【福岡の民謡・わらべうた】懐かしの故郷の調べが伝える歴史と想い
豊かな歴史と文化が息づく福岡の地には、心に響く民謡の調べが今も流れ続けています。
遠賀川の流れ、柳川の掘割、そして中洲のにぎわいまで、この土地で紡がれてきた物語は、世代をこえて歌い継がれる民謡の中に生きているのです。
本記事では、福岡で生まれた民謡、童謡、わらべうたを集めました。
炭鉱労働者の魂『炭坑節』や、武士の誇りを伝える『黒田節』など、福岡生まれでなくても誰もが一度は耳にしている、そんな名曲も。
温かみのある懐かしい旋律に包まれながら、音楽で描かれる福岡の心に触れてみませんか?
【福岡の民謡・わらべうた】懐かしの故郷の調べが伝える歴史と想い(21〜40)
博多カッチリ節

博多かっちり節の起源はよくわかっていないそうで、一説には、江戸時代、南岳山東長寺の盆踊で唄い踊られていたともいわれています。
少し、沖縄民謡のような雰囲気もあるのが特徴的です。
お酒の席などで、よく歌われるそうです。
希望の光木村正昭
1970年に制定された、福岡県の県民歌です。
歌詞を一般公募し、入選作品を同県広川町出身の詩人、丸山豊が補作しました。
作曲および編曲は久留米市に住んでいたこともある中村八大が担当し、完成したのが「希望の光」です。
日本の高度成長期を象徴するような、力強い楽曲になっています。
博多の四季

博多の四季は京の四季という、京都の歌舞伎歌の替え唄で、明治末期から博多の花柳界で盛んに唄われていました。
いろんな地方に四季の歌はありますが、こちらも、博多での四季の風情がよくわかる歌詞の内容になっております。
黒田節赤坂小梅

黒田節は福岡県福岡市が発祥の民謡です。
もともとは福岡の武士たちが歌っていたものが全国に広まりました。
雅楽の「越天楽」のメロディに乗せて武士の酒宴の様子が歌われていおり、現在でも宴会の席で歌われることも多いです。
正調博多節

福岡を代表する民謡のひとつで、東の町人の町、博多でこの正調博多節が、花柳界を中心に歌われてきました。
お座敷唄としては大変難しい曲で、三味線も唄に付かず離れずといった感じで弾かれるもので、唄も三味線も分かっていないと歌うのが難しい曲です。