青森の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
青森県に伝わる民謡・童謡・わらべうたの中から、スタジオスタッフがおすすめする名曲、人気曲のご紹介です。
故郷のこころを歌い継ぐ、伝統のプレイリストです。
青森の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(1〜20)
りんご節三善英史

詞・作曲が大御所の成田雲竹氏で、昭和29年に作られた曲で比較的新しい新民謡です。
成田先生は青森西津軽出身なので地元の名産の「りんご」を題材にした唄です。
今では全国的に有名な津軽民謡ですが、昔は乞食唄と軽視された時代もありました。
成田先生は全国から海外に及び津軽三味線の高橋竹山と出会ってから、数々の津軽民謡を編曲して世に送り出した功労者です。
ねぶた音頭佐々木新一

東北3大祭りで有名なねぶた祭りに流されている曲で、地元の繁華街ではどこからともなく流れてくる曲で、「ねぶた」をこよなく愛する地元民だちは、この曲と「ねぶた囃子」を聴けば、漲るパワー全開?
ねぶた祭りでなんといっても有名なのは「金魚ねぶた」と踊りの「ハネト」です。
「らっせら~らっせら~」との掛け声で跳ねて踊る見た目がとっても体力がいる踊りなのですが、一般参加もできます。
見るだけでは我慢できない方はぜひ「ハネト」の経験もどうぞ!
津軽塩釜甚句佐々木理恵

明治初期に塩づくりに携わった人たちに唄われた曲です。
宮城県の塩釜甚句も有名ですが、元唄は「南部あいや節」で明治中頃までは塩釜甚句は「あいや節」と呼ばれていました。
これを青森県の八戸の鮫港が逆輸入した形となり「津軽塩釜甚句」となりました。
唄で重労働の過酷さを慰めようとしていたのかもしれませんね。
八戸小唄大西玉子

1931年に八戸鮫港の築港完成を祝って作られた曲で当時は大変な人気となりました。
随所に八戸の宣伝となる詩が盛り込まれており、今でも八戸市内ではお祭りなどで流されてる南部民謡です。
南部と聴くと岩手県と思い浮かべる方も多いと思いますが、青森県の南部地方で上北地域、下北地域、三八地域の事をいい、やはり民謡が有名な地域です。
十三の砂山三橋美智也

十三の砂山は青森県(旧)北津軽郡市浦村十三村の十三湖辺り伝わる盆踊り唄です。
鎌倉時代から室町時代までは上方文化を移入する玄関口として非常に栄えたのですが、1340年に大津波が襲い、村はさびれてしまいました。
栄枯盛衰の悲哀めいた曲調は人気の高い民謡です。
津波は20mとも言われ、東日本大震災の津波よりはるかに大きかったと言われています。