テクノミュージックのなかでも、非常にコアなジャンルとして知られている「ガバ」。
「ロッテルダムテクノ」とも呼ばれるこのジャンルは、その名のとおりオランダから発生したと言われています。
その音楽性の特色を簡単に表すなら「とにかくハード・コアなテクノ」という言葉がぴったりではないでしょうか?
あらゆるテクノミュージックのなかでも、特に早いBPMにクセになる方も多いようです。
今回は、そんなガバの魅力をたっぷりと味わえる名曲をセレクトしてみました!
コアな電子音楽を追い求めている方は、ぜひチェックしてみてください!
ガバの名曲。おすすめの人気曲(1〜10)
Why So SeriousTha Playah

映画『ダークナイト』をフィーチャーした作品です。
音楽プロデューサー、DJとして活躍しているオランダ出身のミュージシャン、ザ・プレイヤーさんによる楽曲で2009年にリリースされたアルバム『Walking The Line』に収録されています。
ガバらしい圧が強いサウンドに映画からサンプリングしたであろうセリフを合わせ、それこそダークな世界観を作り上げています。
ずっと聴いているうち、いつのまにか音に埋まってしまった、なんて気分になってしまうハードコアナンバーです。
Vogeltjesdans (Flip Da Gabber Mix)Gabber Geert

オランダ発のハードコアなテクノであるガバ。
ガバ・ヘルトのこの曲は西洋の童謡のようなフォークダンスのような牧歌的な脱力したメロと一体になって迫る、クレイジーなリズム。
容赦のない、トランス状態のリスナーを扇動するシンセのループが押し寄せます。
クールというよりファニーなカバチューンです。
テクノ、レイブシーンが活発なオランダのフロアでこの曲がかかったら……踊りまくりなんでしょう。
好きな人は一生、ハマるテクノの懐の深さを感じます。
Gas Met Die ZooiAngerfist

仮面を被ってのプレイングが目を引く、オランダのガバシーンをけん引する存在であるアンガーフィストさんの楽曲です。
2008年にリリースされたアルバム『Mutilate』に収録されています。
ずしっと重いバスの4つ打ち、そしてめまぐるしい曲展開とスピード感、これぞガバです。
まるで音の塊がこちらに迫ってくるかのように感じます。
この音圧の強さがたまらいんですよね。
有名ガバミュージシャンたちによるリミックスバージョンも存在していますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
Virtual DisasterAngerfist & GridKiller

アンガーフィスト&グリッドキラーのこの曲はブレイクコア、インダストリアル的な破壊力を示しながら、途中アブストラクトなラップ?バースを挟んでプログレッシブに展開する変態ワールド。
ロックバンドの曲より速いBPMでサイケデリックに鳴りまくるシンセ。
怪しくかなりフリーキーな世界観ではありますが、クセになる中毒性アリのダンスチューンです。
Coming At You StrongNeophyte, Tieum & Rob GEE

ハードコアとハードコアが合わさると、こんな音楽が生まれます。
ガバグループのネオファイトと音楽プロデューサーのチウムさん、ロブ・ジーさんがタッグを組んだアグレッシブなナンバー『Coming At You Strong』。
バンドサウンドから始まり、じわりじわりと厚みを増していく曲展開、めちゃくちゃかっこいいですね。
そして超攻撃的な歌詞にも目が覚めます。
何も考えず、とにかくこのサウンドに全てを任せてしまいたい……音に酔いしれたいときにオススメです。
ToysDJ Genki

ハードコアでありながらキャッチーな、爽快かつ痛快なナンバーです。
ネット上での活動で注目を集め、今ではアニメやゲーム音楽などを手がけている作曲家、DJ Genkiさんによる楽曲で、2013年にリリースされたコンピレーションアルバム『Under Planet』に収録されました。
ガバ調のビートを軸に置いてポップなボーカル、シンセサウンドを展開させる、この曲。
タイトル通り、おもちゃで遊んでいるような雰囲気があります。
聴いていて、自然と笑顔になってしまいますね。
Ama shishiDJ Mad Dog & AniMe

民族音楽のリズムから始まるハードコアナンバーです。
イタリアの音楽プロデューサー、マッドドックさんとアニメさんによる楽曲で、2016年にリリースされたアニメさんのアルバム『Exterminate』に収録されています。
圧倒的な熱量のサウンドに、心がわしづかみ。
曲の中にも登場するタイトル『Ama shishi』の意味明言されていませんが、しかしその言葉、ワンフレーズだけでも世界観に飲み込まれてしまう破壊力があります。