追分宿を発祥とする唄が、青森県南部地方に伝わり、その土地の馬子唄と見事に融合した民謡の一つです。

歌詞には道中の地名や道しるべが詠まれ、旅人が分かれ道で抱くであろうもの悲しさや旅愁が深く表現されています。

本作は、地域の「南部手踊り」の伴奏としても親しまれてきたのだそうです。

1941年には民謡として記録されており、山本謙司さんが2001年11月に発売したアルバム『南部追分·Kenji Yamamoto 青森奥南部民謡集』に収録されています。

厳しい自然とともにある人々の暮らしに、思いをはせてみませんか?

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