RAG Musicにほんのうた
素敵な童謡・民謡・唱歌
search

【山形の民謡】歌い継がれる故郷の心。懐かしき調べに込められた思い

日本各地に受け継がれる伝統の歌声のなかで、山形の民謡には心揺さぶる独特の魅力があります。

寒河江の甚句や最上川舟歌など、その土地の暮らしや文化が織り込まれた山形の歌には、先人たちの思いと誇りが込められています。

本記事では、古くから歌い継がれてきた童謡から現代に息づく民謡まで、山形が誇る音楽作品をご紹介します。

のどかな山形の地に思いをはせながら、懐かしさと新しさが共存する山形の民謡の世界に耳を傾けてみませんか?

【山形の民謡】歌い継がれる故郷の心。懐かしき調べに込められた思い(11〜20)

最上川

山形県民の歌 最上川
最上川

山形県の雄大な自然を象徴する、荘厳で心に響く1曲です。

清そでありながら力強い旋律は、昭和天皇が最上川の風景に感銘を受けて詠まれた御製を基に作られました。

歌詞には、川の悠久の流れや四季折々の美しさ、そして故郷への深い愛情が表現されています。

本作は1930年に完成し、翌年県民歌として制定された楽曲で、今も公式な場で大切に歌い継がれています。

制定以来、学校教育の現場や地域の式典などで演奏され、山形の人々の心に深く根付いてきました。

故郷を離れて暮らす方が聴くと、山形ののどかな風景が心に浮かび、懐かしい気持ちになるのではないでしょうか。

花笠音頭

『花笠音頭』は、山形県山形市に伝わる民謡で、酒盛り唄として歌われてきました。

同じ地方の地固め唄「櫓胴搗き唄」が元になっていて、昭和13年頃に有海桃洀さんが手を加えて『花笠音頭』が生まれたとされています。

8月上旬に山形市で行われる花笠祭では、現在もこの曲で華やかな踊りが披露されています。

あがらしゃれ

『あがらしゃれ』は山形県のとてもおめでたい民謡です。

この曲名には「どうぞ上がっていってください、一杯やりましょう」という意味があり、酒盛りを歌っています。

本作は最上郡安楽城村の大沢で歌い継がれてきたもので、『大沢節』とも呼ばれています。

最上川舟唄

民謡 / 最上川舟唄  <山形>
最上川舟唄

『最上川舟唄』は山形県西村山郡大江町左沢発祥の舟歌で、山形民謡として有名な作品の一つです。

昭和11年、NHK仙台放送局が「最上川を下る」という番組を作る際に舟歌を紹介しようとしましたが、最上川の舟歌と言われるものが存在しなかったため、別の民謡や掛け声を活かして渡辺国俊さんが編詞を、後藤岩太郎さんが編曲を手がけ作られました。

紅花摘み唄

『紅花摘み唄』は、山形県山形市の民謡で、酒盛り唄として歌われてきました。

旧村山郡一帯は口紅や染料の原料である紅花の産地で、黄色の花が紅色に変わると花摘みが行われます。

本作は大正5年に歌詞が作られ、昭和7年にNHK仙台放送局で放送したのをきっかけに有名になりました。

庄内おばこ

酒田舞娘「庄内おばこ」
庄内おばこ

山形県庄内地方に伝わる『庄内おばこ』。

「おばこ」は東北地方で跡取り娘以外の娘や未婚女性、妹など若い女性を意味する方言です。

この歌は、方言を盛り込んだおもしろい歌詞とのんびりした旋律で人気のある民謡です。

秋田県にも『秋田おばこ』という民謡がありますね。

【山形の民謡】歌い継がれる故郷の心。懐かしき調べに込められた思い(21〜30)

米沢盆唄

米沢盆唄 後半はカラオケ
米沢盆唄

「米沢盆唄」は山形県米沢市に伝わる民謡です。

この盆唄と共に踊られる米沢の盆踊りは、上杉謙信の時代に、戦で勝ったお祝いに武士が踊っていたのが始まりと言われています。

その踊りを町民たちが見よう見まねで踊り、現在まで受け継がれてきています。

お盆の時期になると、米沢市内では「米沢盆唄」があちらこちらから聴こえてくるそうです。