青森の民謡・童謡・わらべうた|津軽や八戸に息づく心に響く日本の歌
豊かな文化と芸能の伝統が息づく青森県。
津軽や八戸の地には、情感豊かな民謡の調べが今も響きわたります。
津軽三味線の力強い音と相まって、青森の民謡は私たちの心に深く訴えかけてきます。
本記事では、山々や海、厳しい気候が育んだ人々の暮らしのなかから生まれた「青森の民謡、童謡、わらべうた」を厳選。
時代をこえて大切に歌いづ画れてきた名曲をご紹介します。
青森県の心の歌と呼べる楽曲の世界へ、耳を傾けてみませんか?
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青森の民謡・童謡・わらべうた|津軽や八戸に息づく心に響く日本の歌(21〜30)
お山参詣登山囃子

津軽の霊峰、岩木山への深い信仰心から生まれた、荘厳な祈りの調べです。
山へ向かう人々のざんげの念が、繰り返される旋律となって心に響き渡ります。
ほら貝や笛、太鼓が織りなすおはやしは、厳しくも美しい津軽の自然そのものを描き出しているようですね。
この神聖な世界観は、ポストロックユニット空気公団によっても見事に再構築されました。
2013年に公開された彼らのカバーは、原曲の儀礼的な雰囲気を大切にしながら、現代的な感性で新たな命を吹き込んでいます。
心を静め、日本の魂に触れたいときに聴けば、清らかな空気に包まれることでしょう。
八戸大漁音頭

1931年に八戸市の港が新しくなったことを祝して作られた、この地域を代表する民謡の一つです。
音頭の軽快なリズムは、大漁への期待と喜びにあふれる漁師たちの力強い心意気を表しているかのよう。
歌詞には鰯や鯖といった魚の名前も巧みに織り込まれ、港町の活気や祝宴のにぎわいを想起させます。
この楽曲は、民謡歌手の吾妻栄二郎さんによる1998年発売のアルバム『民謡紀行』に収録されています。
聴いていると自然に体が動き出してしまう陽気な曲調で、お祭りや祝いの席でみんなで歌い踊るのにピッタリですよね。
八戸の豊かな漁業文化に思いをはせながら聴いてみてはいかがでしょうか。
八戸港祭り音頭

戦後の活気にあふれる八戸の港をそのまま音にしたような、にぎやかなご当地音頭。
三味線や尺八、威勢の良い掛け声が織りなすアップテンポな調べは、大漁に沸く港の熱気や祭りの高揚感を今に伝えます。
歌詞には船や漁師たちの暮らしが描かれ、聴いているだけで心がはずみますよね。
この曲は、民謡歌手の夏坂菊男さんによる録音が残されており、八戸港まつりの公式音頭としても長年親しまれています。
港町の力強い息吹と人々の笑顔が目に浮かぶような気がしませんか?
雀雀ほしんじょ

雀を呼びかけるリズミカルな掛け声がとても愛らしい、青森県弘前地方のわらべうたを基にした1曲。
この楽曲は、遊びの輪に「おいで」と仲間を誘うような、無邪気で温かいやりとりが目に浮かぶようです。
誰でもすぐに口ずさめる素朴な旋律と弾むようなリズムが、聴く人の心を自然と和ませてくれますよね。
作曲家の清水脩さんによって合唱曲に編曲され、アルバム『日本のわらべ唄 第1』などに収録。
青森県の小学校の合唱団による実演もあり、地域の子どもたちに歌い継がれてきました。
津軽甚句高橋つや

元々は「どれだばち」と呼ばれた盆唄で意味は津軽弁で「どだばどオだればじゃ」が略されてこの名がついたと思われるのですが、やはり地元の方でないと方言はさっぱり意味がわかりません。
調べると、「どこのだれだ?」という意味ですが、津軽弁で唄われる所がこの唄のいい味を出しています。
もうっこ

津軽地方のわらべ歌で、もうっことは蒙古の事です。
秋田のはまはげと同様にいい子にしていないと、山から蒙古人が襲ってくるぞという感じで、なんとなく子守歌なのですが、ちょっと怖い感じがしますね。
今では子どもが怖がるので、やさしい”なまはげ”と風化しつつありますが、子守歌などの地方のわらべ唄はけっこう子どもが怖がる唄も多いのです。
八戸小唄大西玉子

1931年に八戸鮫港の築港完成を祝って作られた曲で当時は大変な人気となりました。
随所に八戸の宣伝となる詩が盛り込まれており、今でも八戸市内ではお祭りなどで流されてる南部民謡です。
南部と聴くと岩手県と思い浮かべる方も多いと思いますが、青森県の南部地方で上北地域、下北地域、三八地域の事をいい、やはり民謡が有名な地域です。